相次ぐアイドル、グラドルの女子プロレスデビュー “生き字引”ロッシー小川氏「もう飽和状態」「フワちゃんは別格だった」
NEWSポストセブン / 2025年1月12日 16時15分
プロレスは体を痛めるし、どうしても好きじゃないと続けていけない。だから自分としては、女性芸能人を積極的に勧誘するようなことはしない。やりたいと言って来る子たちを『やってみれば?』と受け入れるだけ。芸能活動は関係なく、ひとりの新人選手という感覚で接している」
リングの上でどれだけやれるか──。そして迎えた2024年12月26日、「マリーゴールド」東京・後楽園ホール大会。前出の咲村のデビュー戦の相手は、“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永だ。強烈な攻撃に何度膝をついても執念で立ち上がったが、最後は全身を締め上げられ、無念のギブアップとなった。しかしレジェンド相手にも果敢に挑む姿に、観客から大きな拍手が送られた。
試合を終えた咲村の頬は、ビンタで赤く腫れ、涙の筋が光っていた。どこからどう見てもボロボロの状態だが、瞳の炎は燃え続けている。インタビュースペースでは、「『マリーゴールド』の顔になり、ゆくゆくは日本のプロレスラー、女子プロレスの顔になる」と野望をぶち上げた。
そこに、同じく同大会でデビューした事務所の後輩・橘渚がやってきた。ふたりは「これから一緒に頑張っていこう」と互いの頑張りを称え合うと、一転してグラドルの表情へ。ともにカメラに向かって笑顔でヒップを突き出し、会見を盛り上げた。その切り替えの早さに驚くと同時に、「これこそが彼女たちの“女子プロレス界での戦い方”なのかもしれない」と不思議な清々しさも感じたのだった。
◇取材・文/原田イチボ(HEW)
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