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《「臓器売られる覚悟」「薬を盛られ意識が朦朧…」》タイ国境付近で“消える”日本人女性たち「森林で裸足のまま保護」

NEWSポストセブン / 2025年1月13日 7時15分

 A氏はさらに危険なケースもあると指摘する。2023年、タイの国境沿いの森林で裸足のままの20代の日本人女性が見つかり、現地当局に保護されたケースは記憶に新しいという。

「女性は日本のキャバクラで働いていたところ、出稼ぎ売春の案件を仲介役の男に持ち掛けられたそうです。タイの空港に到着し、待っていた仲介役にパスポートや荷物をすべて預け、車に乗りました。その際、初めて会う日本人女性も同乗したようです。

 タイ国境から小舟で川を越え、第三国に渡ったとされ、売春施設に到着すると、暴力を振るわれ、薬を盛られて意識が朦朧としたということです。その後は毎日、中国人相手に客を取らされたといいます。

 空港で一緒になった女性も同じように働かされていましたが、ある日突然、行方がわからなくなりました。女性は恐怖を感じたことから、隙を見て逃げ出し、自力で川を渡り、タイ側の森林にいたところを保護されました」

 タイは近隣国との国境が川で区切られている地域も多く、隣のラオスやミャンマーは、場所によっては泳いだり、歩いたりして渡れる川幅の地域もある。そうした場所からタイへ流入してくる密入国者は後を絶たず、タイ側も国境周辺の警備を強化している。

 A氏によると、こうした日本人が関わる事件が発生した場合、タイ警察から直接連絡が入ることも多く、在タイ日本大使館を通さないで、直接日本の家族に保護を求めるケースもあるという。

「タイで日本人が関わる事件が起きても、日本大使館が関与しない、知らない事件は多数ある」(A氏)

 前述の、売春施設で行方不明になった日本人女性の安否はいまだに不明なままだ。

「臓器売られる覚悟決めた」

 2023年6月には、Xでラオスでの出稼ぎ売春の求人に関する投稿が相次ぎ、ネット上で物議を醸した。

 求人には「60分30000円~、15万保証(日保証)」「客層 中国の富裕層」「合法ソープの為、リスク無し」(注:実際はラオスでの売春は違法)などの条件が並び、出稼ぎ売春に関心を持つ女性たちからのリプライも散見された。

 同じ時期には、2022年にラオスに出稼ぎに出たという日本人女性の一連の投稿(現在は削除済み)も注目を集めた。女性の投稿によると、日本からラオスへ渡るため、まずタイへ渡航。仲介業者の指示のもと、夜間の真っ暗闇の中、草むらを歩き、約30分ほどかけてボロボロの小船で川を渡り、非正規ルートでラオスへ不法入国した。

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