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《無罪主張》田村瑠奈被告が求めた両親とのディスカッション…ノコギリ購入も「殺害計画は知らなかった」【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン / 2025年1月16日 7時15分

田村瑠奈被告と父・修被告

 2023年7月、札幌・繁華街ススキノのホテルで男性会社員(62=当時)が殺害され、遺体から頭部が持ち去られた事件。逮捕された親子3人のうち、父親である田村修被告(61)の裁判員裁判が1月14日より札幌地裁で開かれた。

 娘の田村瑠奈被告(30)は、殺人や死体損壊などの罪に問われている。修被告は、瑠奈被告が被害男性Aさんに会いに行くときの送迎や、ノコギリや手袋といった物品の購入、遺体の頭部を損壊する際の撮影などに関与し、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている。

 修被告は現在保釈中のため、入廷した際も手錠と腰縄はつけられていなかった。

 争点は大きくふたつあるようだ。裁判を傍聴したジャーナリストの高橋ユキ氏が解説する。

「まずひとつは、『修被告は、瑠奈被告による殺害・損壊計画を知っていたのか?』ということです。もうひとつは、『修被告の行為は、瑠奈被告による死体遺棄・死体損壊のほう助にあたるか?』で、その前提として、『瑠奈被告による遺体の頭部隠匿は死体遺棄にあたるか?』も問題となっています」(高橋氏、以下同)

 事件発生の約2か月前、2023年5月、瑠奈被告は初めて行ったクラブでAさんと出会い、肉体関係を持ったもののトラブルになったという。その後、瑠奈被告はAさんを「獲物」や「鹿」と呼び、修被告と一緒に彼を探した。6月18日未明、ススキノのクラブでAさんが見つかり、瑠奈被告は彼と7月1日にまた会う約束をした。

「6月18日の午後1時過ぎ、瑠奈被告は、母親を介して、修被告に“ディスカッション”を求めたそうです。浩子被告が『いろいろなことについてのディスカッションだったり、買い物かもしれません』と修被告にLINEを送っています。翌19日、修被告は瑠奈被告と一緒に量販店でノコギリや手袋などを購入し、この日以降もハイター、キャリーケース、折りたたみナイフなど事件の際に使われた物品を購入しています。

 検察官は、この“ディスカッション”というのはAさん殺害に関するものだとして、修被告は殺害計画を事前に認識していたと主張しています」

 瑠奈被告は、自宅に持ち帰ったAさんの頭部を損壊する様子を修被告に撮影させた。また、Aさんの眼球や舌が入った瓶を見せられた際、修被告は、「すごいね」と返したという。検察側は、「(修被告は)瑠奈被告の行為を直接的にも心理的にも手助けした」と指摘している。

「無罪」主張の背景は

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