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《幼少期のエピソード》田村瑠奈被告の“ブチギレ味噌汁ぶちまけ事件”「両親が娘を咎めるっていうのは記憶にない」【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン / 2024年10月2日 18時15分

10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた

 2023年7月に札幌市の繁華街・ススキノのホテルで頭部のない男性(当時62)の遺体が見つかり、親子3人が逮捕された事件。10月1日、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われた母親の無職・田村浩子被告(61)の第4回公判が札幌地裁で行われた。

 浩子被告は、白髪混じりの髪を後ろでひとつにまとめ、濃いグレーのアンサンブル、メガネという地味な佇まいで法廷に現れた。

 娘の瑠奈被告は昨年7月1日深夜に、ススキノのホテルで男性を殺害して頭部を切断し、頭部を自宅に持ち帰った。浩子被告は、瑠奈被告が男性の頭部を自宅に隠すのを容認したこと(死体遺棄ほう助)と、瑠奈被告が頭部を損壊する際のビデオ撮影を求められ、夫の修被告に撮影を依頼するなどして手助けをした(死体損壊ほう助)ことが罪に問われている。

 第4回公判では、瑠奈被告(30)が取り乱した際に録音されたデータなどが弁護側の証拠として提出された。絶叫しながら「殺してやる」などと父親の精神科医・田村修被告(60)を罵倒する音声が再生されて、傍聴人らは沈黙を守りつつも、法廷には動揺した空気が広がった。

 また、修被告のほか、浩子被告の6学年上の兄・Aさんの証人尋問もあった。氏名や住所は全て伏せられて、別室で尋問されている声だけが聞こえる形式で行われた。もちろん、Aさんの姿はわからない。

 Aさんは、30代で結婚して実家を出るまでは浩子被告と一緒に暮らしていたという。「本が大好き。美術展の会場で座って(来場者を)監視する仕事をしていたと思う」と妹の人柄について語った。

法廷で明らかになった田村一家の「過去」

 それぞれ実家を出てからも、帰省などで年に一度ほどは妹と顔を合わせる機会があった。Aさんは法廷で、印象的だったという田村一家の様子をこう証言した。

「(瑠奈被告が)小学校に入る前だと思う。みんなで食事している場面でお味噌汁のお椀をぶちまけたことがありました。双方の家族と、少なくとも父はいたと思います。小さい子が間違ってお椀を倒したのとは異なっていて、味噌汁が天井に着くくらいだったと思います。飛び散ったということです。

 うっかりこぼすのではなく、明らかに不機嫌な感じで、そのようなことが起きました。非常に可愛がっているってことなのかもしれませんが、(父母が娘を)咎めるっていうのは記憶にないです」

 Aさんは、事件直後に浩子被告と連絡を取っている。

「2023年6月下旬だと思います。(浩子被告に)コーヒー豆を送ってもらったことがありました。お礼の電話をかけても応答がなく、7月3日くらいに再度電話しました。コーヒーのお礼、そのコーヒーの由来とか、いろいろ聞いて教えてくれました」

 電話で何気ない会話をしていただけに、妹の逮捕にはショックを受けたようだ。Aさんは、「真実が明らかになってほしいと思いました」と語った。

 いかんせん幼少期の出来事であるため、弁護人が「昔すぎないか?」と指摘する場面もあったが、Aさんの証言からは小さい頃から瑠奈被告のワガママを咎めない父母の過保護ぶりが伝わってくる。

 これまでの公判では、中学時代から不登校となり、仕事もせず実家で暮らし続ける娘のことを最優先する“瑠奈ファースト”な親子関係が明らかになっていた。一家の歪みは、遠く昔から少しずつ生じていたのかもしれない。

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