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高需要が続くプロジェクトマネジメント人材育成の必要性とPMIの歩みについて

PR TIMES / 2022年1月17日 18時15分

-最新のプロジェクトマネジメント給与調査によると、PMP有資格者は16%高額であることが判明 --2つのディシプリンド・アジャイル(R) コース、日本語版での提供開始 -



プロジェクトの専門家やチェンジメーカーのための世界有数の協会であるProject Management Institute(PMI) は、12回目となる「プロジェクトマネジメント給与調査」(https://www.pmi.org/learning/careers/project-management-salary-survey)を発表しました。2021年3月から6月にかけて実施された本調査によると、プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)(R)資格を持つ回答者は、PMP資格を持たない回答者よりも給与の中央値が、調査対象となった40カ国の平均で16%高く、プロジェクトマネジメント分野における継続的な教育とスキルアップが、潜在的な収入増加につながることが明らかになりました。

3万人以上の回答者(79%がPMP資格を保有)の見解が反映された「プロジェクトマネジメント給与調査 」では、以前として新型コロナウイルスの大流行が世界経済に影響を与えているにもかかわらず、回答者の半数が、調査期間前の12ヶ月間に総報酬(給与、ボーナス、その他のインセンティブを含む)の増加を報告しました。また、4分の1近くが、その期間中に報酬総額が5%以上増加したと回答しています。

隔年で実施している本調査では、プロジェクトマネジメントのスキル、経験、資格の給与面における価値を把握することができ、ダイナミックな雇用市場の中で、プロジェクトマネジメント実務者が得られる可能性のある収入について認識を深めることができます。また、これらのデータは、雇用主や人事部、エグゼクティブ・リクルーターにとって、プロジェクトマネジメントの組織内の役割について、市場価値に見合った公平な給与範囲を決定するのに役立ちます。


給与の中央値が最も高い国は、スイス(140,983米ドル)、米国(115,000米ドル)、オーストラリア(113,664米ドル)です。日本の給与の中央値は73,448米ドルで、PMP資格を持っていない人よりも2%高くなっています。
ほぼすべての国で、役職が上がるにつれて給与も上昇する傾向にありますが、その上昇率は国によって大きく異なります。パキスタン、エジプト、サウジアラビア、ニュージーランドでは、プロジェクトマネージャーIからプロジェクトマネージャーIIIへの昇格に伴い、給与の中央値が60%以上も上昇しています。
日本では、平均給与の中央値が、プロジェクトマネジャーIで64,267米ドル、プロジェクトマネジャーIIで71,718米ドル、プロジェクトマネジャーIIIで81,711米ドルとなっています。ポートフォリオマネージャーは、PMP保有者の役職を比較すると、平均給与が91,811米ドルと最も高くなります。また、プロジェクトマネジメントの経験年数を比較すると、20年以上の従事者が82,629米ドルと最も高く、次いで15~20年が77,121米ドル、10~15年が73,448米ドルとなっています。


プロジェクトマネジメント指向人材の需要は世界的に高く、2022年もその傾向が続く
PMI アジア太平洋地域のマネージングディレクター兼建設部門のグローバル責任者 べン・ブリーンは、次のように述べています。
「今後10 年間のプロジェクトマネジメント指向人材の雇用の傾向とその世界的影響を予測した『PMI人材ギャップ・レポート』によると、2030年までに2,500万人の新たなプロジェクト専門家が世界規模で必要になると予測されています。」 また、その上で 「この差し迫った需要と、将来性のある人材を活用したいという企業の要望とが相まって、さまざまな分野や地域で競争力のある報酬機会が生まれています。プロジェクトマネジメント給与調査 は、このような新しいプロジェクトマネジメントの職務に応募するプロフェッショナルや、その職務に就こうとする企業にとって、貴重なリソースとなります。」

[画像1: https://prtimes.jp/i/81046/6/resize/d81046-6-37216ea73c62e48021a2-0.png ]


