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繊維・ファッションビジネス業界の専門紙「繊研新聞」 第54回「繊研合繊賞」・第10回「繊研天然繊維特別賞」授賞式を開催

PR TIMES / 2024年4月6日 13時15分

化合繊業界・天然繊維業界の発展を期待し、東レ、帝人、尾州産地企業など12の素材・技術・企画・活動に賞を贈呈



 繊維・ファッションビジネスの専門紙「繊研新聞」の発行、ニュースサイト「繊研plus」の運営などを行う繊研新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐々木幸二)は、2024年3月19日、東京都中央区日本橋のロイヤルパークホテルで、「第54回繊研合繊賞」「第10回繊研天然繊維特別賞」の贈呈式を開催しました。1970年に始動した繊研合繊賞、2014年に新設した天然繊維特別賞は、化合繊業界と天然繊維業界の発展を期待し、優れた素材、技術開発、マーケティング活動などに贈るものです。 2023年度は、合繊賞が6部門・11の素材や製品に、天然繊維特別賞はひつじサミット尾州の尾州産地企業に贈られました。最高位のグランプリには小差で東レの「防水透湿テキスタイル『ダーミザクス』の用途に応じたブランディングと新規素材開発」が選ばれました。激戦だったグランプリ選出の過程で、今回初めて準グランプリを、帝人、福井経編興業、大阪医科薬科大学の「心・血管修復パッチ「シンフォリウム」の開発と製造販売承認」に贈ることにしました。
《受賞各賞の紹介と選考経過》
■繊研合繊賞
合繊メーカーや産地企業・団体の自薦と記者推薦合わせて25の候補を対象に、各部門賞を決定しました。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26933/3/26933-3-117023f1f5a19e27a76617aae32db671-3900x2502.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


●グランプリ
『防水透湿テキスタイル「ダーミザクス」の用途に応じたブランディングと新規素材開発=東レ』
●準グランプリ
『心・血管修復パッチ「シンフォリウム」の開発と製造販売承認=帝人、福井経編興業、大阪医科薬科大学』
 下記の各部門賞の選考終了後、高得票を集めた4点を候補にグランプリの討議に入り、最終選考にはダーミザクスとシンフォリウムが残りました。ダーミザクスは用途、求められる機能水準ごとのブランディング、非フッ素撥水やオールポリエステル化で回収リサイクル可能としたタイプなど環境対応素材の開発も進め、勢いが感じられました。シンフォリウムは、北陸産地のニッターの高度な編み立てと、生産管理技術で、先天性心疾患を持つ新生児や幼児の治療に貢献する製品を生み出した熱意が称賛に値しました。採択の結果、1票差でダーミザクスがグランプリに選ばれました。ただ、シンフォリウムは、テキスタイル産地の技術力の高さと可能性を示すものとの声も出され、準グランプリとすることを満場一致で決めました。

●マテリアル部門賞
『植物由来ナイロン短繊維テキスタイル「ビーメックス・エコプラス」の開発と展開=ユニチカトレーディング』
 ノミネートは5素材で、「ビーメックス・エコプラス」はナイロン56短繊維の紡績糸でバイオマス比率は約45%。自社グループの紡績工場で100%糸を生産、技術力が生きたと判断しました。

●テクニカル部門賞
『「ナノデザイン」技術による新世代フッ素フリー撥水(はっすい)素材「デューエイト」の開発=東レ』
 3つの候補の中から選ばれました。「デューエイト」は、東レ独自の複合紡糸技術「ナノデザイン」を駆使し、原糸から高次加工までの技術力が生きた開発であり、独創性を高く評価しました。

●マーケティング部門賞
『人工たんぱく質素材「ブリュード・プロテイン」の開発と販売=スパイバー、ゴールドウイン』
 候補に挙がったのは5点。「ブリュード・プロテイン」は、第50回繊研合繊賞の特別賞を受賞していますが、タイの量産工場が立ち上がり、ゴールドウインと組んだ商品化、マーケティング活動が浸透してきたことを評価しました。東レの「ダーミザクス」も入賞しましたが、のちにグランプリに選ばれたので除外しました。

