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【PEN/フォークナー賞(2021)受賞作!】全米を魅了した、アメリカ黒人文学の新旗手ディーシャ・フィルヨーによるデビュー短篇集『チャーチ・レディの秘密の生活』を12月24日に発売

PR TIMES / 2024年12月25日 16時40分

最注目アフリカ系アメリカ人作家がはなつ、鮮烈でセクシュアル、濃密なデビュー短篇集。欲望と規範との絶え間ない葛藤を親密に描き出す――4世代・9つの彼女たちの物語。



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株式会社 勁草書房(東京都文京区/代表取締役社長 井村寿人)は、ディーシャ・フィルヨーの短篇小説『チャーチ・レディの秘密の生活』(押野素子訳)を2024年12月24日に発売します。
■『チャーチ・レディの秘密の生活』とは
「母のピーチ・コブラーはあまりに美味しくて、神様すら不貞を働くほど。」(「ピーチ・コブラー」より)
毎週月曜に訪れる愛人の牧師のため母はピーチ・コブラーを作り、オリヴィアは彼を神と信じる。牧師夫人に恋焦がれる少女ジャエルとその日記を盗み読む曾祖母。母を献身的に介護するも名前を呼ばれない娘──自らの欲望に従うこと、教会、母娘の葛藤を親密に描き、全米を魅了した4世代・9つの彼女たちの物語。

『チャーチ・レディの秘密の生活』(原題:The Secret Lives of Church Ladies)は、アフリカ系アメリカ人作家のディーシャ・フィルヨーが2020年に刊行した短篇集です。アメリカ南部をおもな舞台とし、黒人教会に通うあるいはかつて通っていた女性たち(=「チャーチ・レディ」)のセクシュアリティや母娘関係をリアルに描いた本書は、地方の小さな大学出版局から刊行されると話題を呼んで異例のヒットとなり、批評家をはじめ多くの紙誌で称賛を得ました。2020年の全米図書賞(小説部門)最終候補作への選出、2021年のPEN/フォークナー賞をはじめさまざまな文学賞を受賞するなど、高く評価されています。

2025年には初の長篇と短篇集の2作が刊行予定、また、女優テッサ・トンプソンのプロデュースによる本作を原作としたHBO MAXテレビドラマシリーズの製作も進行中です。
今後の活躍に注目が集まるフィルヨーの、女性たちが抱える葛藤や自由への渇望を繊細でリアルに活写した全9篇を、ぜひご堪能ください。
■本チャンネル「今日発売の気になる新刊」訳者インタビュー
本書の発売にあわせ、YouTube「本チャンネル」の「今日発売の気になる新刊」にて、訳者押野素子さんのインタビュー動画が公開されます(12月24日18時配信開始)。
聞き手は本屋lighthouse店主・関口竜平さん。押野さんに本書の読みどころや背景などを存分に語っていただきました。ぜひご覧ください。

教会・性・母娘の葛藤、 全米を魅了した9つの物語--『チャーチ・レディの秘密の生活』訳者・押野素子さん インタビュー
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https://youtu.be/xJYtgfCrEo0(12月24日18時配信開始)

「本チャンネル」はブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんがメインホストをつとめる、YouTubeおよびPodcastの配信番組です。「今日発売の気になる新刊」では、年間7万点も発売される新刊の中から、気になる一冊を選び、平日ほぼ毎日紹介されています。
YouTube https://www.youtube.com/@the-book-channel
Podcast https://open.spotify.com/show/05jKac4HUiC3kPobRR4P4f?si=ec0e084987c74e81
■解説者からの本書への言葉
榎本 空さん(文筆家・翻訳家)
ディーシャ・フィルヨーが抑制的な乾いた筆致を駆使して描き出す月曜日は、鮮烈で、セクシュアルで、なまめかしく、テンダーでウィットに富み、とても熱く、重たい。(本書解説より)

小澤英実さん(東京学芸大学准教授)
フィルヨーの作品と読者がおこなっているのは、これまで語られてきたことを新たな翻訳と解釈で書き換え、そこにこれまで語られてこなかった女たちの声を聴き取ることなのだ。(本書解説より)

■海外のレビュー・書評
美しく精巧。うっとりするような短篇集。
――ロクサーヌ・ゲイ(作家、『バッド・フェミニスト』著者)

ディーシャ・フィルヨーは、喜劇的で、寓話的で、土地に根ざしたものを駆使し、黒人の親密さと黒人の秘密を探っている。彼女の作品は厳密であると同時に読むことの愉しさをそなえている。
――キエセ・レイモン(作家、『ヘヴィ』著者)

魅惑的。
――ザ・ニューヨーカー

素晴らしい……フィルヨーの物語は黒人女性たちの深遠さと傷つきやすさを露わにしながらも、病みつきになる。
――オブザーバー

鮮やかで刺激的な物語は、スウィート・ティーのように舌の上に長く残るだろう。
――Vox
■目次
ユーラ
ノット=ダニエル――ダニエルではない男
ディア・シスター
ピーチ・コブラー
降雪
物理学者との愛し合いかた
ジャエル
既婚クリスチャン男性のための手引き書
エディ・リヴァートがやって来る時
謝辞
解説 ハガルの娘たち(榎本 空) / 彼女たちの欲望、その名づけえぬもの(小澤英実)
■著者紹介
ディーシャ・フィルヨー(Deesha Philyaw)
フロリダ州ジャクソンビル出身。イェール大学(経済学学士)卒業、マンハッタンビル・カレッジ(教育学修士)修了。コンサルティング会社社員、フリーランスライター、銀行の企業広報などを経て、デビュー短篇集となる本作を上梓。黒人女性のセクシュアリティや家族関係などをリアルに描いて高い評価を受け、PEN/フォークナー賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞(デビュー小説部門)を受賞。全米図書賞(小説部門)のファイナリストにも選出された。現在、本作のテレビドラマ化も進められている。
■訳者紹介
押野素子(おしの もとこ)
東京都出身。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科、ハワード大学ジャーナリズム学部卒業。訳書に『ミルク・ブラッド・ヒート』(河出書房新社)、『フライデー・ブラック』(駒草出版)、『評伝モハメド・アリ―アメリカで最も憎まれたチャンピオン』(岩波書店)、『アフロフューチャリズム』(フィルム・アート社)、『プリンス回顧録』(DUブックス)、『MARCH(全3巻)』(岩波書店)、『私の名前を知って』(河出書房新社)など。ワシントンDC近郊在住。
■原著情報
Deesha Philyaw, The Secret Lives of Church Ladies(West Virginia University Press, 2020)
■書籍概要
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/154223/1/154223-1-b6a05ae9a8bec1883d0d48e4ddf9a2d1-1668x2467.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


書名:チャーチ・レディの秘密の生活
著者:ディーシャ・フィルヨー
訳者:押野素子
仕様:四六判/上製/208頁
発売日:2024年12月24日
定価:2,640円(本体2,400円)
ISBN:978-4-326-85203-1
装丁:岡本歌織(next door design)
カバー作品:今井麗 FRUITS 2021年(Courtesy of Nonaka-Hill)
書誌URL:https://www.keisoshobo.co.jp/book/b655295.htm

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