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「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か

NEWSポストセブン / 2024年9月12日 21時0分

 宮崎の志龍会を襲撃した理由もはっきりしている。

 六代目山口組と池田組は暴対法による「特定抗争指定暴力団」に指定されており、池田組本部や関連施設のある岡山市は警戒区域に指定されている。岡山市内では組員が5人以上で集まることや、事務所への立ち入りが禁止されているのだ。

「弘道会のネットワークを駆使すれば、池田組関係者の立ち回り先は調べられる。池田組長は無理でも、幹部や組員なら襲撃できるだろう。しかし、そうなれば下調べをしたり、縁故を頼ったり、事件の関係者が増えてしまう。運転手や案内役なども必要になり、複数でチームを組まねばならず、大がかりな襲撃になってしまう。ヒットマンを現場に運んだ運転手でさえ懲役20年となるし、人数が増えれば上層部の関与に繋がるほころびも生まれやすい。かなり危険な賭けになる」(同前)

 しかし、宮崎市の志龍会事務所は警戒区域になっていない。事務所は機能しており、訪問すれば組員に会える。ヒットマンは犯行を単独で完結させたかったのだろう。そのためわざわざ九州に上陸し、事務所を訪問したと推測できる。

 組織的な殺人にならないよう、細心の注意を払った犯行には、暴力団の反社会性が濃縮されている。

■取材・文/鈴木智彦(フリーライター)

 

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