アフガニスタン:クンドゥーズ爆発事件、MSFが被害者を受け入れ
PR TIMES / 2012年9月11日 16時33分
アフガニスタン北部のクンドゥーズ州の州都クンドゥーズで、9月10日午後、大規模な爆発事件があり、国境なき医師団(MSF)が運営する外科病院に被害者30人以上を受け入れた。そのうち13人は重体で、受け入れ直後に亡くなった。
<集団被害への医療対策を速やかに実践>
MSFの同州でのプログラム責任者であるアンナ・ハルフォードは「爆発は病院の近くで起こったため、負傷者も数分のうちに運び込まれました。こうした事態への対応は時間との戦いです」と事態を説明する。
被害者のうち14人は容体が安定していたため、治療を受けて帰宅した。9人が入院。1人が手術中に亡くなった。患者の大半が、骨折や頭部・腹部の負傷など爆発によるけがを負っていた。
ハルフォードは「対応の際の鍵となるのが、集団被害への医療対策の速やかな実践です。対策を立てていることにより、医療スタッフは患者のわずかなバイタルサインから即座に医療ニーズと優先順位を判断できるのです」と話す。
MSFは、2011年8月に同州で外科病院の運営を開始。救急外科と予後の治療を、紛争被害者や命に関わる重傷を負った人びとに提供している。開院以来、数百人が治療を受けてきた。
アフガニスタン国内のMSFの活動地では、例外なく厳しい“武器持ち込み禁止ルール”が設けられ、患者の安全と保護が徹底されている。
<参考>
MSFは、首都カブールのアーメッド・シャー・ババ病院と、ヘルマンド州の州都ラシュカルガのブースト州立病院でも活動中。いずれの地域でも無償で診療を行っている。また、2012年4月に活動を一時中断したホースト州の産科病院も再開を検討中だ。アフガニスタンにおけるMSFの活動は、すべて民間からの寄付によるものであり、いずれの国の政府からも資金提供は受けていない。
※写真:クンドゥーズでMSFが運営している外科病院のゲート
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