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【真田広之の相棒インタビュー】米エミー賞ドラマ『SHOGUN 将軍』を支えた着付けのプロ「真田の顔に泥を塗れない」

NEWSポストセブン / 2024年10月20日 11時15分

──カナダに入る前に真田さんと何か話はされたのでしょうか?

 僕がやることになったら、すぐにカナダから会社にiPadが届いたんですよ。僕も周りもどういくことがわからず驚いたのですが、僕がカナダに到着する前に真田さんが話をしたいということでした。それでリモートで一回だけ話をしましたよ。

──それは、打ち合わせだったのですか?

 いや、挨拶みたいなものです。顔合わせっていうか、早く来てほしい……ということでしたね。顔が見たかったんじゃないですか。僕は顔を見てると思わず「ちょっと老けたんちゃうか」みたいな。それは、役のためにそういう格好をしていただけだったんですが。

──そういう軽口の言える、『影の軍団』の時の距離感にすぐ戻ったんですね。

 そうですね。

──古賀さんとしては、どのような意気込みで臨まれましたか?

 まず、話があったのは2021年の秋で、コロナが猛威をふるってたんです。それで周囲に止められましたもんね。「この時期に行く人はいないでしょう」って。でも、真田さんが僕を必要としてるから、行かなくちゃいけないなという気持ちでした。

 当時はウチで別の大きな時代劇映画をやることになっていて、それとの二択でした。上司に聞かれたの、どっちへ行くかと。それで「カナダに行きますよ」と言いました。

──カナダにはどのくらいいたのですか?

 2か月ですね。撮影は半年あったのですが、僕が東映を半年間留守にするのはちょっと不可能なので。最初は3か月ということだったのですが、年明けにこっちで時代劇の撮影があるから帰ってきてほしいと言われまして。東映には世話になってるし、従いました。

真田広之が「すごいやつを呼んだ」

──現場での古賀さんの役割をお聞かせください。

 衣装の着付けの指導ですね。最初は、バンクーバー在住の着付けのできる日本人をディズニーが募集したらしいんです。でも、成人式とかやったらできるんですけども、そういう時代劇の衣装はまた違うんですよね。狩衣(かりぎぬ)とか、直垂(ひたたれ)とか、ああいう特殊な時代劇の衣装の着付けは、やっぱり、できないんですよね。

 それから、もう一つ役目がありました。新しい衣装ができたら、マンモススタジオという大きなスタジオがあって、そこに撮影現場から呼び戻されるんです。「古賀さん、ちょっと来てくださいと、フィッティングがありますので」って。で、マンモススタジオに車で連れて行かれて、役者さんたちに着付けするんです。衣装の家紋の位置などの確認もしていました。

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