週1回"手帳"と向き合えば時間ができる
プレジデントオンライン / 2018年11月6日 9時0分
※本稿は、青木千草『時間がなくてもやりたいことがすぐに叶う! CITTA式人生が輝く手帳タイム』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
■「手帳タイム」で人生が好転した
やりたいことをすべて叶えるために、実践することは、たった一つ。
毎週、手帳を書くための時間「手帳タイム」を持つことです。
「そうはいっても手帳なんて続かない」「目の前の予定やタスクをこなすだけで精一杯!」そう思いますよね。わかります。私も、以前はそうでした。
かつての私は育児をしながら、会社員とヨガ講師のダブルワークをしていました。そんな生活は、すべてがパンク寸前。時間に振り回される毎日でした。
シングルマザーの私は、出勤前に息子を保育園へ送って会社に出勤し、夕方に急いで保育園へ迎えに行って母に息子を預ける。息をつく間も無く、ヨガレッスンのために家を飛び出し深夜に帰宅。そんな余裕のない生活を続けた結果、子どもの前なのに笑えなくなっていました。
ここまで心のすさんだ状態。ヨガを教える立場なのにそうした状態でお客様の前に立っている自分に嫌気がさし、一念発起。自分の時間の確保と心のバランスを図るために、「手帳をちゃんとつけてみよう!」と思ったのです。
そうして手帳タイムを取るようにしてから、私の生活が好転し、人生が輝きはじめたのです。
■一日の時間の使い方を可視化する
CITTA式手帳タイムでは、手帳に予定や行動を細かく書き込んで、時間を視覚的に捕まえていきます。そのためには、時間軸で、1週間が見開きになっている手帳を使うことが重要です。
1日を「24時間」という時間で考えてみましょう。24時間は誰もが同じ、平等に手にする時間です。
時間の使い方を知るために、先週1週間の行動を書き出して、何をしたかわからない時間を掘り下げることで「無意識の時間」を視覚化することができます。そうしてダラダラ時間を意識的な時間へと変えられるのです。
■やりたいことを先取りで書く
そもそも、手帳は時間管理やスケジュールを書くもの。しかし、CITTA式は違います。
私が手帳で強く意識しているのは、まだ決まっていないけれど、やりたいことを先取りで書くことです。
日常のささいな「ワクワク」を書き出してみること。通称「ワクワクリスト」と呼んでいるリスト作りなのですが、意外と書けない人が多いのです。この「ワクワク」はいつか叶えたい夢ばかりではありません。日常の小さなことでもいいんです。
パッと思いついた「髪を切りに行きたい」や「オープンしたばかりのカフェに行きたい」など。手帳の欄外でもふせんでも、あなたがワクワクする「やりたいこと」「気になること」を書き出してみてください。
小さなワクワクを書くコツは、達成したイメージを具体的にすることです。達成したときに得られる感情やシーンを思い描きながら、書いてみましょう。
手帳を開くたびにワクワクする。ちょっと楽しくなる。そんなふうに手帳を活用していければ「絶対、無理!」と思っていた旅行や転職がスルリと叶って、やりたいことがどんどんできるようになります。
■無意識の時間をチェンジする
CITTA式手帳タイムの一番の肝は、ワクワクすることをどう手帳に落とし込むか。
ワクワクを書いたら、無意識の時間を、自分へのごほうびやワクワクできる時間にチェンジしていきましょう。
「行きたいな」「やりたいな」と思うだけでは、多忙な生活下ではすぐに忘れてしまいますよね。「手帳タイム」は楽しいことを考えて書くだけではなく、それを実際の予定に組み込む時間なのです。
観劇や映画、旅行などスマホでチケットが取れるものは即予約。予定もキャンセルしにくくなります。「本を読む時間がない」と嘆くなら、本を買う日時、買ったあとの読む時間までも決めて手帳に書いてみましょう。
また、「クリーニング」など先延ばしにしている気になっていることなども書き出してみてください。いつやるのかを決めて、「この2時間だけはやる」とか「この日以降はやらないよう、ここまでにやる」ことを自分と約束します。
充実した1週間の条件とは、公私の時間がバランスのいい割合になっていること。あなたがやりたいと考えている、心が躍る「ワクワクリスト」を書き出していったら、それを実際の予定に今すぐ組み込んでいきましょう。
■手帳には「なりたい未来」を書く
手帳タイムを、「あなたのなりたい未来を書く時間」だということに意識を変えてみてください。
週1回の手帳タイムに、自分と向き合うことで、理想の自分へ近づいていくことができます。手帳タイムは、私が普段から最も大切にしている時間です。
多忙で心がボロボロだった頃の私が、手帳を開いて意識したこと。それは、私自身がどうしたら「毎日笑っていられるか」、「毎日楽しくなるか」でした。好きなヨガで生計が成り立ち、かつ息子との時間を大切にする自分になりたかったのです。
次に、私自身が今後やっていきたいことについても考えました。
手帳を書くことで、考える時間が得られ、私の心がだんだん開いてきたんですね。
「本当は会社を辞めて、ヨガインストラクターに専念したい」
「いつか自分のヨガスタジオを持ちたい」
願いを手帳に書き出していくと、今までぼんやりとして聞こえなかった自分の心の声が紙に写り、目に見えるものとなって現れたのです。
さらに私は、ワクワクすることや、やりたいことをどんどん書いていきました。
・自分のやりたい時間にヨガのレッスンを持つ
・自分の理想の手帳を作って販売する
・その手帳を全国展開するために大型チェーン店に取り扱ってもらう
母子家庭でお金もコネもない私なのに、とにかく思いつくまま好きなように書いていました。
不思議なもので、この時に書いたことは、3年以内にすべて叶っています。
■手帳タイムは自分とのミーティング
多くの人は他人との約束は守りますが、自分との約束にはルーズです。
あなたが大切にすべきことは、あなた自身との約束なのです。
自分自身を大切にしようとすると、「本当はこんな仕事がしたい」、「こんなことがやりたい」、「こんな暮らしがしたい」と、なりたい自分が見えてきます。
もし、手帳タイムですべての願いが叶うとしたら、試してみたいと思いませんか?
手帳と向き合えば、あなた自身のやりたいことを叶える力がついてくるのです。
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手帳ライフコーディネーター
1978年生まれ。短大卒業後、フィットネスインストラクターを経て、2004年よりヨガスタジオCITTAオーナー兼ヨガインストラクターとして活動。2013よりオリジナル手帳「CITTADIARY」を出版。著書に『CITTA式未来を約束する手帳術』などがある。
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(手帳ライフコーディネーター 青木 千草)
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