5分あれば英単語アプリをできる…「TOEIC355点→TOEIC935点」を達成した会社員が本当にやっていた英語学習法
プレジデントオンライン / 2025年1月3日 7時15分
■「なぜ英語を学ぶのか」を明確にする
グローバル化が進み、現代で働く社会人にとって、英語力は仕事の幅を広げるだけでなく、キャリアアップや自己成長にも欠かせないスキルとなっています。
しかし、日々業務に追われる中、英語学習の時間を確保することは簡単ではありません。「仕事が忙しい」「時間がない」といった理由で、学習を後回しにしている方も多いのではないでしょうか。
実は、働きながらでも工夫次第で、効率よく英語力を伸ばすことが可能です。
本記事では、限られた時間を有効活用し、効率的に学習を進める方法をご紹介します。
英語学習を始める第一歩は、自分に合ったゴール設定と学習プランを立てることです。効果的に目標を設定し、実現可能な学習プランを立てるためのステップをご紹介します。
まずは、自分がなぜ英語を学ぶのか、その理由を明確にしましょう。理由が曖昧だと、目標設定にズレが生じ、ゴールまで遠回りしてしまうことやそもそも辿りつかないことが起こりえます。「仕事で英語を使う必要がある」「海外旅行で現地の人と交流したい」「資格を取得してキャリアアップしたい」など、人それぞれ学習の動機は異なります。
そこに正解不正解はないので、自分を見つめ直し、整理しておくことが大切です。
■最短距離で目標達成するための下準備
次に、現在の英語力の把握です。現在地がわからないと、正しい目標設定をすることが難しくなります。無料で受けられるオンラインテストを活用したり、資格試験に受験してみたりして、自分の現在地を知りましょう。TOEICや英検などの資格であれば、スコアがどのくらいか、英会話であればCEFRレベルなどがわかりやすい指標になります。
目的と現在地を把握したら、具体的なゴールを設定します。
目標は「TOEIC800点を6カ月で達成する」「英語で5分会話ができるようになる」など、達成可能で測定可能な内容にすると良いでしょう。英語初心者の方が、「TOEIC900点取得する」「ネイティブとスラスラと会話できるようになる」のような、いきなりハードルが高すぎる目標設定は避けましょう。現在地との差が大きく、挫折する原因となってしまいます。
最後に、ゴールを達成するための、具体的な学習プランを立てます。
例えば、スピーキング向上のための瞬間英作文、リスニング強化に向けたシャドーイング、発音を磨くための音読など、どんな学習に取り組むのかを週単位で計画していきます。目標や自分に合った学習方法を決め、継続して取り組むことで、効果的に学習を進めることができます。
このように学習の計画とゴールを明確にすることで、最短距離で目標達成まで行うことができます。
■隙間時間に英単語アプリ、通勤時間にリスニング
多忙な社会人が英語を学ぼうとしても、まとまった学習時間を確保することは困難です。
そこで、通勤中や休憩時間、家でのちょっとした時間など5分・10分の隙間時間を活用することがポイントです。
例えば、スマホで簡単に取り組める英語学習アプリは、隙間時間での学習に最適です。語彙補充を狙いとして単語に特化したものや英文法のやり直しができるようなものなど目的に応じたアプリを選びましょう。
私の場合は、TOEICや英検といった資格試験対策として、英単語アプリを活用して、隙間時間で単語学習をしていました。学習の進捗状況を管理してくれたり、オンラインで学習仲間とつながれたりするなど便利な機能が備わっているのもよい点です。
それらの機能を活用することで、モチベーションの維持にも役立ちます。
また、移動中は音声配信サービスであるPodcastで、リスニング力を鍛えるのにおすすめです。日常会話やビジネス英語、ニュース解説など、コンテンツが豊富にあるので、興味のあるものを選びましょう。私は第二言語として英語を学ぶ方向けのPodcastを週5回、通勤時間30分で聴いて、リスニング力を鍛えていました。机に向かって目や意識を集中する必要がないのが、耳勉のメリットです。
■ニュース記事を扱うオンラインレッスンを週4回
そして、夕食前や歯磨き中など家でのちょっとした隙間時間には、YouTubeが最適です。
無料でアクセスできる質の高い学習コンテンツが豊富に存在します。ネイティブスピーカーによる英語の解説や発音練習の動画などから知識を得ることができます。実際に、発音を磨きたいと思っていた時期は、発音の仕方や発音記号などが学べる動画を繰り返し視聴していました。また、ネイティブがよく使うリアルな表現やフレーズなどに触れることができ、表現の幅を広げることにもつながります。
