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《大病乗り越え米寿迎える落語家・林家木久扇》「ちょっと変よ…」妻が見抜いた体の異変、昨年末に連絡先も知らない田中眞紀子氏から電話の真相

NEWSポストセブン / 2025年2月2日 11時2分

──月1回ほど健診にも通っていると聞きました。ほかに健康に気をつけていることはありますか?

「食ですね。うちのおかみさんが僕のことをすごく心配してくれて、美味しいものを作ってくれるんで、思わず食べちゃうんです。必ず野菜がいっぱい盛りつけされていて、随分違うと思うんですね。大好きなのはやっぱり煮物ですね。ごぼうや蓮、それから鶏肉が入ってね、里芋使って山盛り作ってくれる。ああいうのがやっぱり体にいいんですよね。

 おかみさんは下町生まれ、下町育ちなんでお母さん譲りの料理っていうか、ぬかみそ一つにしても、すごいうまいんですよね。毎日かき回してくれていますから」

──がんを克服したときも奥様の助言があったと伺いました。

「僕は東京でアメリカ軍からの空襲(1942~1945年)を経験してるので、子どもながらに『もう死んじゃうんじゃないか』と思ったこともありました。あのときの戦争にくらべたら“がん”は1人で病気と闘ってればいいんだからって思う。そしたら割合、深刻にならない。

 あと、大切なのは早期発見なんですよね。僕はおかみさんが『ちょっとお父さん変よ』って、『風邪じゃないから診てもらって』って。そしたら喉頭がんだったんですよ。だから、それはすごくうちのおかみさんのおかげだなと思ってね。今の僕があるのはおかみさんのおかげです」

──先日、寄席で大変なことがあったそうですね。何があったんですか。

「昨年11月、上野にある鈴本演芸場の寄席で僕の『明るい選挙』って噺をしたんです。その中で、田中角栄さんのシーンがあるんですよ。“田中でございます”っていう。それが客席でウケて得意になって家に帰ってきたら落語協会から電話があったんです。前から2列目の席に娘の田中眞紀子さんがいたと。それで『うちの父の声を聞かしていただいて、懐かしかった。本当に嬉しかった。木久扇さんに伝えておいてよ。私感激してんだから』って。角栄さんと同じ声だったそうです(笑)。後日、ご当人から『清酒田中角栄』というお酒が届き、お正月に一門で“田中角栄”をいただきました。いろいろなことが繋がって、もう世の中は本当におもしろいですね」

──「明るい選挙」の新作落語などは考えたりしますか?

「昔はね、古い話ですけど、吉田茂さん、浅沼秀次郎さんとかね、モノマネをするとその人の顔と動作がパッと浮かぶ人がいっぱいいましたもんね。今はモノマネをする人がいないんですよ。

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