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SUPWAT、東洋炭素と機械学習を活用した協業を開始インフォマティクス技術を研究開発工程に導入

PR TIMES / 2024年8月21日 12時15分

~ 初となる素材メーカーの研究開発部門との取り組み ~



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81631/28/81631-28-ec6e411d2461bb4695dfbd7db00bac3f-3559x557.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 製造業のエンジニアリングチェーン※を最適化するDXプラットフォーム「WALL」を展開する株式会社SUPWAT(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:横山 卓矢、以下:SUPWAT(スプワット))は、高機能カーボン製品の製造、販売および関連する加工事業を展開する東洋炭素株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役会長兼社長兼CEO:近藤 尚孝、以下:東洋炭素)の研究開発部門にインフォマティクス技術の導入を図るべく、2024年7月より、機械学習を活用した協業を開始いたしましたので、お知らせいたします。なお、2024年8月以降は、カーボン材料の主要な特性値を材料や製造条件などで予測する機械学習モデルを構築し、材料の配合比および製造条件の最適化や、影響度分析などを実施予定です。


 SUPWATが開発・提供を進める「WALL」は、製造業のエンジニアリングチェーンにおける技術開発・設計・生産技術工程に特化して開発されたプラットフォームであり、エンジニアリング業務における実験および解析サイクルを、効率化・高速化、形式知化し、エンジニアリングチェーンのDXを実現するプロダクトです。データとAI等の先端技術を駆使した高度なモデリングにより、複数の制約条件下でのパラメータ最適化をはじめ、影響度分析や性能予測などを容易に実験や解析に利用することが可能となります。これまで勘と経験に頼り莫大な時間とコストをかけて実施されていた実験・解析時の試行錯誤を、「WALL」の活用により効率化することで、エンジニアリング業務の高速化を図ります。また、実験や解析における試行錯誤の結果をプラットフォーム上に保存することができるため、暗黙知であった個人の勘や経験を形式知化し、チーム内で共有することでプロジェクトの効率化を図ります。さらに、AIにより、開発や設計の条件・組み合わせなどを新たに発見することが可能となるため、技術開発および設計の高度化にもつながります。2021年の提供開始以降、自動車メーカーや自動車部品メーカーを中心に製造業界の大手企業に導入を頂いており、「WALL」の活用により、研究開発工程の実験・解析時間を60%超削減することも実証されています。


 東洋炭素は、1941年の創業以来、「どこにもないモノをつくる」というパイオニア精神に則り、高機能分野に特化した独創的で革新的なカーボンの開発に挑戦されており、最新鋭の設備による世界最大規模の生産能力と、広範な分野をカバーする事業領域、技術力を背景に、高機能カーボンの リーディングカンパニーとして、確固たるポジションを確立されています。また、世界に先駆けて従来の黒鉛の問題点を大きく改善する新素材である「等方性黒鉛」の量産化に成功されており、高い信頼性を要求される原子力分野・放電加工分野・半導体分野などを中心に、幅広い産業分野で活用が進んでいます。さらに、グローバルに拡がる市場のニーズに応えるため、国内の拠点の他、中国・アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど世界十数カ国における生産・販売拠点を確立し事業拡大に取り組まれています。


 東洋炭素が提供する高機能カーボン製品群は、専門性の高い知識やノウハウを有する熟練者により研究開発が行われています。また、その研究開発の工程においては、専門性の高い試行錯誤が繰り返されており、実験や解析が日々膨大な時間をかけて実施されています。東洋炭素では、これらの現状を踏まえ、AIとデータを活用し熟練者の専門的な暗黙知を形式知化し社内伝承を図ること、また実験や解析の効率化、高速化を図ることを目的とし、この度、研究開発業務に機械学習を活用する試みを開始しました。本取組みの第一弾として、SUPWATと協業のもとカーボン材料の研究開発において機械学習を用いたデータ活用の有用性の検証を実施し、さらに、データ活用のための基盤構築の方向性についての検討を開始いたしました。なお、8月以降は、カーボン材料の主要な特性値を材料や製造条件などで予測する機械学習モデルを構築し、材料の配合比および製造条件の最適化や、影響度分析などを実施予定です。最終的には、機械学習を活用し、カーボン製品の機能目標から最適な製造レシピの逆引きが行える状態を構築し、AIによる暗黙知の継承と研究開発工程の効率化、高速化を目指します。


 SUPWATは、ビジョンとして掲げる「知的製造業の時代を創る」べく、製造業界へのインフォマティクス技術の導入を推進し、エンジニアリングチェーンのDX推進を図ってまいります。


※エンジニアリングチェーン:製造業における設計部門を中心とした製造プロセスの一連の流れを指します。企画や受注から始まり、設計、製造準備、製造、保守保全等まで、設計を中心とした一連の業務プロセスです



■ 東洋炭素株式会社 執行役員 グローバル開発本部長 村田 雄輔 様 コメント
 参画いただいている担当者の方々は製造業に精通しており、さらにカーボン材料を開発する上での勘所を理解されようと、スピード感を持って積極的に開発者とのコミュニケーションを積み上げられています。これにより、我々にとっては先進的かつ挑戦的な取組ではありますが、ブラックボックス化しがちな"開発経験"を徐々に紐解きながら、モデル化していく作業を一緒に創り上げてくれているという安心感を得られています。「WALL」というプラットフォームはもちろんですが、こういった製造業/開発目線でのコンサルタントの対応もSUPWAT社の大きな強みであり、他社にはない魅力だと感じています。


■ 東洋炭素株式会社について
社名:東洋炭素株式会社
所在地:大阪市北区梅田1-13-1大阪梅田ツインタワーズ・サウス16F
設立:1947年2月
代表者:代表取締役会長兼社長兼CEO 近藤 尚孝
事業内容:高機能カーボン製品の製造、販売および関連する加工事業
URL: https://www.toyotanso.co.jp/



■ 株式会社SUPWATについて
 SUPWATは、「知的製造業の時代を創る」をビジョンに掲げ、製造業のエンジニアリングチェーンを最適化するDXプラットフォーム「WALL」の開発・提供を行なう製造テックベンチャーです。製造業のエンジニアリング業務である、研究開発・設計・生産技術開発等の業務工程においては、実験や解析の試行錯誤に莫大な工数がかかっており、また、いまだに熟練者の知見が形式知化されておらず、人の勘と経験に頼らざるをえない点が課題となっています。SUPWATは、2019年の創業時より、製造業のエンジニアリングチェーンにおける課題をAIをはじめとしたテクノロジーで解決すべく、エンジニアリング業務の実験および解析のサイクルを効率化・高速化、形式知化する「WALL」の開発に取り組んでいます。すでに、売上数百億円規模の自動車、自動車部品、素材、化学メーカーなど、多種多様な製造業のエンタープライズ企業に導入をいただいております。


社名:株式会社SUPWAT
所在地:東京都中央区日本橋1丁目4−1 日本橋一丁目三井ビルディング5階
設立:2019年12月
資本金:66,000,000円(2024年2月末時点)
代表者:代表取締役CEO:横山卓矢
事業内容:製造業のエンジニアリングチェーンを最適化するDXプラットフォーム「WALL」の展開
URL:
株式会社SUPWAT https://www.supwat.com/
WALL https://cs.supwat.com/

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