セレブ婚活で億万長者と結婚した人の極意
プレジデントオンライン / 2017年11月5日 11時15分
case1:倒産結婚妻 マダム桃美さん●仮名・30代後半
セレブ婚活の末、摑んだ男は裸一貫。
ボロ家からふたりの人生ゲームは始まった
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会社員を経て、30代で起業。リーマンショックで倒産するも再起。「夫の年収は労働収入だけで4000万円ほど。その他、不動産などの権利収入があります」(桃美さん)。
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事業家の夫を公私にわたりサポートしながら、自らも事業を行うマダム桃美氏。ブログ「億万長者と結婚した私の法則」では、幸せな結婚に向けてのアドバイスを行っているが、その極意とはどのようなものなのだろうか。
20代の頃の私は「いっぱい稼ぐ夫に養ってもらい、贅沢で安定した生活を送りたい」と本気で思っていました。専門性の高い分野の仕事を頑張っていたのですが、それでは食べていけないと感じていたためです。
理想の男性に出会うべく、あらゆる手段を駆使しました。結婚相談所は高年収の男性が集まるところを選びましたし、ネット婚活では「自分で会社を立ち上げました」というような層を狙いました。合コンもすごい回数をこなしましたね。
そうこうしているうちに、闇雲に婚活するよりも、自分がどんな男性に好かれやすいかを分析するほうが早いということに気付きました。
私の場合は、1回りくらい年上で、人生経験が豊富な人。当時はセレブ婚をしたいと思いつつ、仕事を広げたいとも考えていたので、ビジネス関連の勉強会によく参加していました。そこで知り合った事業家の男性、つまり今の夫が条件にぴったり。夫も私のことを気に入り、めでたく結婚できました。
ところが、待ち受けていたのは、思い描いていたセレブな結婚生活とは正反対。夫が大きく育てた会社が、リーマンショックで潰れてしまったのです。
■どん底生活で夫の成功を確信
住まいはボロボロのトタン屋根、クリスマスディナーは1串40円の焼き鳥と、かなり悲惨な生活でした。
そんな状況でも、夫は「これって、いつかネタになるよね」と言うんです。それを聞き、何の根拠もありませんでしたが、「この人なら絶対に再起できる」と確信しました。
ですので、夫がどんなに辛そうでも「大丈夫なの?」などとは聞かず、何事もなかったかのように振る舞っていましたし、金銭面では、私の収入からいろいろと補填していました。
貧乏生活でも、夫といると居心地がいいんですよね。そこで初めて「お金と結婚するんじゃない」ということに気付きました。「素晴らしい夫がボロボロな状態でいてくれるから、よその女に狙われなくてすむ。むしろラッキー!」と思っていたくらいです。
確信は見事に当たり、その後、夫の事業はV字回復。人から億万長者と呼ばれるまでになりました。今では、私の事業も応援してくれています。
私は夫のすることすべてに対して、賛成します。何をしようが反対はしません。夫はさまざまな事業を手がけていて、なかには驚くようなものもありますが「おもしろそうだね」のひと言だけ(笑)。これは、たとえ収入がゼロになろうとも、夫と一緒にいられて、頭さえ使えれば何とかなると私が心から思っているから、言えることだと思います。
子どもたちはまだ小さいですが、夫が可能な限り育児に関わってくれるので、とても助かっています。今は子どもとの時間をつくるために、仕事をセーブしているくらいです。「夫がバリバリ仕事をしてくれたらもっと稼げるのに」とも思いますが、夫が今のペースがいいというならばそれがベストなのです。
■1日1ホステスでやる気にさせる
私が妻として大切にしていることは、夫に愛を持って接すること。「夫婦関係がうまくいかない」という既婚女性からの相談には「1日1ホステス」を勧めています。これは1日にひとつはホステス的なサービスをしてほしいという意味です。例えば、私は夫が家で寛ぐときには、必ず一緒に過ごすようにしています。その日あった話を聞きながら、冷たいビールをお酌し、どんなに忙しいときにも最低一品は手料理を添えます。
なぜこんなことをするかというと、仕事を通じて、既婚男性が浮気するのをたくさん見てきたからです。浮気される妻は、夫をぞんざいに扱っているものです。ですので、その逆を実践しているというわけです。存在価値を認められず、キツいことを言われてばかりだと、男性は萎えてしまいます。
■引き落とし前に「ありがとう」
もうひとつ大切なことは、いつも感謝の気持ちを伝えること。わが家は私も働いていますので、夫婦で収入があります。ふたりでざっと6000万円以上でしょうか。お金の管理は夫が行っていますが、生活費をはじめとして必要なお金はすべて負担してくれているので、私は好きにお金を使えます。
それでも、欲しいものや少し高価なものを買ったら「あなたのおかげで買えた、嬉しい」と伝える。うちの夫は、記念日などにプレゼントをくれるタイプではないので、自分で買ってしまうんです。でもクレジットカードの引き落としの明細書が届く頃に「ありがとう、嬉しい」という感謝の気持ちを言葉にすることを忘れません。
夫婦生活が長くなると、夫が稼ぐのが当たり前という雰囲気になりがちです。いくら妻が稼ごうと、気を抜かず、可愛らしく振る舞うことが大切です。「夫にもっと稼がせたい」という相談もよく受けます。それには、まず妻が変わることです。夫から与えられるばかりではなく、妻も与えなくてはなりません。夫を褒めて、尊敬して、愛情を持って接する。それでも稼がない夫なら、妻が稼げばよいのです。
夫は向学心が強いので、ひとりでもやっていけると思います。でも家族がいることで幸せが増え、もっと頑張ることができるんですね。夫がいるから私は輝けるし、夫も私がいるからやりたいことができる。その気持ちがあったから、どん底から這い上がれたのだと思います。
(富岡 麻美 撮影=板橋 葵)
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