テクトロニクス、高度道路交通ネットワークに対応したCAN XLのプロトコル・デコーダを発表
PR TIMES / 2024年5月10日 14時40分
CAN信号のデコード、トリガ、サーチを可能にし、ソフトウェア定義型自動車(SDV)の高速通信ニーズに対応
[画像: https://prtimes.jp/i/72927/13/resize/d72927-13-ef7759683fd0e0294ee9-0.jpg ]
テクトロニクス(所在地: 東京都港区、代表取締役: 瀬賀幸一)は本日、CAN XL(Controller Area Network Extended Length)プロトコル・デコーダを発表しました。これにより、エンジニアが最新世代のCAN通信を組込むことを可能にし、急速に変化する技術環境に立ち向かっているお客様を支援します。CAN XLプロトコル・デコーダは、CANネットワークにおいて、CAN XLフレームを使用して送信されるデータ・パケット信号のデコード機能を持ちます。テクトロニクスの4、5、6シリーズMSOオシロスコープで実行可能で、タイミングおよびプロトコル・ヘッダのエラー検出、解析、デバッグなどの重要な機能を提供します。今回の発表により、テクトロニクスはCAN XLの設計、デバッグのワークフローを加速します。また、4、5、6シリーズMSOの直感的なユーザ・インタフェースは、増加している運輸交通関連のお客様のCAN XLワークフローの加速化に役立ちます。
CAN XLは、テクトロニクスが加盟するCiA(CAN in Automation)コンソーシアムによって開発、標準化されたCAN(Controller Area Network)プロトコル・ファミリの最新技術です。この新しい規格では、Ethernetによるトンネリングと従来の信号ベースのCANを、20Mbpsの高速データ・レートで混在させたメッセージ形式にすることが可能です。この伝送タイプと伝送速度は、増大するセンサ・データを処理し、ADAS(Advanced Driver Assistance System、先進運転支援システム)機能の実現、およびSDV(Software-Defined Vehicle、ソフトウェア定義型自動車)への道を開くために必要とされています。
プロトコル/ソフトウェア・プラットフォーム、ビジネス・マネージャのSubhasis Beraは、次のように述べています。「テクトロニクスのCAN XLプロトコル・デコーダは、テクトロニクスの技術革新へのコミットメントを示したものであり、自動車や、産業用オートメーションなどのセグメントのお客様ニーズに応える強力なツールです。お客様の期待に十分に応える汎用性に優れたソリューションです」。
新しいCAN XLのフレーム構造へのサポート機能は、テクトロニクスの4、5、6シリーズMSOのSRAUTO(車載用バス・デコード/解析)ソフトウェア・パッケージに含まれています。すでにSRAUTOパッケージをお持ちのお客様は、アップデートによりCAN XLデータ・パケットのデコード機能の追加が可能で、通常のデータ表示だけでなく、CRCエラー、ACKの欠落、XLフォーム・エラーも表示することができます。このソフトウェア・パッケージには、CAN XLのフレーム開始とフレーム終了にトリガする機能、さらに取込んだ信号から特定のCAN XLパケットを検索する機能が含まれています。また、CANとCAN FDのデコードも可能であり、混在モードのネットワークにも対応しています。デコードされたパケットは、波形画面、およびタイムスタンプ付きの表形式の両方で表示可能です。
テクトロニクスのCAN XLプロトコル・デコーダ機能は、オプションのSRAUTOの一部として入手可能です。SRAUTOソフトウェア・パッケージの有効なライセンスを持つオシロスコープであればファームウェア・アップデートでご利用になれます。また、車載およびシリアル・バス用のアプリケーション・ソフトウェア・バンドルの一部としても入手可能です。詳細については、テクトロニクスのWebサイトのシリアル・トリガ/解析のデータ・シートをご参照ください。
オプション価格(税抜)
4/5/6シリーズMSOオシロスコープ 車載用シリアル・トリガ/解析オプション
Opt. 4/5/6-SRAUTO 54万5千円より
テクトロニクスについて
米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、お客様の問題を解決し、詳細の理解を深め、新たな発見を可能にする、革新的で正確かつ操作性に優れたテスト/計測モニタリング・ソリューションを提供しています。テクトロニクスは75年にわたり電子計測の最前線に位置し続けています。
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