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「ついにやりました」「首を締めた自分と見ている自分が居ます」“超老老介護”の果てに妻の節子さんを絞殺した吉田友貞さん(80)が携帯に残していた生々しい言葉の数々…遺体と並んだベッドの上で包丁を「自分の首に刺そうと」

NEWSポストセブン / 2024年7月31日 10時58分

「(妹ら親族には)男として頼れない」

「精神科の診断に一度連れて行ったら節子が嫌がったから、2回目は行かなかった」

 これまでの取材を通して、吉田さんは節子さんの介護で精神をすり減らして悩んでいたことが窺えた。そして、しっかりとした相談を家族や精神科医を含めて誰にもできていなかったことも明かしていた。
「吉田氏の裁判で検察は介護疲れを否定し、『妻の言動に腹を立てての犯行だ』と指摘し実刑判決を目指し懲役7年を求刑した。しかし裁判長は『(介護で)自覚のないまま疲労や疲弊感を蓄積させた』『被告の置かれた状況を考慮すると、刑務所に直ちに収容することが刑事責任を問う唯一の手段ではない』と情状酌量の余地があると認めて、執行猶予5年のついた懲役3年を言い渡しました。検察は控訴することもできましたが、そうせずに執行猶予付きの判決が確定しています」(大手紙司法担当記者)

 猶予付きの判決は吉田さんにとっても意外なことだったようだ。涙を流しながら、判決の言い渡しを聞いた後、吉田さんは報道陣に「寛大な判断をしていただいたが、それが本当にいいんだろうか」「私だけが表で普通の生活をしていいのだろうか」と吐露している。

 果たして、最愛の妻を殺害した吉田さんは今後の人生をどのように生きるのだろうか。

(第5回に続く。第1回から読む)

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