《世界の真田広之が便所掃除を続けた日》高校時代の親友で俳優・島英津夫が明かす知られざる堀越学園時代
NEWSポストセブン / 2024年10月29日 16時15分
9月16日(日本時間)、“米テレビ界のアカデミー賞”と称されるエミー賞が発表され、ドラマ『SHOGUN 将軍』が作品賞や主演男優賞など史上最多の18冠に輝いた。今作で主役とプロデューサーを務めた真田広之(64)。子役時代から一線で活躍を続けてきた真田は、2003年から活動拠点を海外に移し、世界的に評価される俳優となった。そんな彼の素顔を堀越高校時代からの親友の俳優・島英津夫(63)が明かした。
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「広之と出会ったのは、堀越高校の入学試験の時でした。『一緒に堀越受かればいいね』って話していて、それで入学式でまた広之が隣にいた。『あー! 受かったんだ!』ってお互い喜んで、それ以来の付き合いです」
島英津夫は、当時の思い出を笑顔で振り返る。クラスには、浅野ゆう子、石野真子、ザ・リリーズ、荒川務など錚々(そうそう)たる芸能人が揃っていたという。しばしば授業をサボっていた島とは違い、真田は非常に真面目な学生だった。
「広之はいつも、『高校時代は一生に一度なんだから、ちゃんと勉強しろよ』って怒ってきたんです。広之は授業にもきちんと出て、『JAC』(千葉真一が創設したアクションスターを育成する組織、現在の名称は『JAE』)のトレーニングにも通っていました。学業も優秀。卒業試験では広之の解答を全部カンニングさせてもらって、僕も無事卒業できましたから(笑)」
堀越高校は“芸能コース”であっても、出席日数が足りなければ容赦がなかったようだ。
「単位が足りないと補習を受けなければなりませんでした。それか他の手段として朝早く来て便所掃除をする。広之も単位が足りなかったので便所掃除をしていましたよ(笑)」
今の“SHOGUN”真田広之からは想像できない姿だ。
役者も塩梅が大事
真田と島は家族ぐるみの付き合いだった。真田は島の母である淡路恵子(享年80)を「おっかあ」と呼び、自分の母親のように慕っていたという。ロサンゼルスから日本に戻ると必ず淡路に会いに行き、淡路の作るスペアリブが好物だったようだ。
「ある時、真田はロスで母(淡路)のレシピをもとにスペアリブを作ってみたものの、どうしても味が再現できないと悩み、母に電話をかけてアドバイスを求めていました。そしたら母が、『それは塩梅が違うんだよ。同じ1000円の肉でも何十年と味付けした人と初めての人と、同じ塩加減でも塩梅が違うのよ。役者も同じでしょ』と諭していました。真田は『そうか、頑張って作ってみるよ」と納得していましたね』
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