こうしたプロジェクトマネジメント指向人材の需要と供給のギャップは、世界各地に影響をもたらし、2030 年までに世界の GDP において最大 3,455 億米ドルの損失を生む可能性があります。このことは、組織にとって深刻な危機となり得ますが、一方で変化を促すことに秀でたプロジェクト・マネジャーやチェンジメーカーにとっては、自身がどのような役割を担っていようと、またとない好機となります。

Accenture Technology社*1の調査によると、79%の経営者が、将来の仕事は役割ではなく特定のプロジェクトに基づくものになると考えており、PMIではこのようなプロジェクトベースの雇用や経済活動の加速を「プロジェクトエコノミー」と呼んでいます。PMIの「Pulse of the Profession 2021」によると、パンデミックで成功する企業は、特に成果にフォーカスし、柔軟に対応できる企業であり、私たちはこれを「ジムナスティックな組織体」と呼んでいます。これらの組織では、プロセスよりも結果を重視し、さまざまな可能性の中から最適な働き方を選択します。また、変化への対応や適応が得意なだけではなく、自ら変化を起こしていきます。そして何よりも、組織のパフォーマンスは個人のパフォーマンスの成果であることをよく理解していることが特徴です。プロジェクトエコノミーをリードするジムナスティックな組織体は、あらゆる手段を講じて経済的・社会的価値を提供することに取り組んでいます。

さらに本資料では、2021年、PMIが国内外で推進してきたさまざまな取り組みについてご紹介します。

2021年にアップデートされた資格について
PMIでは、世界的なニーズの高まりと変化に対応しラインアップを強化するため、新しい認定資格の発表や既存認定資格の更新を行いました。
昨年7月には、プロジェクトマネジメント知識体系ガイドPMBOK(R)ガイド第7版が発売されました。本ガイドは、組織が新しいレンズを通してプロジェクトを捉え、成果を上げて価値を提供するために、個々の能力向上の機会を見つけることを奨励しています。日本語版は昨年10月にPMI日本支部より販売を開始しています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/81046/6/resize/d81046-6-a1f85c00d45b45bd5d41-1.jpg ]


PMBOK(R)ガイド第7版には以下のような特徴があります。
- あらゆる開発アプローチを網羅(予測型、従来型、適応型、アジャイル、ハイブリッドなど)
- 開発アプローチとプロセス群の「テーラリング」に関する章を創設
- 新しい章「モデル、手法、成果物」では、ツールと技法の記述を拡張して一覧化
- 成果物に加えて「プロジェクトの成果」にも焦点を当てる
- 対話型のデジタル・コンテンツ・プラットフォームPMIstandards+™と統合し、PMBOK(R)ガイドを仕事で活用するのに役立つコンテンツへのアクセスが可能

また、日本国内では、DA スクラムマスター(DASM) と DA シニアスクラムマスター(DASSM)の2つのディシプリンド・アジャイル(R)(DA)コースの日本版を昨年11月より展開しています。これらのコースを習得することによって、目的にあったアプローチをより強固にし、チームの働き方の最適化や改善を図ることができます。


DAスクラムマスター(DASM):アジャイルチームをリードするための資格で、アジャイルが急速に普及している業界でのキャリア形成に役立ちます。ディシプリンド・アジャイル(R)ツールキットには、スクラム、カンバン、SAFe(R)、さらには予測的なアプローチを含む何百もの実証済みのプラクティスが含まれており、文脈に沿って解説しています。このコースを受講し、DASM認定を受けることで、組織や業界で直面している状況に応じて、自分の仕事の進め方を最適にカスタマイズする方法を理解することができます。
DAシニアスクラムマスター(DASSM):経験豊富なアジャイル実務者を対象に、ディシプリンド・アジャイル(R) ツールキットを使用して、チームの作業方法の最適化、組織内の協力、さまざまな高度な問を解決方法について習得します。この14PDUコースでは、DASSM試験を受験し、リーダーシップを発揮しながらすぐにディシプリンド・アジャイル(R)を実践するための準備を行います。


