【瀬古利彦氏が予想する2025箱根駅伝の構図】優勝候補の青学・駒沢・国学院の強みとウイークポイント ダークホースは「中央大です」
NEWSポストセブン / 2024年12月27日 7時13分
正月の風物詩である箱根駅伝。「3強」の争いといわれる今回は、どこが先頭で大手町のゴールに飛び込んでくるのか。強豪校・注目選手の評価からレース展開の予想まで、長距離陸上界のレジェンドである瀬古利彦氏(DeNAアスレティックスエリートアドバイザー)が語り尽くした。【前後編の前編】
101回目となる今回の箱根路の大きな見所は、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を制した国学院大の「大学駅伝三冠」への挑戦だ。そこに連覇を目指す青学大、前回2位で三冠を逃した駒沢大が立ちはだかる「3強」の構図といわれる。1月2日の往路中継の解説も務める瀬古氏はこう言う。
「3強とその下には差がありそうです。しかし、前回も“駒沢一強”の前評判に反して青学が勝ったわけで、当日の箱根で何が起きるかは本当にわからない。解説者泣かせですが、面白い展開になるのは間違いない」(以下、「」内は瀬古氏)
すでに二冠を獲った国学院大の強みは、長いレースの“後半”にある。出雲では前半3区は5位以内をキープしつつ、4区の野中恒亨(2年)からは3連続区間賞。5区の上原琉翔(3年)でトップに立つと、最終6区の平林清澄(4年)が差を大きく広げた。全日本でも5区の野中と6区の山本歩夢(4年)の区間賞の走りで2位に浮上。7区の平林で首位の青学大に4秒差まで迫ると、アンカーの上原が首位でゴールした。
「一言で言えば、層が厚い。2月の初マラソンで2時間6分台を叩き出したエース・平林君の実力が図抜けていますが、彼に続く力を備えた選手が何人もいる。レースを組み立てる前半だけでなく、後半も持ち堪えられるわけです。10月に練習の取材に行ったら、平林君の練習が素晴らしいのはもちろんのこと、他にも10人以上が同じような長距離のロードのためのメニューをやっていました。
前田康弘監督は駒沢大出身。マラソンに近い距離を走らせ、箱根でも勝ってきた大八木弘明監督(現・駒沢大総監督)の教え子です。大八木さんの練習法を踏襲しているのだと思います」
とはいえ、そのまま勝てるほど箱根は甘くないと瀬古氏は続ける。
「国学院は箱根で前回の総合3位が最高。まだ“勝ち方”を知らない。出雲や全日本と違って山登りの5区と山下りの6区という特殊区間の難しさもあります。初優勝と三冠が懸かるプレッシャーは大変重いはずです」
青学は「前回より強い」
その点、この10年で7度の総合優勝経験を誇るのが青学大だ。
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