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《“事故物件”はつねに生まれているのです》大島てる氏が忘れられない物件 1か月で2人が亡くなり、最終的に全焼した

NEWSポストセブン / 2024年8月1日 16時15分

事故物件公示サイトを運営する大島てるさん

「家で人が亡くなることは珍しいことではなく、自殺や孤独死、不慮の事故のほか殺人事件だけでも1日1件は発生しています。“事故物件”は常に生まれているのです。私はそのような物件を訪れて場所を把握し、その情報を公示するサイトを運営していますが、これまで私自身は、霊的な体験をしたことはありませんし、霊を見たこともありません」

 と話すのは、日本一の事故物件情報サイトを運営する大島てるさん。さらに「ただし……」と続ける。

「家で人が死ぬのは“よくある話”です。でも、それが同じ部屋や場所で3回重なるとどうでしょう。偶然という言葉では言い切れない不思議な力が働いていると考えざるを得ません。私はそういう“不思議”をたくさん経験してきました」

約1か月の間に2人が亡くなり焼失した家も

「中でも忘れられない物件が、神奈川県横浜市の郊外にあった畳店。物件は店舗兼住居になっていて、そこには当時70才の女性と彼女の娘(当時45才)、そして孫(当時24才)の3人が住んでいました。ある日、一家の大黒柱だった娘が自宅で倒れ、急性心不全で亡くなります。その後、孫が“自分が母を殺した”と自首しますが、遺体には孫が言うような外傷がなく、司法解剖の結果、事件性がないと判断されました。孫は起訴されないまま、娘は荼毘に付されました。

 しかし、娘の死から1週間後、家主の老婆が殺されたのです。自首したのは、やはり孫。“祖母の首をマフラーで絞めた。今後の生活について祖母と意見が合わなかったからだ”とし、逮捕されました。その報道があった数日後、その物件は不審火で全焼。最初の事件から約1か月の間に2人が亡くなり、1人が逮捕され、さらに家そのものがなくなってしまいました。私が現地を訪れたときはすでに更地になっており、それから10年以上、駐車場になっていました。凄惨な事件があった後の物件は、ほとぼりが冷めるまで、駐車場になることが多いんです」(大島さん・以下同)

 立て続けに不幸が起こる例として、このようなケースもあったという。

「東京都世田谷区と杉並区内の区境にある複数の集合住宅で、立て続けに3件の自殺、殺人、火災が起こったことがあります。発端は某都営住宅の404号室で首吊り自殺があり、白骨遺体が見つかったこと。その約1年後、その物件から直線距離で300mも離れていないマンションの404号室で、妻が夫を殺害。それから3か月後、そのマンションから30mほど離れた集合住宅で火事が起こり、女性が焼死しました」

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