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ランクセス、再生可能原料を90%以上使用したイオン交換樹脂の新製品「レバチット(R)スコープブルー」を発表

PR TIMES / 2022年11月14日 19時15分

~「レバチット(R)」製品群に5つの新グレードを追加し、持続可能な水処理に貢献~

・ランクセスの「レバチット(R)」製品群に新たに弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂および・弱塩基性アニオン(WBA)交換樹脂の新グレードを追加
・再生可能原料を90%使用した弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂
・持続可能な家庭用・業務用の水処理に使用
・新たに加わる弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂3製品には、ランクセスの持続可能な製品の最上位ブランド「スコープブルー(Scopeblue)」ラベルを付与



ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、化石原料から作られた従来のイオン交換樹脂製品ポートフォリオに、マスバランス法に基づく再生可能原料ベースの新しい製品グレードを追加すると発表しました。今回の新たに提供する製品は、3種類の弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂および2種類の弱塩基性アニオン(WBA)交換樹脂です。

ランクセスは2050年までにサプライチェーン全体でのクライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指しています。この目標で中心的な役割を果たすのが持続可能な原料への切り替えです。「新たに持続可能な原料をベースとしたイオン交換樹脂を提供できるようになり、ランクセスはこの目標への道をまた一歩前進します。さらに、お客様がクライメイト・ニュートラル(気候中立)を達成するための一助にもなるでしょう」とランクセスの液体高純化テクノロジーズビジネスユニットの責任者であるベッティーナ・ブロッコ(Bettina Blottko)は述べています。

弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂に持続可能な製品ブランド「スコープブルー(Scopeblue)」のラベルを付与
新たに提供を開始する3種類の弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂は、従来型の樹脂よりもカーボンフットプリントを最大67%削減し、再生可能原料を90%以上使用した製品です。マスバランス法を用いて算出した材料を使用したこれらの新製品は、従来の製品と化学的に同一であり、工場や製造工程を変更せず製造することができます。

これらの3種類の新製品は、「レバチット(R)(Lewatit(R))」の製品ポートフォリオに追加され、同時にランクセスの持続可能な製品ブランド「スコープブルー(Scopeblue)」が付与されます。「スコープブルー(Scopeblue)」は、再生可能原料の含有量が50%以上の製品、または従来製品に比べカーボンフットプリントが50%以上削減された製品を示すランクセスのブランドラベルです。新製品は、主に飲料水の軟水化に使用される製品で、「レバチットS 8227スコープブルー」、「レバチットS 8229スコープブルー」、「レバチットCNP Pスコープブルー」として提供されます。いずれの製品もマスバランス法に基づいて計算され、乾燥重量の半分以上がトール油から得られるアクリロニトリルに由来しています。トール油はパルプ製造の際に生成される副産物で、製造過程でプロピレンへと変換され、「グリーン」な水素で大気中の窒素を還元して生成されたアンモニアと反応させることで生成されます。

さらに、ランクセスは、スチレンをベースとした持続可能な弱塩基性アニオン(WBA)交換樹脂「レバチットMP 62 WSエコ」と「レバチットS 4528エコ」の2製品の提供も開始しました。これらの製品は、廃水処理や化学プロセス、食品産業で主に使用されます。これらの樹脂は合成経路が複雑であるため、最終製品に含まれる従来の原料の割合を弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂と同程度にまで削減することは困難です。「持続可能性の1%の向上、CO2排出量の1トンの削減、そのすべてが進歩です。これらの樹脂についても、製品名に持続可能性を示すランクセスのもう一つのブランドラベルである『エコ(Eco)』を付与し、持続可能な原料、バイオ原料、あるいは再生原料を使用して製造されたことを明示しています」とランクセスの液体高純化テクノロジーズビジネスユニットのテクニカルマーケティング責任者であるステファン・ノイファイント(Stefan Neufeind)博士は述べています。

マスバランス法-透明性と認証
持続可能な製品の製造には、マスバランス法を用いて必要な量の再生可能原料や廃棄物由来の原料を算出します。マスバランス法を用いた製品の製造では、由来が持続可能な原料や前駆物質が、製品に対し独自の計算方法で配分されます。これにより既存の生産チェーンやサプライチェーンに再生可能原料を組み込むことが可能になります。

持続可能な方法で樹脂を製造するレバークーゼンの生産工場とマスバランス法を用いて製造した製品は、第三者機関により認証されています。イオン交換樹脂に関しては、持続可能な原材料の使用と製品性能のバランスが基準に合致し正しく適用されていることを、ISCC(国際持続可能性カーボン認証)PLUS認証が示しています。したがって、提供する持続可能な樹脂の量は、持続可能な原料の使用量に相応していることから、お客様に安心してご使用いただけます。

家庭用・業務用の持続可能な水処理
弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂の主な用途は浄水フィルターのカートリッジで、例えばコーヒーやお茶などの温かい飲み物に使用する軟水化した水を生成するために使用されます。このようなフィルターシステムは家庭用と業務用の両方で使用されています。

イオン交換樹脂はこのようなカートリッジの質量の中で非常に多くの割合を占めており「スコープブルー(Scopeblue)」ブランド樹脂の高水準な持続可能性は、このカートリッジのような消費者向け最終製品の持続可能性パフォーマンスに大きな影響を与えます。「この新しいイオン交換樹脂はお客様の持続可能目標の達成に役立ち、さらに、他製品との差別化や付加価値を訴求することもできます」とノイファイント博士は述べています。

ランクセスは、さらに他の樹脂においてもISCC PLUS認証を取得し、「スコープブルー(Scopeblue)」および「エコ(Eco)」の製品ポートフォリオに追加することを計画しています。

液体高純化テクノロジーズビジネスユニット(LPT)の製品に関する詳細は、以下のウェブサイトでご確認ください。https://lanxess.com/en/Products-and-Brands/Brands/Lewatit/Lewatit-Scopeblue
また、持続可能なイオン交換樹脂の詳細については、パンフレット「Sustainably produced ion exchangers – small, climate-friendly resin beads(持続可能な方法で製造されたイオン交換樹脂-小さいが気候にやさしい樹脂ビーズ)」でご覧いただけます。

[画像: https://prtimes.jp/i/34656/22/resize/d34656-22-a3648fdb0f3acebe3a99-1.jpg ]

ランクセスの実績あるブランド「レバチット(R)(Lewatit(R))」の「スコープブルー(Scopeblue)」樹脂は、カーボンフットプリントが従来型の樹脂よりも最大67%削減でき、再生可能原料を90%以上使用して製造されています。マスバランス法に基づき、これらの新製品は従来の製品と化学的に同一なものとして、同じ工程を使用して同じ工場で製造されます。(写真:ランクセスAG)

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これは、ドイツ・ケルンで11月3日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://press.lanxess.com/

ランクセスについて:
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2021年の総売上は61億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 13,200人です。主な事業は、化学品中間体、添加剤、コンシューマー・プロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp

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