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玉袋筋太郎、妻に逃げられたことを告白 LINEはブロックされても「アナログ」でつながる不思議な関係

NEWSポストセブン / 2025年2月2日 10時58分

 要するに、これまでずっと好き勝手に生きてきたオレに対して、カミさんの堪忍袋の緒が切れてしまったんだよな。

 マグマが爆発する前に、たくさんの予兆はあったはずだよ。けれども、そんなことになにも気づかずに、オレは自由気ままな生活を続けてしまった。

 そりゃあ、怒るって。

「仏の顔も三度まで」というけれど、「三度」どころじゃないもの。原因はすべてオレにある。ただただ、「自業自得」という言葉しか浮かばないよ。

 これまでオレが、何度もカミさんにいっていた台詞がある。

「オレが最後まで面倒を見るから心配するな」

 その台詞の裏側にあったのは、「だから多少の遊びには目をつむってくれよ」という傲慢な思いだったのかもしれない。都はるみと岡千秋の『浪花恋しぐれ』って歌があるじゃない。まるで、その歌詞の一節だよ。

 東京・新宿生まれ新宿育ちの生粋の東京人なのに、ついつい浪花の芸人の生き様と自分を重ね合わせて粋がっていた。

 でも、こうしていざ目の前から姿を消されてしまうと、一気に現実に引き戻されたような気がした。まるで、フェデリコ・フェリーニの『道』(1954年作品)の世界だよな。ジェルソミーナの死を知って砂浜で嗚咽しているザンパノこそ、まさにオレの姿だった。

 コロナ禍に世界中が揺れていたときのこと。緊急事態宣言が発出され、仕事もなくなり、ずっと家に引きこもっていた頃、オレはザンパノのようにただただ部屋で打ちひしがれていた。

 この頃、近所のスーパーでよく出くわす近所のおじさんに会ったときにいわれたよ。

「最近、奥さんの姿を見ないね?」

 内心では「ギクッ」としたよな。さすがにおじさんも、「ひょっとして、奥さんは床下に埋められているのかもしれない……」なんて邪推はしないと思うけれど、やっぱり見ている人は見ているものなんだよ。

オレとカミさんとの不思議な関係

 自業自得でメタメタに打ちのめされていたのだけど、実はカミさんとの関係はまだ完全に切れたわけじゃない。

 カミさんが出ていって、もう5年が経った。まだ籍は残っているし、日常の身の回りの世話も献身的にやってくれる。いまでもオレが仕事に行っているあいだに、カミさんはひっそりと我が家にやってきて、洗濯や掃除をしてくれている。外食中心だから食べることは自分でやっているけれど、それ以外の家事全般はカミさんがやっていてくれるので、なんとか“普通の生活”は維持できている。

 オレの仕事のスケジュールもすべて把握しているから、それこそ地方に出かけるときには、きちんと荷物をまとめてくれて、カバンひとつで出かけられるように準備までしてくれる。そして、いつもメモが置いてあって、そこで簡単な近況報告のやり取りをする。

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