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《独占告白・八田與一容疑者の祖父が語る》大分・大学生死亡ひき逃げ事件「時効がきたらあたたかく迎えてやる」「コロナでフラフラだった」

NEWSポストセブン / 2024年12月24日 7時15分

 事故があった日、容疑者は体調が悪いため正常な判断ができず、現場から逃走してしまったということだろうか。さらにこう続けた。

「俺は状況からして、與一はもう死んでると思ってる。別府湾の近くを裸足で歩いていて、スマホも財布も持たずに車に置いたまま逃げたことになっている。計画性があったなら、そういうことはしないはず。

 そもそも、車でひいて殺しても與一にはなんの得にもならない。殺人を犯す必然性がないんだ。報道にある“暴力性”みたいなものはまったくないし、優しい子どもだった。おそらく突然のことで、なにも考えずに行動しているわけだ。

 当時は天候も悪かったし、着るものも金も持たずに歩いていて、生きているわけがない。與一のシャツが別府湾のところに脱ぎ捨ててあったから、入水自殺をしたんじゃないかと思う」

「生きていたら孫に会いたい」

「すでに死んでいる」と言いながらも、10年近い時間を孫と過ごした祖父は今の心境をこう打ち明けた。

──お孫さんが生きていたらなんと伝えたいか。

「まずは『出てこい』と言いたいよね」

──時効を迎えておじいちゃんの元に戻ってきたらどうするか。

「時効がきたらそれは暖かく迎えてあげるよ。ところがね時効というものを相手(被害者)の方が引き伸ばす運動をして、7年の時効をなくそうとしていると警察から聞いています。

 もし(與一が)生きているなら、出頭して当時の状況の話をして、『考える余裕がなかった』『俺にはなんの得もない』と、こちらの主張もせんといかんなと思います」

──事件の後にお孫さんから連絡は。

「まったく、連絡のとりようがない。連絡はまったくないよ」

──生きているうちに会いたいか。

「それはそう。與一には会いたいよ。母親も與一に会いたがってると思う」

 仮に当時の八田容疑者がコロナの後遺症で正常な判断ができなかったと主張するにしても、その罪については司法が判断するものだ。遺族は事件以来、苦しい日々を送っている。

 被害者となってしまった大学生の両親は事件から半年後、八田容疑者の捜査協力をするために遺族やその支援者で結成された『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』で、こうコメントしている。

「このような残酷で悲しい事件がまさか自分の身に起きるなんて。夢であって欲しい。まだ、そう思いながら毎朝目を覚まします。(中略)八田容疑者がこれまでどんな人生を歩んできたのか。なぜこのようなことになってしまったのか。それは私たちには想像することしかできません。

 しかし、八田容疑者にも私たちと同じように大切な人がいるはずです。そして、罪を犯してしまった八田容疑者のことを心配している人もいるはずです。罪から目を背け、逃げ続け、そのような卑怯な人生でいいはずがありません。そのことに気付き、自首してくれることを心から望んでいます」

 この両親の思いが報われぬまま、はや2年以上が過ぎた。八田容疑者はいったい今どこで、なにをしているのだろうか──。

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