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マツコも衝撃《春巻き1000種類以上食べ歩いた男》“ハルマキスト”が行き着いた至極の味、「どの食材をも包み込む皮は食べられる最高の調理器具です」

NEWSポストセブン / 2025年1月22日 7時15分

“日本唯一のハルマキスト”久松知博氏(Instagramより)

 中華料理店にあるメニューのひとつ「春巻き」。餃子や炒飯ほどの主役ではないが、パリッとジューシーな味は、食卓のなかで名脇役的な存在でもある。その魅力に取り憑かれ、至極の味を求めて全国を歩き回ってきたのが、久松知博氏(43)だ。

 久松氏は現在、『テレどーも!』(NHK)や『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)などを担当する構成作家で、最近では“日本唯一のハルマキスト”として『マツコの知らない世界』(TBS系)にも出演。「春巻き」と向き合ってきた久松氏に話を聞いた──。

──まず、“ハルマキスト”ってなんですか?

「年間で1000種類以上の春巻きを食べる活動をしている人を僕は個人的に“ハルマキスト”と、言っています(笑)。僕は1週間に2~3軒のお店に行くんですけど、それぞれの店で3種類くらいの春巻きを食べ続けてます」

──春巻きを好きになったきっかけは何だったんですか?

「僕が中学生の頃、お母さんがよくお弁当に冷凍食品の春巻きを入れてくれて、春巻きというおかずを意識していました。あとは学校から帰ってくると、お皿のうえに冷めた春巻きがあって、冷めていてもとても美味しかったというおぼろげな記憶があります。思春期の頃は一般的な“好き”でしたけど、今から7年前の34歳頃から本格的に好きに変わりました」

──意外にも、きっかけは冷凍食品の春巻きですか。春巻きへの情熱は大人になってから再燃したんですね。

「当時、売れている構成作家は番組を10本くらい担当していました。得意分野を持っている人が多い中、自分には自信が持てるものが何もなかったんです。そんな時、恵比寿を歩いていたら町中華の春巻き定食を見つけました。

『春巻きって唐揚げや餃子のようにメインじゃなくても、こんなひっそりとした定食屋さんでメインとして頑張ってるんだ』と。春巻きにシンパシーを感じて勇気をもらったんです。自分もたとえ、王道じゃなくてもなにかやり方を変えて、春巻きみたいにメインをはれるんじゃないかと」

──そこから春巻きを食べ歩くようになって、初めて“ハルマキスト”というネーミングをつけたんですね。人生を変えるほどの春巻きの魅力とは何ですか?

「包容力です。すべてを包み込んでくれて、すべての料理を巻ける。安い具材でも何でもそのまま巻けば、春巻きの皮の中で蒸されて食材のうま味が最大限に出てきます。なにげない食材を抜群に引き立てて美味しくしてくれるんですよ。言わば、春巻きの皮は“食べられる調理器具”のようなものなんです。あ、でも水分量だけは気をつけてくださいね。皮が破れるんで」

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