《フジテレビ騒動の余波》ゆうちゃみはもはや“CM女王”、近藤真彦のチャーミングさが高評価…ACジャパンのCMタレントたちの好感度が爆上がり中

　さらには「ニホンモニター」調べで11社（2023年）に出演している本物の（！）CMキング・なかやまきんに君（46才）出演の「公益財団法人 日本心臓財団」のCMもよく見かけます。

　ご自身の上腕二頭筋を動かし、「正常な脈」と「心房細動」を表現。「なかやま検脈んです！」というコピーも秀逸です。

　こうしたCMは著名な広告代理店や制作会社が担当していて、半年ほど前から話題になっていたのは近藤真彦さん（60才）が出演している「一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」のCM。「マッチ60歳、聴力検査デビューします！」です。

　コンサートでファンの皆さんとコール＆レスポンス中、自身の耳が聞こえにくくなっていることに気づくマッチが“聴力検査デビュー”するというもので、私が大好きなのはロングバージョンのラスト。「相変わらず、お若いですね～」と女性医師から言われたのがうれしくて、耳を澄ませるポーズをして、「聞こえません」と再度褒められようとするも、「大丈夫、聞こえてます」と返される際のマッチの笑顔が実にチャーミングです。多くの専門家からも高く評価されているんですよ。

　有名人が出演しているものではほかに、松重豊さん（62才）の「認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ」の『こども食堂は、あなた食堂。』があります。松重さんといえば、1月10日に『劇映画 孤独のグルメ』が公開になったばかり。「こども食堂ってどんなとこ？」と、こども食堂を初体験する松重さんの優しい笑顔が本当にステキです。

　さらに、有村架純さん（31才）がナレーションを担当している「国際NGOプラン・インターナショナル」のCMコピー『救われた人は、救う人になる。』や、NHK広報局制作で猪股怜生くん（12才）の演技が光る『あなたのためだから・・・』ではいつもチャンネルをとめてしまいます。日本は「子どもの精神的幸福度37位（先進38か国中）」って……。絶句してしまいました。

　そして、もっともネットをザワつかせているのは、嶋田久作さん（69才）がベテラン刑事に扮する『決めつけ刑事』でしょう。スマホ片手に「知らない人がつぶやいてんだよ！」と容疑者を追い詰めるも、真犯人は別にいたというオチ。「誰のどんな投稿も、すべてを鵜呑みにして追い込んでいく」というナレーションには思い当たるフシがあるかたも多いのではないでしょうか。

「ACジャパン」のCM、本当に深いです。

構成／山田美保子
『踊る！さんま御殿!!』（日本テレビ系）などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ！＋』（メ～テレ）、『1周回って知らない話』（日本テレビ系）、『サンデージャポン』（TBS系）に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2025年2月20・27日号