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【千利休の末裔が語る“いつも感じがいい人”の習慣】心地よい立ち居振る舞いは「お先に…」「ごめんなさい」をすぐに言えること

NEWSポストセブン / 2024年10月12日 11時15分

 ビジネスでもプライベートな場面でも、人の暮らしの中には必ず「順番」が出現する。たとえばエレベーターに乗り込む時、駅のプラットホームで電車を待っている時、複数で会話をしている中で発言する時、などなど。

「こういう時、われ先に! ではなく、順番を礼儀正しく待つのはもちろん基本ですが、もう少し余裕を持って、周囲の人を思いやる心を持ちたいものです。エレベーターに乗る時には先を譲る、乗り込んでくる人のために『開』のボタンを押す、降りる際にもボタンを押して、『お先にどうぞ』とうながす……など。ふだんの暮らしの中で、どうぞお先に、という気持ちを言葉や仕草で表現できたら、あなたの存在はきっと落ち着いていてきちんとした人に映るはずです」

譲ってもらったら「お先に失礼」を忘れずに

 もちろん、譲ってばかりいるのも考えものです。「どうぞ、どうぞ」と譲り合っている間に、他の人たちを待たせてしまい、かえって迷惑になることも。また、聞き役ばかりに徹していては、充実した会話を楽しんだことにはならない。

「時と場合によって、お先に失礼しますとスマートにすっと前に出ることも、身につけておきたいふるまいです。小さな目礼(もくれい)でもいいでしょう。茶席では、茶室に入る前からお茶をいただくまで、何度も、『お先にどうぞ』『お先にいただきます』……ったやりとりを交わします。たとえば、お茶やお菓子をいただく時、隣に座る客に『お先に』と一言伝えてからいただきます」

 さまざまなシーンで「お先に失礼します」「お先にいただきます」を心がけるうちに、いつのまにか周囲の人の気持ちや様子を俯瞰で見られるようになるはず。「お先に」の気持ちであらゆる場面をおろそかにせず、丁寧にふるまうことは、相手にもこちらの気づかいが伝わり、互いに心地よいものとなる。

謝罪は時間をおかずに誠意を込めて

 自分の失敗に気がついた時、その事態や影響が大きくなればなるほど動揺し、あわてふためくのは当然であろう。つい責任の所在をごまかしたくなるかもしれない。けれど、本当に謝らなくてはならない場面で、相手を思いやって謝罪ができるかどうかが大事と千氏は言う。

「大切なのは、率直に、精一杯の誠意を持って謝罪するということです。しかも、できるだけ時間をおかずに。仕事上での失敗などでは、謝罪の際の態度や言葉、その誠実さによっては、失敗を機に相手との信頼関係がより深まるということもままあること。本気の謝罪こそ、ためらうことなく迅速に実行すべきであると考えます。

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