ベン・ブリーンは、これらのディシプリンド・アジャイル(R)コースについて、次のように述べています。
「パンデミックからの回復に焦点が当てられている今、アジャイルな働き方についてこれらの資格を通じて皆様へ提示できることは、またとない好機だと考えます。なぜなら、アジャイルな働き方について語ることは、将来パンデミックに代わる新たな問題が起きようとも、適応する準備ができていることを保証するものだからです。」また、日本での展開については「私たちは、アジャイルな働き方のエッセンスが反映されているこの2つのディシプリンド・アジャイル(R)コースが、日本企業の変革を迅速かつ確実な成功に導くことに役立つと確信しています。PMIでは、日本のIT企業と協力して、これらのDAコースを日本で広め、活用していただけるよう、尽力していきます」と語っています。

新しい認定資格の一つとして、PMI Construction Professional in Built Environment Projects (CPBEP)TM(英語版のみ)が11月に発表されました。CPBEPは、建設業の専門家や組織が直面している課題や機会を理解し、建設専門家に特化した初の業界別ソリューションで、2022年に実施予定のキャップストーン試験と、試験へ向けた7つのオンライントレーニングコースが含まれています。現在、スコープと変更指示管理、コミュニケーション、インターフェース管理をカバーする3つのコースが提供されており、残りのコースは順次提供予定です。現在提供中のコミュニケーションコースを含む3つのコースには、スキル習得をすぐに証明したい方のために、マイクロクレデンシャルとソーシャルメディア用バッジが用意されています。これらのコースとマイクロクレデンシャルは、建設会社がさまざまな新技術を試しながら業務拡大を進める中で、あらゆるプロジェクトを成功させるために必要なスキルアップに役立ちます。

べン・ブリーンは、2021年を振り返り、今年の抱負について次のように述べています。
「新しい認定資格は、まさにPMI自身の変革の証であり、皆様との対話を通じて開発・導入に成功したものです。PMIでは、今後のさらなる進化のため、皆様からのフィードバックや要望に常に耳を傾けています。特に日本は重要な市場であり、プロジェクトマネジメントの考え方をさらに浸透させるため、日本の産業団体と今後のプロジェクトマネジメントのあり方や協力体制について意見を交わしている所です。例えば、日本の企業で推進されているデジタルトランスフォーメーションにおいても、プロジェクトマネジメントのスキルは大いに役立ち、変化を加速させることができると考えています。PMIでは今後も革新的な製品を開発し、個人や組織を様々な形で支援していきます。」

*1 Workforce planning in the automation era
https://www.accenture.com/in-en/insights/digital/workforce-planning-automation-era

Project Management Institute(PMI)について
PMI は、世界における何百万人ものプロジェクト専門家とチェンジメーカーのコミュニティの成長を支える世界有数の専門職組織です。プロジェクトマネジメントの世界的権威として、人々のアイデアの実現に向けた支援を行います。PMI では、グローバルアドボカシー、ネットワーキング、コラボレーション、研究、教育を通じて、組織や個人の働き方をより効率的にし、変化の激しい世界で成功を促進させます。

1969 年創設の誇り高いレガシーに基づき、PMIは世界中のほぼすべての国で活動する「目的のための」組織であり、キャリアの向上や、組織の成功を強化、新たなスキルと働き方を実現するチェンジメーカーたちが最大の力を発揮できるようサポートしています。PMI が提供するものには、国際的に認められた規格、資格、オンラインコース、ソートリーダーシップ、ツール、電子出版物、およびコミュニティが含まれます。

詳細については、https://www.pmi.org/, https://www.linkedin.com/company/pminstitute,https://www.facebook.com/PMInstitute, および Twitter(@PMInstitute) をご覧ください。

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