「とんでもない運動神経」慶大野球部・清原正吾秘話 父・清原和博氏の逮捕、断絶を乗り越えた先に…入部挨拶を父は遠くで見守った
NEWSポストセブン / 2024年10月20日 11時15分
上田はアメフト関係者の声を堀井にも伝えた。
「もし彼が成功したら、同じように中高で野球をやっていなくても大学から挑戦するケースが増えるかもしれない。そんな話を堀井監督として、入れることにしたんです」
主に二軍の練習を任されていた上田は、入学直後の正吾と接する機会が多かった。正吾の飛距離は目を見張るものがあったが、当初は変化球がまるで打てなかったという。
「当然ですよね。硬式球すら初めてなのに、大学生レベルの変化球を打席で見たことなんてないですから。私は『当てに行くな。とにかく振れ』とだけ伝えました。走塁も酷くてね……大変でした」
父・清原和博に近づくということ
正吾が普通部(中学)に進学するタイミングで野球から離れたのは、当然ながら6年生の時の両親の離婚や、父の薬物騒動と無関係ではない。
当時の一家の様子を証言するのは、清原兄弟が慶應幼稚舎(小学校)時代に所属した軟式野球チーム「オール麻布」の代表・福住高志(当時はヘッドコーチ)だ。正吾と福住の次男は、6年間クラス替えのない幼稚舎の幼なじみで、家族ぐるみの付き合いは現在も続く。
「母親の亜希さんは子供たちの生活を守ることに必死だった。清原さん=野球ですよね。正吾が野球をやることは父親に近づくということですから、一家を知る者はみな共通の意識として、正吾を野球というスポーツに近づけたくなかった」
喧騒のなか、正吾は野球から離れ、まだ小さかった3歳下の弟・勝児はオール麻布で野球を続けた。福住が続ける。
「亜希さんは、チームや相手チームに迷惑をかけることをすごく嫌がる方。だからこそ、勝児が野球をやることも反対した時期はあったと思います」
事件を機に崩れた関係に変化があったとするなら、父子の“再会”だ。ある時、正吾は弟からバッティングの意見を求められた。しかし、野球から離れていた正吾に、弟に役立つようなアドバイスは送れなかった。
清原家では父のことを「アパッチ」と呼んでいた。正吾の「アパッチに相談してみたら?」という一言がきっかけで、父が勝児の指導を再開することになったのだ。一家が練習場所に選んだのが、福住が運営する屋内練習施設「ベースランド」だった。
「清原さんと弟の練習を手伝うような感じで、正吾もうちに来ていた。亜希さんに似て常に前向きで明るく人の懐に入っていくのが上手な正吾に対し、弟はものすごく真面目だけど、父親に似て不器用なところもある。弟思いの正吾は父親との橋渡し役を担ったと思います」
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