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「上司に具申できない空気はある」「余計な手間をかけさせたくない」フジテレビの“風通しの悪さ”を助長する評価制度に潜む弊害とは

NEWSポストセブン / 2025年1月29日 12時10分

港浩一社長らの引責辞任が発表された

 元タレント・中居正広(52)の深刻な女性トラブルに端を発する一連の騒動に関して、フジテレビは1月27日、オープンな形での“やり直し会見”を開いた。会見の冒頭では嘉納修治代表取締役会長(74)と港浩一社長(72)の引責辞任が発表され、その後の質疑応答は10時間以上にも及んだ。会場には海外メディアやフリー記者を含む430名ほどが出席していた。

 そうしたなか、会場では指名されていないにもかかわらず質問をする記者や、怒号を飛ばす記者に、別の記者が「挙手した人が質問するというルールになっているんでそこは守ってください」と諌める場面も見られ、大荒れの様相を呈した。フジテレビ社員が当日の会見について語る。

「会見が一部の記者の質問によって『荒れた』という意見もあり、Xでは《フジテレビかわいそう》がトレンド入りするなど、多少世間の風向きが変わったと感じています。一方で、港前社長ら経営陣がそれを真正面から受け止め、“裸”になれなかったことは残念に思いました。

 回答できない内容について質問された際、少しイラッとした様子を見せる場面もありましたが、あれは違う。『本当に申し訳ない、答えられないです。第三者委員会の結果を待っていただけませんでしょうか』と平身低頭で回答すべきです。すべての責任を背負う覚悟を最初からみせるべきだったなと。

 鬼気迫る記者の振る舞いには視聴者の気持ちを代弁しているところもあったでしょうし、(経営側としても)世間の空気を感じることは必要だったと思います」(フジテレビ社員)

「“余計なことは具申しない”という空気が醸成されている」

 港前社長は会見で“企業風土”について問われると「時代の意識というものを凄く感じます。今の時代にアップデート、作り変えていくことが必要」と回答。また、フジ・メディアHDの金光修社長(70)は、「『悪い部分があれば刷新する』という意味です。全てが悪いということだとは思っていない」と述べた。前出・フジ社員が続ける。

「“企業風土の刷新”は私も必要だと考えています。今回の騒動においては、いわゆるバブル期のような“イケイケドンドン”な気質がいまだに残っていることへの批判が主ですが、普段の業務上でも『余計なことは具申しない』という空気が醸成されてしまっており、問題と感じます。

 フジテレビには査定制度があり、それによってボーナス額や昇進のスピードに差が出てくる。評価をする上司から『こいつに任せておけば問題ない』と思われることが大切なので、上司に余計な手間をかけさせないために、自分の段階で処理すべきだと考えてしまうところはあるんですよね。

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