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《TRFのSAMや元EXILEのHIROと踊った》映画監督ジャッキー・ウー「その道で食べていこうとは思わなかった」ダンスの世界へ進まなかった理由

NEWSポストセブン / 2025年1月12日 11時13分

映画監督のジャッキー・ウーさん

 2017年に鈴木紗理奈(47)が『マドリード国際映画祭』で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した『キセキの葉書』。2019年に寺田心(16)が『ミラノ国際映画祭』最優秀主演男優賞を受賞した『ばあばは、だいじょうぶ』。こうした作品で、最優秀外国映画監督賞を受賞してきた日本人映画監督ジャッキー・ウーさん 。そのジャッキーさんが2025年、日本で初めてミュージカルの制作総指揮・演出を手がけるという。ジャッキーさん、何か心境の変化があったのか。ジャッキーさんに詳しい話を聞いた。【前後編の前編】

中華街で育ち東京に進出

 JR恵比寿駅にほど近いジャッキーさんの製作会社のスタジオで、彼はこう切り出した。

「新型コロナウイルス禍のときに演出した『残照のかなたに』という作品がで2023年10月に『マンハッタン国際映画祭』で最優秀監督賞を受賞しました。それでブロードウェイに行ったとき、ミュージカルを8本ほど観たら、改めて舞台ってすごいな、と。映画と違って、舞台はいわばワンテイクで順撮りでみせる作品。圧巻の迫力があります。それで、ぜひ海外で長くやってきた僕のエッセンスを加えた作品を手がけてみたい、と思ったんです」

 ジャッキーさんがこのたび手がけるミュージカル『もう一度抱きしめて』は、卒業後の進路に悩む女子大生とダンサーを夢見る男子とのラブファンタジー。主演は元AKB48で元NMB48のメンバーでもあった市川美織(30)で、相手役は舞台経験豊富な俳優・野澤祐樹(32 )だ

「ちょうど僕には、長年ミュージカルを手がけてきた30年来の友人・杉山正明さんがいて、一緒にできるのなら『やろう!』と決心したのが大きな理由です。ミュージカルは音楽が大事。僕はこれまで自分の映画のエンディング曲やオリジナル曲も手がけてきたのですが、彼の手にかかると僕の作った音楽がさらに広がる。僕は彼を“音楽の天才”と尊敬しているんです。その彼と一緒にミュージカルを作れる。舞台稽古を見ながら、僕は今、とってもワクワクしています」

 スタジオではちょうどダンスのレッスン中。ジャッキーさんは細かな手の動きや肩の入れ方まで入念にチェックしている。なぜジャッキーさんがダンスを? と聞けば、ジャッキーさんは10~20代はダンスに夢中で、ディスコ・ダンサーとして活躍していたのだそう。

「僕は異国情緒あふれる横浜の中華街で生まれ育ちました。すぐそばには本牧があり、そこには米軍住宅がありました。小学生のとき、そこで開かれるパーティーなどへ友人の手引きで金網をくぐって潜り込むと、僕ら日本人はまだ聞いたことがない16ビート、32ビートのR&Bなどの音楽が流れ、米国人らがそれに合わせてダンスを踊っていたんです。

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