美容室の店員との会話を聞けば一発でわかる…チャンスを高確率で掴む人、逃がす人の"日常行動"の違い
プレジデントオンライン / 2024年12月22日 15時15分
※本稿は、一条佳代『行動力神メソッド55』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■自分のことをわかってもらうより、相手のことを知ろうとする
会話をすることに苦手意識をもっている人は、「自分の意見をきちんと言わなければいけない」「思いを伝えなければいけない」と考えています。
自分のことをわかってほしいと焦るあまり、コミュニケーションが独りよがりになったり、相手の思いに寄り添うことができず、すれ違いを繰り返したりしています。
しかし、コミュニケーションにおいて大事なのは、話し方よりも聞き方です。
もっというと、自分のことをわかってもらおうと言葉を重ねるよりも、相手のことを知ろうとしたほうが、圧倒的に相手との関係性はよくなります。
あなたも、積極的に会話の中に質問をはさむようにしましょう。そうすることで、キャッチボールが続き、スムーズなコミュニケーションができるようになります。
すると、自分の思いが相手に届くようになります。とはいえ、いきなり質問しようとしても、ハードルが高く感じるものです。まずは初級から順に試してみましょう。
■質問すると好意的に感じてもらえる
初級 「今日はどんな一日だったか」を自分に問いかける
一人二役(聞き手と話し手)を演じるようなつもりで、「今日はどんな一日だった?」と自分に問いかけて、今日一日の出来事を振り返りましょう。
中級 1週間以内に会った人に「その後、調子はどう?」と聞く
1週間以内に会った人には、質問しやすいと思います。「この前はありがとう」といったお礼の言葉に続けて、「その後、調子はどう?」と聞けばスムーズです。
上級 今日会う人に「何か困っていることはない?」と聞く
普段あまり会話をしない人が相手だと、一気に質問のハードルが上がります。
この場合、同僚や後輩をランチなどに誘って「最近どう? 困っていることはない?」と聞きましょう。もちろん、悩みを打ち明けられたら親身になって聞いてください。
聞き方の技術を磨く上でのポイントは、とにかく相手に関心をもつことです。初級では、まず自分に関心をもつための問いかけを行いました。自分に関心をもつことができたら、中級では他人に関心をもってみましょう。
相手に関心をもてば、何かしら聞きたいことが出てくるはずです。相手の嬉しいこと、困っていることは何だろうと考えれば、自然と会話は続くようになります。
そうやって相手と関わることは、相手を喜ばせ、貢献することにつながります。
前述したように、人は自分のことを知ってもらいたい生き物ですから、質問されると、質問をしてくれた相手のことを好意的に感じます。つまり、会話を通して相手との距離を縮め、安心感を与えることができるのです。
また、質問を通じて相手が困っていることを知れば、「こんな方法があるよ」「それなら知っている人を紹介できるよ」などと、手助けしたり、励ますことができるかもしれません。自分が相手の役に立てたと実感できると、「自己重要感(※)」も得られるので、ますます行動的になれるのです。
※自己重要感:自分には価値があり、重要な人物だと思える感覚のこと
■自分から声を掛けて会話のきっかけをつくる
会話の中に質問を入れることで、相手に関心をもてるようになったら、今度は自分の意思を伝えることにチャレンジしましょう。
簡単にいうと、自分から声を掛けて会話のきっかけをつくるということです。
特に言葉を発しなくても困らないシチュエーションであっても、あえて声を掛けてみるのです。
会話の量と行動力は比例します。行動している人は、人と積極的にコミュニケーションをとっています。
重要な情報は、たいてい人を介して入ってくるので、行動している人は、何気ない会話をきっかけに、大きなチャンスをつかむこともあります。
初級 初めて行くお店で店員に声を掛ける
たとえば、ボールペンを買うためにコンビニに行くとしましょう。もちろん文具が置いてある棚に行けば、ボールペンはすぐに見つかるのですが、ここはあえて実践の機会と受けとめて店員に「ボールペン、ありますか?」と聞いてみます。
書店で本を探すときも、検索機を使ったり自力で探すのではなく、書店員に「この本ありますか?」と聞くのです。
あるいは駅でトイレに行きたくなったら、ためらわず駅員に「トイレはどちらですか?」と聞いてみましょう。
もちろん、店員や駅員が忙しそうなときは配慮が必要ですが、声を掛けて迷惑がる人は基本的にいないと思います。
また、対応してもらったら、「ありがとうございます」と感謝を伝えるのも忘れずに。行動力が上がってスムーズに目的を果たせるので、いいことしかありません。
■自分から声を掛けられたことが自信につながる
中級 家の近所や職場、学校などで会う人に声を掛ける