さらに、オンライン英会話は、スピーキング力を実践的に伸ばす手段としておすすめです。時間や場所を問わず受講できるため、忙しい社会人でも取り入れやすいのが魅力です。1回15分など短い時間でレッスンを受けられるサービスもあるので、休憩時間の合間などに受講してみましょう。私の場合、ニュース記事についてディスカッションするレッスンを週4回欠かさずに受けて、スピーキング力を伸ばしていました。
このように隙間時間を工夫して活用し、学習を積み重ねることで英語力を伸ばしていくことができます。
隙間時間の活用を習慣化するには、いかに日常生活の中に英語学習を取り入れていくかが重要なポイントとなります。
■「学習時間の記録」で達成感と自信を得られる
英語力を伸ばしていく上で、学習の継続は欠かせません。学習を続けるためには、モチベーションを保つ仕組みを作ることが大切です。
誰でもできる簡単なものから学習の強制力が高いものまで、学習を続ける工夫の仕方をご紹介します。
まずは、学習時間を記録することです。学習記録ができるアプリやスプレッドシートなどを使って、学習に費やした時間を記録しましょう。目に見える形で自分の努力を確認できると、達成感が得られ、自信につながります。週14時間達成や連続学習30日達成など小さな成功体験を積み重ねることで、進んで学習に取り組む姿勢を維持することができます。
二つ目は、SNSで発信することです。
具体的には、今日は何をどのくらいの時間学習したのかシェアしたり、覚えた単語やフレーズを投稿したりすることです。学習の過程や成果をSNSで共有することで、他者からの応援を受けたり、同じ目標を持つ人々とつながることができます。他の人からのフィードバックや頑張りが刺激となり、学習を続けるモチベーションが向上する効果もあります。
■学習仲間を作ることも効果的
三つ目は、学習仲間を作ることです。
1人で学習を続けるのは難しいですが、仲間と一緒なら続けやすくなります。オンラインコミュニティや勉強会で学習仲間を見つけるのが良い方法です。英語学習者が集まるSNSグループなどに加わり、情報交換や勉強会に参加することで、目標意識を高められます。また、互いに励まし合いながら学習することで、継続しやすい環境をつくることができます。
最後は、コーチングを受けることです。
自力での学習では限界がある場合、プロのサポートを受けるのも効果的です。専属のコーチが学習を伴走してくれるので、強制力がつき、学習の習慣づくりがしやすくなります。また、学習計画の作成や学習の軌道修正をしてもらえるため、忙しい日々でも無理なく取り組むことができます。英語学習の専門家から的確なアドバイスを受けることで、効率的にスキルアップが図れます。
■「正しい方法」と「工夫」で英語力を伸ばす
学習の進め方から工夫するポイントまでご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
忙しい社会人でも、正しい方法と工夫で英語力を劇的に伸ばすことができます。現実的な目標を立て、隙間時間を最大限に活用し、継続するための工夫を凝らすことで、限られた時間の中でも効果的な学習を実現することができます。
英語学習に近道はありませんが、小さな努力の積み重ねが大きな成果を生むのは間違いありません。
今日からできることを少しずつ始めてみましょう。
ぜひあなたの英語学習に取り入れてみてください。
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社会人のための英語コーチ
1992年生まれ、愛知県出身。TOEIC355点から国内独学で英語学習に取り組み、TOEIC935点を達成。大手旅行会社で海外セールスとして、全国トップ5のセールスマンになり、新人賞を受賞。現在は製造メーカーでグローバル経営企画に所属し、海外子会社4拠点の経営管理に従事。認定英語コーチ資格を取得し、諦めずに英語を学び続けた経験やグローバルでのビジネス経験をもとに、英語コーチとして活動。英語を身につけたいビジネスパーソンに向けて、オンライン英語コーチングを提供。伸び悩んでいたTOEICスコアが3カ月で600点→830点と230点UPした生徒やビジネス英語を習得して外資系企業への転職を成功させた生徒を多数輩出。指導実績が評価され、大企業の語学研修での英語コーチング実績あり。目標達成に向けたポジティブで的確なコーチングが好評で、顧客満足度は5段階中4.7評価を獲得。社会人からの英語学習と習慣化のコツを発信するXのフォロワー数は1万人を超える。
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(社会人のための英語コーチ はじ)
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