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「とんでもない運動神経」慶大野球部・清原正吾秘話 父・清原和博氏の逮捕、断絶を乗り越えた先に…入部挨拶を父は遠くで見守った

NEWSポストセブン / 2024年10月20日 11時15分

 弟の練習をサポートするうちに、正吾も再び野球を志す決断をした。今年7月に私が担当した「Number Web」のインタビューで、正吾はこう答えている。

「自分が大学で野球を再開すると決めた時、一番喜んでくれたのが父だった。母も、僕や弟が野球をやることによって、父の功績や偉大さを改めて感じていると思う。うちの家族にとって、野球というのは本当に必要なツールなんです。一度、バラバラになった家族を繋ぎとめてくれたのも野球でした」

 父のお下がりであるファーストミットを左手にはめ、赤いリストバンドを着用して正吾は一塁の守備につく。打席では「リラックス」「センター返し」という父の教えを守ってきた。

 10月24日のドラフト会議で自身の名前が呼ばれる──それこそが最大の親孝行であると思って、正吾は運命の日を待っている。

【プロフィール】
柳川悠二(やながわ・ゆうじ)/ノンフィクションライター。1976年、宮崎県生まれ。法政大学在学中からスポーツ取材を開始し、主にスポーツ総合誌、週刊誌に寄稿。2016年に『永遠のPL学園』で第23回小学館ノンフィクション大賞を受賞。他の著書に『甲子園と令和の怪物』がある

※週刊ポスト2024年11月1日号

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