次のステップでは、近所で会った人に「おはようございます。今日はいい天気ですね」と声を掛け、会話のきっかけをつくりましょう。タクシーに乗ったときには、運転手さんに「最近の景気はどうですか?」などと聞いてみるのもよいですね。
自分から会話のきっかけをつくるのは、かなり行動力が上がるチャレンジです。会話をきっかけに有用な情報を得られたら、ラッキーです。
上級 美容室、歯科医院などで自分からオーダーする
さらに上級になったら、たとえば美容室などで話しかけられる前に、自分から髪型のオーダーをしたり、「今日は急いでいるので、○時までにお願いできると嬉しいです」などと気持ちを添えて伝えます。歯科医院やマッサージ店などでもいいでしょう。
聞かれてから答えるのと、自分から先に伝えるのでは、行動力に大きな差が出ます。自分から先に声を掛けたほうが、好印象をもってもらえる可能性も高くなります。
仕事でも、商談などで初対面の人とお会いしたら、自分から「お目にかかれて嬉しいです」「今日はよろしくお願いします」などと、声を掛ける習慣をつけましょう。
こうすることで相手との関係性がよくなるだけでなく、自分から声を掛けられたことで自信につながり、より積極的に行動できるようになっていきます。
■「メッセージを放置」は絶対にやってはいけない
「幸運の女神には前髪しかない」ということわざがあります。
つまり、幸運とは一瞬でつかまえないと、あとになってからではつかむことができない、という意味です。
「またあとで」「いつかやろう」などと悠長にかまえていると、せっかくのチャンスをつかむことはできません。チャンスが来たら、瞬時に反応することが大切です。
初級 メールやチャットに気づいたらすぐに反応する
メールやビジネスチャットなどでメッセージを受け取ったら、忙しいときでもそのままにせず、すぐに何らかのアクションをしましょう。
たとえば、「○○のプロジェクトに参加していただけませんか?」というメッセージを受け取ったとします。参加するかどうか、じっくり検討したいとしても、すぐに「メッセージを受け取りました」「後ほど返信します」など、とりあえず受け取ったことを伝えるのです。チャットであれば、既読マークをつけるだけでもかまいません。
相手は、あなたの力を借りたいと思って打診しています。ここでメッセージを放置すると、「メッセージに気づいているかな。ちゃんと読んでくれているかな」と、不安にさせることになります。
また、「返事がないから別の人にお願いしようかな」ということにもなりかねません。すぐにリアクションすることで、チャンスをつなぎとめることが大事です。
中級 感謝の言葉で返信する
受け取ったメッセージについて、「お声掛けくださり、ありがとうございます」「ご連絡ありがとうございます」のように、感謝の言葉で返信します。感謝の言葉を伝える習慣をつけたいですね。
上級 次のアクションを伝える
オファーに応えるときは「興味があります!」「ぜひやらせてください」などと即答します。お断りする場合は、丁寧に事情を伝えて残念な気持ちを伝えます。
ここまでは、中級のアクションと厳密に分ける必要はありません。いずれにせよ、感謝の言葉を伝えてから自分の意思を伝えることを意識してください。
その上で、次の打ち合わせの日程を提案したり、次に自分がどう動くかを確認したりします。
よくやりがちなのが、
「追って打ち合わせの日程を決めましょう」
「落ち着いたら改めてご相談します」
など、次の期限を決めずに行動をあいまいにすること。
すると、相手にも「何だか忙しそうだな」「やる気がないんだな」と思われて、そのまま、話が流れてしまう可能性があります。
とにかく、次につながる具体的なアクションをとることが肝心です。
気がついたら、その日のうちに連絡することを忘れないようにしてください。
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メンタルコーチ、Vision Navigation代表取締役
コーチ育成コンサルタント、ネクストコーチングスクール代表。1971年兵庫県生まれ、京都府出身。高校卒業後、オムロン株式会社に10年勤務し、出産を機に退職。2020年二人の子どもと一緒に京都から東京に拠点を移し、株式会社Vision Navigationを設立。「すべての人が夢を持ち、夢に生き、互いの夢を応援し合える社会に」との理念のもと、ネクストコーチングスクールを主宰、「人気コーチ養成講座」を開講。また、法人向けに復職支援セミナーやコミュニケーション活性セミナーの研修講師も数多く務める。
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(メンタルコーチ、Vision Navigation代表取締役 一条 佳代)
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