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愛子さま、佳子さま“結婚後も皇族としての身分保持”案の高いハードル 配偶者や子供も“皇族並みの行動制限”、事実上“女性皇族に未婚を強制”という事態は不可避

NEWSポストセブン / 2025年2月8日 7時15分

 しかし実際には、女性の皇位継承の問題を、『皇族数の確保』問題にすり替えて、本質的な議論を先送りしてきたわけです。自分たちが正面から取り組んでいないことに負い目を感じているから、そうした外からの“耳が痛い指摘”に対して威嚇的な対応につながったのでしょう。現行制度が女性差別に該当しないと言い切るなら、せめて女性皇族に対して“生きづらさ”を強いている構造的な圧力や課題を解決する努力をすべきです」

 現在、国会で議論されている「皇族数の確保」案こそ、実は、愛子さまや秋篠宮家の次女・佳子さまなど、未婚の女性皇族をさらに苦しめかねない内容なのだ。

 衆参両院は1月末、皇族数の確保策に関する協議を再開した。焦点は、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持できるようにするかどうか」だ。それについて、協議の場では「3月にかけて複数回の全体会合を開く」という方針が示され、早ければ4月にも何らかの結論が示されることになる。

「女性皇族が結婚後も皇室に残る案は、現時点でも与野党各党のおおむねの賛同を得られており、合意に至るのはほぼ間違いないとみられています。ただ、それをもって“愛子さまの将来がようやく安定する”というのは早合点です。このままいけば、愛子さまが限りなく結婚されにくい状況を作り出してしまうのです」(宮内庁関係者)

「配偶者と子どもの身分」という大問題

 愛子さまや佳子さまは熱心に公務に臨まれ、お出ましになれば人々から歓声が沸く。たしかに「長く皇族として活動してほしい」という国民感情はあるだろう。しかし、愛子さまや佳子さまの「身分保持」案には、高すぎるハードルがある。それは「女性皇族の夫と子供の身分」という点だ。前出の菅野さんが指摘する。

「配偶者や子供を一般国民とするなら、たとえば、選挙に立候補することはできるのか? どこかの政党を応援できるのか? 表現の自由はどこまで保障されるのか?と疑問ばかりが浮かびます。結局は皇族並みに行動や言動を制限されるのは明らかです」

 日常の営みに目を向ければ、その歪さは際立つ。

「そもそもお住まいはどうなるのか。天皇陛下や皇族方が暮らす皇居や赤坂御用地は国有財産です。そこに一般人の夫や子供が暮らすことはできません。お金の問題もあります。当然、皇族ですから税金から生活費や活動費が出されます。ですが、それはあくまで皇族に渡されるもので、一般人の夫や子供が使うことは許されません」(前出・皇室ジャーナリスト)

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