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【パリ2024パラ五輪】増田明美・日本パラ陸連会長が熱烈解説「パリで輝くのはこのアスリート!」

NEWSポストセブン / 2024年8月26日 7時15分

 また、パリ大会では各競技の世代交代にも注目したい。車いすテニスの小田凱人選手には国枝慎吾さんに続く活躍が期待されている。今年5月に神戸で行なわれた世界パラ選手権で銀メダルを獲得した福永凌太選手や石山大輝選手などにも増田さんは注目している。

「二人が活躍した神戸での世界選手権では、走り幅跳びで8メートル72センチという世界記録を持つ義足のジャンパー、マルクス・レーム選手が、大会後にこう言っていました。『皆さん、人と違うことに自信と喜びを感じてください』と。グットマンの言葉と共鳴するこのメッセージは、パラリンピックの持つ大きな意義を感じさせるものでしょう」

注目のパリ2024パラ五輪代表選手たち

 メダルの獲得が期待されるパラ五輪日本代表や、世界トップクラスのパラアスリートを紹介しよう。

【「クラス分け」を知る】
 各競技での選手の公平性のため、パラリンピックでは障害に応じたクラス分けが行なわれる。アルファベットは競技種目の頭文字(例えば、陸上の「T」はトラック種目)、後に続く数字のうち、十の位は障害の種類(10番台は視覚障害、60番台は義足の利用など)、一の位は障害の程度を表す。数字が小さいほど障害は重い。

●小田凱人 車いすテニス
 9歳の時に骨肉腫を発症し、昨年引退した国枝慎吾さんに憧れて車いすテニスを始める。2023年、弱冠17歳で全仏オープンに史上最年少で優勝。ウィンブルドン選手権、全豪オープンとすでに四大大会で3勝をあげている。

●佐藤友祈 陸上400m・1500m(T52)
 東京大会では400mと1500mで金メダルを獲得。21歳の時に脊髄炎によって車いすに。2012年のロンドン大会を見て車いす陸上を始めた。2021年にプロ転向。

●辻沙絵 陸上400m(T47)
 生まれつき右肘から下がない上肢欠損で、小学生の時に始めたハンドボールでは高校時代に全国大会に出場。リオ大会では400mで銅メダル、昨年の世界パラ選手権では男女4人混合400mユニバーサルリレーで金メダル。

●福永凌太 陸上400m、走り幅跳び(T13)
 日本体育大学に所属する25歳。難病の錐体ジストロフィーで小学生の頃に視力が弱くなり、両親の勧めで陸上を始めた。視覚障害クラスの400mの日本記録保持者。「大変な素質を感じる選手」と増田さん。

●木村敬一 水泳(S11、SB11、SM11)
 東京大会では100m平泳ぎで銀メダル、100mバタフライで金メダルを獲得した全盲のスイマー。オリンピックのメダリスト・星奈津美さんから指導を受けた。「日本選手団のムードメーカー」(増田さん)。

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