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兄弟ユニット作家“大森兄弟”インタビュー「お互いの文章が違うという認識自体がなく、価値観を共有しているから書き続けられる」

NEWSポストセブン / 2024年8月1日 17時15分

弟「うん。2人で書くのが兄と僕の当たり前なので」

 宝を返さないのも物語が終わることへの抵抗なのか、人や鬼も含めた多くの欲や意地が渦巻く様は滑稽でも悲壮でもあり、どこか遠い御伽噺に見えて全くそうではない近さも、大森兄弟作品の不思議な魅力の1つである。

【プロフィール】
大森兄弟(おおもりきょうだい)/兄(左)は1975年、弟(右)は1976年、共に愛知県一宮市生まれ。「その後に東京の大森に移り、だから大森兄弟。捻りがなくてすみません」。兄は看護師、弟は会社員の傍ら、2009年に『犬はいつも足元にいて』で第46回文藝賞を受賞。翌年の芥川賞候補に。著書は他に『まことの人々』『わたしは妊婦』『ウナノハテノガタ』。今も兄は横浜、弟は川崎に住み、「中間あたりのルノアールとかで週1回は会います」。兄・165cm、62kg、A型。弟・170cm、72kg、B型。

構成/橋本紀子

※週刊ポスト2024年8月9日号

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