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続く日テレ『with MUSIC』の試行錯誤、「若手男女グループ」+”何か”でオリジナリティ出すのが最適解? 有働由美子&松下洸平のMCを生かすキャスティングもカギ

NEWSポストセブン / 2024年8月17日 11時15分

 各年代のヒット曲を短い時間で次々に見せていくという構成は『ミュージックジェネレーション』と同様であり、「若年層だけでなく30代・40代も押さえておかなければコア層全体の個人視聴率が上がらない」という現実が透けて見えます。

若手アーティスト偏重の危うさ

 もう1つはっきりと試行錯誤の跡が見えるのが、出演アーティストの選択。

『ミュージックステーション』は各年代のアーティストをバランス良くそろえる王道のキャスティングを続けていましたが、長く視聴率が低迷したことで近年は若手アーティスト主体に変わりました。

『CDTV ライブ!ライブ!』はさらに若手アーティストに振り切ったキャスティングで若年層の個人視聴率を獲得。しかし、そこに振り切ることで30代・40代に対するリーチが弱くなるなどの問題があり、さらに『CDTV ライブ!ライブ!』『ミュージックステーション』に加えて後発の『with MUSIC』も若手アーティスト路線になると、競合過多による総崩れのリスクが高まります。

 そこで他の音楽番組にはない『with MUSIC』なりの最適解を探さなければいけないのですが、「ライブ演出にどれくらいこだわるか」「生放送のパートを入れるべきか」「トークの割合をどの程度にするか」「MCのテンションはどの程度にするか」などさまざまな点で手探り中という感があります。

 ただその中でも固まりつつあるのが、キャスティングのベース。このところK-POP系を含む男女の若手グループを軸に据え、そこに中堅・ベテランを加えるような形が採用されています。

 実際ここ1か月の放送を振り返ると、7月20日がINIとBOYNEXTDOORにゆずと工藤静香さん。同27日がMrs.GREEN APPLEとNiziUにHYとORANGE RANGE。8月3日がSnow Manとaespaに緑黄色社会が出演し、17日がBE:FIRSTとNewJeansにポルノグラフィティとflumpoolがキャスティングされています。

すでに2回出演した4組の共通点

 ちなみにK-POPグループはこれら以外でもLE SSERAFIM、ILLIT、TWS、Kep1er、BABYMONSTER、BOYNEXTDOORなどが出演しました。これは10代・20代に向けて「毎週K-POPが聴ける番組」という印象を付けたいのではないでしょうか。

 さらに「結果がよかったグループは短いスパンでオファーを出していく」こともベースの1つ。スタートから約5か月間でBE:FIRST、Number_i、NiziU、NewJeansは2回出演していますが、いずれもファンの熱狂度が高く、SNSの動きが活発なことで知られているアーティストです。その意味で近いうちにJO1、INI、ME:I、&TEAM、SixTONESなどの再出演もあるかもしれません。

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