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【瀬古利彦氏が予想する2025箱根駅伝の構図】優勝候補の青学・駒沢・国学院の強みとウイークポイント ダークホースは「中央大です」

NEWSポストセブン / 2024年12月27日 7時13分

「青学は“こういう展開なら勝てる”という自信を原晋監督だけでなく選手も持っている。“箱根だけは絶対に勝つ”という姿勢が強いんです。前回の優勝メンバーが7人も残っていて、チーム力は前回を凌ぎます。前回の山登り5区で区間2位の若林宏樹君(4年)と山下りの6区で同じく区間2位の野村昭夢君(4年)という経験者も揃っています」

 前回は太田蒼生(4年)が3区で日本人歴代最高記録を叩き出す走りを見せ、駒沢大の絶対的エースと目されていた佐藤圭汰(3年)を逆転。優勝の原動力となった。

「大舞台で太田君のようなゲームチェンジャーが出現するのが青学大。原監督は選手を調子に乗せるのが上手で、16人の登録メンバー全員を乗せた時の青学は実に強い」

 12月12日の壮行会でも原氏は自信をのぞかせたが、「そうは言っても心中に不安はあるはず」と瀬古氏は付け加えた。

「1年前も12月初旬に原監督と食事をした時は、チーム内でのインフルエンザの流行などで“今回はヤバいです……”と口にしていた。それが蓋を開けたら優勝。12月の最後の調整にも結果は左右されるのです」

 総合優勝8回の駒沢大もチャンスはあるという。

「今回は大エースの篠原倖太朗君(4年)のチームです。主軸の佐藤君を欠きながら出雲、全日本で2位に入るのは、さすが藤田敦史監督。ただ、箱根で優勝するには佐藤君の復帰がマストになる」

 ダークホースは? と問うと間髪入れず「中央大」を挙げた。

「予選会からの勝ち上がり組ですが、1万mの平均タイム(上位10人)は全出場校で1位(28分15秒62)。トラックの力では国学院や青学よりも上です。前回は直前にインフルエンザ感染で力を出せない選手が出たが、いい選手が集まっている。あとはトラックではなく、ロードの20kmで力を出せるかどうか」

 全日本4位の創価大、同5位で瀬古氏の母校である早稲田大の存在も気になる。

「創価大にはいい選手がいるが、優勝は厳しいのでは。花田勝彦監督を迎えて3年目の早稲田は、3番手争いに絡む力はつけていると思います」

(後編へ続く)

【プロフィール】
瀬古利彦(せこ・としひこ)/1956年、三重県生まれ。高校時代はインターハイで800m、1500mで2年連続二冠を達成。早稲田大学では箱根駅伝で4年連続して「花の2区」を走り、3、4年次では区間新を更新。大学時代からマラソンでも活躍し、国内外のマラソンで戦績15戦10勝。現在はDeNAアスレティックスエリートアドバイザーとして活動する。

※週刊ポスト2025年1月3・10日号

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