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【阪神・淡路大震災から30年】神戸市長田区で復興に尽力した商店街元理事長「今だからこそ伝えたいこと」

NEWSポストセブン / 2025年1月17日 6時15分

 伊東さんは「通行人はいるけど、お店に買い物に来る人はほとんどいないでしょう」と嘆息する。

「マンションをたくさん建てたと市はアピールしているけど、まず人が住むには街に人の活気がなければダメでしょう。結果どんどん人が外に流れて、街は高齢者ばっかりになっている。

 市の事業担当者も、3~4年でコロコロ担当者が変わるんですよ。引き継ぎもちゃんとしてないから、こっちは全てイチから説明しないといけない。しかも僕らと話すときに、紙の資料を持ってこないんですよ。口頭でのやり取りになるから、一向に話が先に進まなかった」

 伊東さんは商店街の人々に話を聞きながら、震災当時の様子を膨大な資料にまとめて保管しているという。

「能登の震災の復興が進まないのを見ていても、我々の教訓が活かされていないように見えてしまう。斎藤(元彦・現兵庫県知事)さんとは合計3回会いましたが、実際に商店街を一緒に歩いて、熱心に耳を傾けてくれた。

 復興は15年後、30年後に答えが出るものだと思います。行政は誠意を持って対応してほしい」

 阪神・淡路大震災の被害は、まだ終わっていないのだ。地震大国・日本に住む私たちは、被災者たちに心を寄せるべきだろう。

●取材:加藤慶

◆NEWSポストセブンでは、1月17日の朝から24時間にわたって『阪神・淡路大震災30年特集』としてトップページ「TOP VIEW」コーナーで震災関連記事を掲載する企画を実施しています。

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