《独占インタビュー》「台湾でプレーすることも考えました」DeNA筒香嘉智が古巣復帰を決めた“たった1つの衝動” 「辛い時期のほうが長かった」米国での5年間 「激痩せ」疑惑の真相も
NEWSポストセブン / 2024年12月14日 11時14分
筒香は米国・マイナーリーグの観客が少ない閑散とした球場でプレーしていたため、ファンのありがたみを肌身で感じている。DeNAが親会社になる前の2009年、入団当時のチームは低迷期だった。本拠地・横浜スタジアムの観客が1万人を割ることが珍しくなく、ガラガラのスタンドが日常の風景だった。DeNAが親会社になり、チームの歴史が変わる。初代の中畑清元監督がチーム改革に着手。アレックス・ラミレス前監督が優勝争いできるチームに成長させた。観客の熱量も15年前とまったく違う。近年は3万人以上の大観衆が毎試合詰めかけ、チケットは入手困難だ。
「クライマックスシリーズ、日本シリーズでも大声援で僕たちの背中を押してくれて。応援の力は凄いなと改めて感じました。一軍に上がった試合で応援歌が流れた時も鳥肌が立ちました。最近ファンになってくれた方もありがたいですし、昔から応援してくれるファンの方たちにも特別な思いがあります。応援される環境が当たり前ではないですし、何とか期待に応えたいと。もうその思いだけでした」
米国での5年間は「辛い時のほうが多かった」
筒香がレンジャーズ傘下でプレーしていた昨年、チームの公式Xに昇格を目指す筒香の写真が掲載されると「激痩せ」したと話題になった。日本球界に復帰してからも「痩せたね」と声を掛けられることが多かったという。
「いろいろな方に言われるんですよ、『昔より腕や足が細くなった』って(笑)。心配の連絡ももらってビックリしました。でも体重は数年前からほとんど変わっていないですし、今年のCSが始まる前にはトレーナーさんに計測してもらったら、2019年のデータと比べて全然変わっていない。
右の太ももが2センチ細くなっただけですね。ユニフォームのサイズをかなり小さくしていたことで見た目の印象が変わったのかもしれません。今シーズン途中にワンサイズ大きくしたら、『ちょっと戻ったね』と言われて。全く変わってないんですけどね(笑)」
改めて聞く。米国でプレーした5年の月日をどう振り返るか。
「純粋にあの場所でプレーしたいという気持ちで挑戦しましたが、経験しなければ味わえないことがたくさんありました。メジャーにいた時は凄く楽しかったですし毎日が充実していましたけど、マイナーにいると環境面で大きな違いがあります。毎日本当に楽しかったかと言ったら、辛い時のほうが多かったです。でも落ち込んで元気がないとかそういう感覚にはならなかったですね。全ての経験が財産になっています」
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