【独自】《水原一平、約26億円の賠償金支払いが確定へ》「大谷翔平への支払いが終わるまで、我々はあらゆる手段をとる」連邦検事局の広報官が断言
NEWSポストセブン / 2025年2月7日 17時15分
「禁錮4年9ヶ月、賠償金は1697万ドル(約26億円)……」裁判官の声が、マイクを通じて法廷内に響き渡った。被告人席に座って耳を傾けていた水原一平被告(40)はその瞬間、口元も動かさず、微動だにしなかった––––。
ドジャース・大谷翔平(30)の口座から約1700万ドル(約26億3000万円)を不正送金したとして、銀行詐欺罪などに問われていた元通訳の水原一平被告(40)。ロサンゼルス現地時刻の2月6日午後2時半ごろ、検察の求刑通り禁錮4年9か月、1697万ドル(約26億円)の賠償金支払いの量刑が言い渡された。被告は控訴もできるが、司法取引で検察側と合意しているため、このまま量刑は確定する見込みだ。
刑期は満期を迎えられるとしても、約1700万ドルという大金の支払いは、被告にとって現実的ではない。一体どうなるのか。
減刑の願いは叶わず
朝から曇り空となったこの日、米カリフォルニア州サンタアナにある連邦地裁の法廷には、報道陣約50人が詰めかけた。水原被告の親族や関係者の姿は見当たらない。
正午過ぎに、水原被告が法廷に足を踏み入れた。ダークグレーのスーツ姿にネクタイを着用。代理人を務めるマイケル・フリードマン弁護士の後ろに続き、緊張した面持ちだ。昨年6月に行われた罪状認否から髪が随分と伸び、後ろ髪はスーツの襟にかかるほど。顔も少しふっくらしていた。2人は被告人席に着席すると、開廷までのしばらくの間、小声で話し合った。
午後1時、眼鏡をかけた裁判官が入ってきた。まずはフリードマン弁護士が証言台に立ち、身振り手振りを交えて最終弁論を行った。裁判官からコメントを求められた水原被告も証言台に立った。
「大谷選手やドジャースなど関係者に申し訳ない。私の罪を正当化するつもりもなく、罪を受け入れる準備はできている」
くぐもった声だったが、はっきりと自分の気持ちを伝えていた。しかし被告が申立書で訴えていた減刑の願いは叶わず、検察の求刑通りの量刑が言い渡された。閉廷後に立ち上がった被告の顔は、目元のシワが深く、こわばっているような表情だった。
法廷を後にした2人は、報道陣に取り囲まれたが、フリードマン弁護士が「ノーコメント」と力強く連呼し、エレベーターに乗り込んだ。地裁を出て歩く水原被告の周りには、さらに多くの報道陣が集まった。
「水原さん、最後ですよ。控訴しないですよね?」
報道陣が矢継ぎ早に質問を浴びせたが、水原被告は無表情で沈黙を貫いたまま、用意された黒塗りの車に乗り込んだ。
広報官が断言「50年かかっても…」
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