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【ネット検索履歴明らかに】田村瑠奈被告(30)と父・修被告が事件前に借りていたホラー映画「酷似した場面がある」と指摘 ススキノ事件公判

NEWSポストセブン / 2024年8月30日 19時0分

「そのときの記憶がけっこう曖昧で、はっきりと思い出せませんが、やめなさいと言ってもやるだろうと思いました。咎めると、本人の精神状態が悪化する。不穏当ですが、どうせ逮捕されるとわかっていたので、その日まで穏便に時間が過ぎるのを待ちました。断ると本人が興奮する。(断るのが)怖いという気持ちはゼロではなかったが、本人の精神状態が壊れるほうが心配でした」(同前)

“娘の心が壊れないように”と配慮していた修被告は、事件前にさまざまな“道具”を購入していた。5月には楽天市場でサバイバルナイフ、6月後半にはAmazonで折りたたみナイフを購入。そして6月上旬から7月にかけて、瑠奈被告とたびたびドン・キホーテに出かけ、ノコギリや斧、キャリーケースやウィッグ、アイマスク、手袋、ハサミなど計13回の買い物をしている。ノコギリの刃元からは組織片が検出されており、そこから被害者男性のDNA型が検出された。

明らかになった父・修被告の検索履歴

 さらに修被告は事件前にインターネット検索で〈ハイターで指紋は消せる?〉、〈スーツケース 耐荷重100kg〉などと調べていたことも判明。瑠奈被告は被害男性をススキノのホテルで殺害後、浴室壁面にハイターを吹き付けていたことが分かっているが、このハイターも修被告が事前に購入していたことがわかった。

 さらに“瑠奈ファースト”の一環か、修被告は事件を起こす約10日前、瑠奈被告とともにレンタルDVD店へ出向き、2本のホラー映画をレンタルしていた。店舗で瑠奈被告が作品を探す様子が防犯カメラに記録されている。彼女が選んだのは『レザーフェイス─悪魔のいけにえ』と『テリファー』。どちらの作品も人体を切断する描写がある。

 逮捕後に自宅から押収されたハンディカメラには、瑠奈被告の撮影による、被害男性の殺害映像が記録されているというが、この2作品には「酷似した場面がある」と検察官が明かしていた。

 娘の瑠奈被告が男性を殺害してから、逮捕まで20日以上。修被告は前回の証人尋問で、警察に通報しなかった理由を問われ、瑠奈被告への恐怖からではなく、あくまでも裏切ることができなかったという“親心”からだったとも述べていた。

「現場まで自家用車で行っているし、すぐにでも娘が逮捕されるだろうと思っていました。私の手で(警察に)突き出すということは、娘を裏切る行為になるような気がして、できませんでした。もし通報して突き出したら……。娘をこれ以上、苦しめたくない。“恐ろしくて通報できない”という気持ちはありませんでした」(同前)

 次回公判は10月に予定されており、修被告の尋問が再開される見込みだ。修被告は瑠奈被告への恐怖からではなく“娘の心を守るため”に殺人を受け入れたのか、そして浩子被告は、本当に瑠奈被告の殺害計画を知らなかったのか。今後、両親が法廷で何を語るのか注目してゆく。

(了。前編から読む)

◆取材/高橋ユキ(ジャーナリスト)

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