【活用事例】絶滅危惧種のカンムリウミスズメの保護に向け、サーモバリアを活用し、人工巣での繁殖に成功
PR TIMES / 2024年12月16日 11時15分
個体数増加のために人工巣を開発。快適な営巣環境のために、人工巣の内材にサーモバリアを採用
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1995年から三宅島周辺のカンムリウミスズメの調査をスタートさせた日本野鳥の会。2009年度からは伊豆諸島にて活動範囲を広げて、残された繁殖地の保護、営巣地の増加や営巣環境の改善をめざして事業を進めています。
株式会社ライフテック(本社:岐阜県各務原市、以下「当社」)は、公益財団法人日本野鳥の会(本部:東京都、以下「日本野鳥の会」)が実施する絶滅危惧種カンムリウミスズメの保護活動において、当社の遮熱材「サーモバリア」が人工巣の内材として採用され、人工巣での繁殖成功に貢献したことをお知らせいたします。
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国指定天然記念物の「カンムリウミスズメ」。絶滅危惧種II類(VU)/環境省・IUCNに指定されている。
保護活動の社会的意義
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巣から海に向かうカンムリウミスズメの巣立ちビナ
カンムリウミスズメは、国指定天然記念物かつ環境省レッドリストで絶滅危惧種II類(VU)に指定されている希少な海鳥です。
全長わずか24cm、推定個体数5千~1万羽という極めて限られた個体数で、日本の近海のみに生息している固有種です。
近年、この貴重な海鳥は以下のような深刻な課題に直面しています。
- 漁網による混獲被害の増加
- 繁殖地の環境悪化
- マリンレジャーの拡大による人為的影響
- 外来生物(ネズミ類)による捕食被害の発生
人工巣開発の経緯
日本野鳥の会は2009年から伊豆諸島での保護活動を開始し、2010年からは静岡県の神子元島で人工巣の設置を始めました。
当初はコンクリート製U字溝を使用した人工巣の開発を進め、試行錯誤の末、2016年にはじめて繁殖を成功させることができました。
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サーモバリアが使われた人工巣
しかし、U字溝は重く運搬に大きな労力がかかることから、より軽量なプラスチック製コンテナボックスでの開発を開始。その過程で直射日光により巣内が高温になるという新たな課題が浮上し、当社の「サーモバリア」が抜本的な解決策として採用されることとなりました。
そして2019年、サーモバリアを採用したコンテナボックス型人工巣での繁殖に初めて成功しました。
サーモバリアが貢献したこと
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コンテナボックス型人工巣の内側にサーモバリアを貼りつけて遮熱する。
人工巣の温度調節という課題に対し、サーモバリアは以下の特長で解決策を提供しました。
・厚さわずか0.2mmで高い断熱効果を実現
・軽量で加工がしやすく、設置が簡単
・耐久性が高く、長期使用が可能
今回、人口巣に使用したのはサーモバリアの中でも、「サーモバリア スリム」という極薄タイプの遮熱シートです。薄さとコストを追求し、生き物の人工巣だけでなく一般住宅の室温対策に向けた製品です。
「サーモバリア スリム」の詳細はこちら
具体的な成果
- 2019年のコンテナボックス型での初成功以降、継続的な繁殖に成功
- 軽量化により、新たな場所への設置が容易に
- 現在は福岡県の烏帽子島など、他地域への展開も進行中
長崎大学 山口教授のコメント
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長崎大学 山口教授
サーモバリアは、断熱効果が高いうえに、とても薄くて巣箱の形状に合わせやすい人工巣の課題であった巣内環境の安定と取り扱いの容易さの両面から、軽量で薄く、高機能な断熱素材を必要としていました。
共同研究者からの紹介で知った、「サーモバリアスリム」は、断熱効果が高いうえに、とても薄くて巣箱の形状に合わせやすいなど、必要な要件を高い次元で満たしていました。
まだまだ知見を深めていく必要がありますが、巣箱内材としての実績もあがっています。
カンムリウミスズメ保護事業の特設ページ
会社概要
会社名:株式会社ライフテック
所在地:岐阜県各務原市鵜沼羽場町8-132-1
代表者:代表取締役社長 布目五輪男
Webサイト:https://www.e-lifetech.com/
遮熱材「サーモバリア」とは、アルミ純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シートです。工場、倉庫、住宅などの屋根や壁に使用することで、「夏は涼しく、冬は暖かく」を「安く・簡単」に実現することができる遮熱材です。
またサーモバリアはSDGsや、働き方改革に対応した商品です。サーモバリアは熱対策に特化した製品として、エネルギーの削減及び効率化、排出熱の削減、省エネ性の向上などに活用することで、低炭素化を推進する企業様のカーボンニュートラルの取り組みに貢献します。
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