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《近隣住民は「ずっと変だと思ってるよ」》宮城・柴田町男性殺害事件 被害者家族ら6人が相次いで逮捕、“長男の妻”の周囲で起きた「4度の火事」に深まる謎

NEWSポストセブン / 2024年8月13日 11時15分

「逮捕のニュース見て、いやあ、本当にびっくりだったよ。敦子さんのお父さんはもともと、このあたりで寿司屋をやっていた。そのときに敦子さんも産まれたと思う。そのあと店を閉めて、家族は実家に戻ったんだけど、そこも昔火事になってるんだ」

 角田市から白石市に向かう途中、のどかな集落の一角に、敦子被告の実家がある。ここで住民らに話を聞くと、実家が燃えたのは一度だけではなかったことが分かった。

「あそこは2回燃えたよ。どっちも全焼。最初に燃えてから、新しい家が建ったんだけど、そこも燃えた」

 1998年の毎日新聞地方版に、当時の火事を報じる記事がある。

〈1階座敷から出火、木造2階建て住宅1棟約173平方メートルを全焼した。角田署の調べでは、座敷にはこたつやストーブなどがあったという〉(記事より)

 この報道が一度目の火事なのか、二度目なのかは現時点で不明だが、「一度目の火事では保険金がおりた。寿司屋で使ってた道具なんかも燃えてたね」と住民らは言う。

 敦子被告の生家を訪ねると、かつて家があったと思しき場所は更地になっていた。敷地の端に小さな平家がある。「いまは敷地の干し柿小屋を改装したところに、敦子のばあちゃんがひとりで住んでる」(住民の証言)というその家を訪ねたが、奥から大きなテレビの音が聞こえてくるだけで応答はなかった。

 住民のひとりは言う。

「何で(村上隆一さんの)次男坊が自分の親を刺したのか分かんねえ。敦子なら分かるよ」

 敦子被告の義理の弟であり、村上隆一さんの次男である直哉被告は、殺人を認めており、「霊媒師からお父さんを殺さないといけないと言われた」と供述しているともいわれる。一体なぜ、村上隆一さんは殺害されたのか。引き続き取材を進めていく。裁判員裁判の目処はまだ立っていない。

◆取材・文/高橋ユキ(フリーライター)

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