●サステイナブル部門賞
『超耐久撥水素材「ダントツ撥水」のCゼロタイプの開発=小松マテーレ』
 8候補の中から選びました。「ダントツ撥水」は販売実績も大きく、フッ素フリー加工剤使いの「CZ」の技術評価も高く受賞となりました。

●ニューフロンティア部門賞
『高分子収着剤を用いた省エネ型デシカントローター「エクスローター」の開発と販売=東洋紡、日本エクスラン工業』
 5つの候補がノミネートされました。「エクスローター」はアクリレート繊維「エクス」の繊維変性技術を応用した粒子を紙に塗工し、巻き取り成型したエアコン用部品。自重近くまで水分を吸着した上で、低温で放出できることが特徴。帝人らの「シンフォリウム」も満票で受賞を決めましたが、のちに準グランプリに選出したので除外しました。

●ヒット賞
『高通気テキスタイル「ドットエア」=東レ』
『超異型中空断面ポリエステル「オクタ」使いの機能性テキスタイル=帝人フロンティア』
 4候補から選びました。「ドットエア」は2019~2022年の3年間で売り上げを倍増させた点を、「オクタ」は「オクタCPCP」や「サーモフライ」の生地として今年度100万メートルの販売を見込むなど、順調に拡大している点を評価しました。

●特別賞
『環境配慮型素材の総合ブランド「イマエコ」の訴求活動=一村産業』
『繊維メーカー同士のビジネスアライアンス=シキボウ、ユニチカトレーディング』
 ノミネートは3候補。「イマエコ」は入社10年以下の若手社員で作るイマエコ委員会がいきいきと活動し、展示会での訴求なども行っている点を評価しました。シキボウとユニチカトレーディングの取り組みは、今年で4年目。生産、販売、技術面の全面的な連携は、日本のメーカーの一つの在り方としても注目されると判断しました。

■天然繊維特別賞
『ひつじサミット尾州の開催=尾州産地企業』
 天然繊維特別賞には、7つの候補がノミネートされました。ひつじサミット尾州は、産業観光イベントとして、産地企業が協力して開催しています。羊毛産業や羊毛製品の物作りを消費者が知る場として定着しつつあると判断しました。

《選考委員会・藤浦修一委員長による寸評》
今回の繊研合繊賞は近年まれに見る“豊作”の年でした。グランプリ候補に4点が残り、初めて準グランプリを選出したことがその証しです。マテリアル部門賞のユニチカトレーディング、ニューフロンティア部門賞の東洋紡、サステイナブル部門賞の小松マテーレは、2年連続での同賞受賞であり、技術力、開発力を示しました。他の候補も、技術力や話題性に優れたものでした。
 今後とも国内繊維メーカー、テキスタイル産地がその技術に磨きをかけ、厳しい環境の中でも発展していくことを願います。そしてこの繊研合繊賞、繊研天然繊維特別賞が開発を担う企業、開発担当者を勇気づける一助となれば幸いです。
繊研新聞社
執行役員特別編集委員
大阪支社長兼九州支局長
藤浦修一

《繊研新聞社について》
1948年創業、2023年7月20日に75周年を迎えました。「繊維・ファッションビジネス産業の発展と、人々の豊かな暮らしと健全で持続可能な社会の実現に貢献する」を経営理念に掲げ、ファッションビジネス情報を提供する「繊研新聞」(日刊紙および電子版)の発行を中核に、「繊維・ファッションビジネスの総合情報企業」として展示会や人材教育、セミナー、出版など多彩な事業を展開しています。

会社名 :株式会社繊研新聞社
所在地 :東京都中央区日本橋箱崎町31-4 ONEST箱崎ビル
代表者 :代表取締役社長 佐々木 幸二
拠点網 :【本社】東京都中央区【支社】大阪、名古屋【支局】九州、上海
URL:https://senken.co.jp/p/corporate

《本リリースに関するお問い合わせ先 》
繊研新聞社 繊研合繊賞事務局
担当者:目春靖雄、友森克樹
電話 :06-7639-0570
メール:gosen-award@senken.co.jp

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