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兵庫県知事選ほか「暴走SNS」と政治はどう向き合うか 鈴木宗男氏が語る「批判の集中砲火を浴びても生き抜くのに必要なこと」、ホテル避難時に “妻の深刻な心配”を実感

NEWSポストセブン / 2025年2月12日 7時15分

 政治家というのは攻撃すると、かえってくるんですよ。SNSはないけれど同じなんです。それは認識しておかないといけない」

 そして前述のようにホテルに身を寄せることにもなったが、支えたのは妻だけではなかったようだ。

「妻が一緒でない時は息子がいてくれました。当時、高校1年でカナダに留学していた娘の貴子(現・衆議院議員)が毎日、『お父さん、権力と戦え!』『お父さんほど働いた人はいないんだから、自分の過去を否定するな』とペン書きしたメッセージをファックスで送ってくれました。

 実は当時、私は私で、娘が心配でした。情報がない海外にいて、父親が窮地に追い込まれている。自暴自棄になったらどうしようと案じていたのに娘から激励されて、それが私の気力の源になった」

多様な意見はあっていい。だけど…

 しかし、そこまで気丈になれる人ばかりではないはずだ。

「強いバックボーンは何かといえば、正直であることですよ。政治家のなかには名前を売るために強いことを言ったり、パフォーマンスで目立つようなことを言ったりする人はいます。それを私はよしとしない。真実を知らしめるんだと淡々と平常心で語ることです。政治家にとって言葉は命ですから」

 鈴木氏は毎日ブログを更新するマメさでも知られる。23年前にSNS発信ができる環境があれば、「もっと反論の機会があったなと思う」とその効用を認めつつ、「元兵庫県議が逮捕される予定だった」といった事実無根の内容を投稿したNHK党の立花孝志氏や、それを鵜呑みにする支持者の存在に、「ある種の危機感を覚える」とも語った。

「日本は、民主主義だから多様な意見があっていいと思います。ただ嘘やデタラメや作り話は許されない」という鈴木氏の言葉は、当然の理でありながら、今あらためて重く響く。

■取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

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