本日より「箱根ロープウェイ」全線開通 大涌谷駅‐早雲山駅間の運行を再開 箱根再始動へ
PR TIMES / 2016年7月26日 12時15分
新たな箱根に出会える!火山活動で生まれた火口で新たな絶景ポイントが誕生。
箱根の観光スポットを一望する「箱根ロープウェイ」は、運転を休止していた大涌谷駅‐早雲山駅間の運行を本日7月26日より再開し、全線の運行を再開します。また、大涌谷園地についても本日開放となり、観光をお楽しみいただくことができるようになりました(大涌谷自然研究路とハイキングコースの一部は引き続き閉鎖といたします)。今回、全線開通したことで、箱根の観光名所の一つで人気の高い大涌谷の観光が実現し、また強羅と芦ノ湖を結ぶ重要な観光ルートが開通することで、より多くの皆様にご来場いただけるものと期待しています。さらに、昨年の火山活動によって生まれた直径20メートルほどの火口も上空からご覧いただけ、箱根の新たな絶景ポイントをお楽しみいただけるようになりました。また、火山活動の影響で減少していた温泉供給量も徐々に回復する見通しとなっており、箱根観光は全面的に再始動することになります。
これまで多大なご支援いただいた多くの箱根ファンや関係者の皆様に改めて感謝申し上げるとともに、今後ますます多くの観光客の皆様に箱根を楽しんでいただけるよう、観光事業者および地元住民は一体となってお迎えする体制を整えています。
■「箱根ロープウェイ」全線再開を契機に箱根が再始動!
大涌谷園地は年間約300万人の観光客が訪れる一大観光スポットでしたが、火山活動の影響により立ち入りが禁止となっていました。今回のロープウェイの全線開通と、大涌谷の開放によって、園地内での事業が再開できることとなり、再び多くの観光客の皆様に来訪いただけると期待しています。また強羅と芦ノ湖を結ぶ絶景パノラマが楽しめる観光ルートが再開することで、箱根全体の観光も活性化すると考えています。山口昇士町長は「昨年のゴールデンウイーク5月6日に、噴火警戒レベルが2に引き上げられてから1年と3ヶ月、大変長い期間でした。この間、箱根ファンの皆様をはじめ、大変多くの方々にご支援いただいたことに、改めて感謝申し上げます。これまで観光客や事業者の安全を第一に考え『人的被害ゼロ』を目標に掲げ、防災対応を講じてきました。今回のロープウェイ開通、大涌谷園地の一部開放は、箱根が再始動する絶好の機会と考えています。オール箱根として官民一体となって来訪されるお客様に安心して最大限『箱根』を楽しんでいただきたいと思っております」と述べています。また、箱根町観光協会理事長の勝俣伸氏は「箱根町観光協会では、このロープウェイの開通と大涌谷園地の開放を長らく待ち望んでいました。これまで様々な形でご支援いただいた皆様に、心より感謝を申し上げます。箱根では昨年の火山活動の活発化以降、大涌谷の再開に向け、地域全体が一丸となり、また官民が一体となって防災対策の充実を進め、園地再開の準備を行ってきました。今回の再開により箱根全体が大きく活気づくものと期待しています」と箱根の再始動にかける思いを語っています。
■火山温泉観光地としてさらなる発展
箱根町では、昨年から専門家を交えて火山について学び、防災マニュアルの整備や避難訓練などを行い、さらに大涌谷周辺で常時ガス濃度を想定する機器を設置する※1など、住民と共に防災対策を進めてきました。一方で、箱根は古くから火山の熱源を温泉という形で享受すると共に、火山活動の結果して生成された芦ノ湖や変化に富む地形など、様々な自然の恩恵を受けた観光地として発展してきた歴史があり、専門家や有識者と情報交換する中で、火山の活動を間近に見ることができる世界でも有数の観光地であることを改めて認識しました。
そこで今後箱根町では、観光と防災の両面から火山に対する知見を高め情報発信を強化していく考えです。その第一歩として、「第1回火山温泉観光サミット2016in箱根」(2016年3月2日~4日)を開催し、国内外から有識者に集まり頂き、将来の温泉観光地のあり方などの情報交換を行うことができました。こうした活動を今後も推進し、専門家だけでなく他の温泉観光地とも情報交換や連携をしていきたいと考えています。
大涌谷では昨年の火山活動により新たな火口が形成されていますが、今回のロープウェイの開通により、その火口の様子を上空から確認することができ、世界的にも非常に珍しい観光スポットとなっています。
また、外国からの旅行者が急増する中で、将来的には火山活動の様子を見ることができる観光地として積極的に世界に向けて情報発信を行い、国内だけでなく海外の観光客の方にも関心を持っていただきたいと考えています。
※1:観測機器の設置状況の詳細については神奈川県温泉地学研究所にご確認ください。
■参考情報
1.箱根ロープウェイ路線図
[画像1: http://prtimes.jp/i/20530/1/resize/d20530-1-565506-1.jpg ]
2.大涌谷の変化と新たに生成された火口について
大涌谷の変化については以下の写真をご参照下さい
[画像2: http://prtimes.jp/i/20530/1/resize/d20530-1-834991-2.jpg ]
写真1:2015年5月7日の大涌谷の様子
[画像3: http://prtimes.jp/i/20530/1/resize/d20530-1-750518-3.jpg ]
写真2:2016年6月3日の大涌谷の様子(15-1, 15-2, 15-3, 15-4は新たにできた火口と噴気孔)
[画像4: http://prtimes.jp/i/20530/1/resize/d20530-1-813795-4.jpg ]
写真3:15-1火口の拡大写真
提供:写真1と2は箱根ジオミュージアム、写真3は伊豆半島ジオパーク鈴木雄介氏
※上記の図と写真は添付PDFをご参照下さい。
http://prtimes.jp/a/?f=d20530-20160726-2219.pdf
また、上記写真の高解像度のデータ、および2015年の火山活動をまとめた資料が下記URLからダウンロード可能です。
ダウンロードURL:http://xfs.jp/9h8jx
(有効期限:2016/8/2)
大涌谷の空撮動画も下記箱根ジオパークのWebからご覧いただけます。
http://www.hakone-geopark.jp/hakonekazan
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