大学入試センター試験 受験生の自己採点結果を徹底分析
PR TIMES / 2019年1月24日 19時40分
センター平均点はアップの予想、国公立大は堅調な人気
河合塾では、1月19日(土)・20日(日)に実施された大学入試センター試験の受験者から寄せられた自己採点・志望校データ(センター・リサーチ※)をもとに分析し、センター試験の概況と受験生の志望動向についてまとめました。
※センター・リサーチとは、河合塾で行った大学入試センター試験受験者の自己採点・志望校データ集計です。
2019年度参加人数 436,634人/センター試験受験者の8割超
[画像1: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-868789-0.jpg ]
左はセンター試験の平均点(2019年度は河合塾予想)。
英語(リスニング)、国語で平均点がアップ。
英語(リスニング)は昨年過去最低の平均点となり話題になったが、今年は得点しやすかった様子がうかがえる。
また、英語(筆記)は平均点に大きな変動はないが、得点分布をみると高得点層でやや増加している。
理科1.では、最も選択者の多い生物基礎がダウンしたが、理科1.4科目とも30~31点台となり、選択科目による不公平感はほとんど感じられない。
理科2.では、受験者の多い物理、化学の平均点がダウン。理系生は理科で得点できなかったと感じている受験生が多かったと推測する。
なお、理科2.、地歴・公民とも得点調整はない見込み。
理科、地歴・公民では平均点ダウンとなった科目はあるものの、英語・国語といった主要科目の平均点アップにともない、7科目型では文系・理系問わず平均点は上昇すると推定。
[画像2: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-235018-1.jpg ]
国公立大の受験を狙う7科目型受験者の文系・理系別の得点分布(※)。
文系・理系ともに、分布はより高得点の右寄りに動いており、難関大合格の目安となる8割(720点)以上の成績層で増加している。
英語(リスニング)、国語などの平均点アップが7科目型の分布にも反映されている。
※得点分布は河合塾センター試験自己採点集計「センター・リサーチ」のもの
[画像3: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-567221-2.jpg ]
センター試験受験者から寄せられた河合塾の自己採点集計(センター・リサーチ)の概況。
今年の「センター・リサーチ」の参加者数は436,634人。
センター試験「外国語」受験者に占める割合は8割を上回った。
データ件数の前年比は98.1%となり、「外国語」受験者数と同様の減少率である。
文系・理系別では、ともに98%と前年並み。
教科型別では、国公立大志望者が中心となる7科目型は99%となる一方、私立大志望者が中心となる3教科型は96%と減少が目立つ。
私立大では、2018年度入試の難化の影響により、AO・推薦入試へ回避した受験生も多かったと推測する。
[画像4: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-214139-3.jpg ]
国公立大全体の志望動向。
国公立大では、前期日程・後期日程とも前年並みである。
一方、中期日程で増加しているのは、公立大で新規実施する大学が増えているいため。
国公立大全体では、堅調な人気である。
右側の表は、国公立大を3グループ(難関10大、準難関・地域拠点大、その他大)に分け、さらに各グループを文系学部・理系学部・その他に細分化し志望者数を集計したもの。
いずれのグループも全体の志望者数は前年並みだが、文理別にみると、理系学部の減少率がやや高いのが特徴。
また、難関大では、既卒生の増加が目をひき、とりわけ文系学部での増加率が高い。
[画像5: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-542554-4.jpg ]
国公立大の学部系統別に動向をみると、近年続く「文高理低」の基調は変化がみえる。
文系では、「文・人文」「法・政治」系が増加している一方、昨年の人気系統だった「経済・経営・商」学系は、前年比96%とやや減少。
理系では、「理」「工」「農」学系は前年並み。
ただし、「工」は分野により異なる。通信・情報分野では志望者は増加しているが、建築・土木環境や応用化学・材料物質といった分野では志望者が減少している。
「医」「薬」などの医療系ではやや減少が目立ち、競争の緩和が期待できそうだ。
右の折れ線グラフは、過去5年のセンター・リサーチにおける学部系統別の志望者占有率の推移を示したグラフ。
社会科学系の学部の占有率は近年大きく上昇している。今年は「経済・経営・商」学系で出願予定者数がやや減少しているとはいえ、社会科学系全体では人気を維持している。
[画像6: https://prtimes.jp/i/30937/12/resize/d30937-12-777955-5.jpg ]
人工知能(AI)技術などの発展を背景に人気を集めている情報系について、おもな国公立大学の志望動向と難易度の変化をまとめた。
左側の表は、主な「工」学系の通信・情報分野と、「学際」系の情報分野の学部・学科について、予想ボーダー得点率の高い順番に並べたものである。志望者が増加している大学が目立つほか、多くの大学でボーダーが上昇している。
2019年度入試から学院別募集となる東京工業大では、情報理工学院が一番人気となっている。
また、新設3年目となる滋賀大(データサイエンス)や、2018年度新設の広島大(情報科学)では、志望者が大幅に増加している。
右側の得点分布は、「工」学系の通信・情報分野、「学際」系の情報分野志望者の得点分布。
いずれも分布の山はひとまわり大きくなっており、こちらからも人気が確認できる。
※上記調査資料をご紹介いただける場合は「河合塾調べ」とのクレジットを入れていただけますよう、お願い申し上げます。
より詳細な志望動向や、大学別学力分布、また、国公立大二次試験・私立大学センター試験利用入試への出願の目安となるボーダーラインなどは、こちらよりご覧いただけます。
⇒ https://www.keinet.ne.jp/center/
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