1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

編集長・東浩紀 批評誌『ゲンロン 16』、4月10日発売開始

PR TIMES / 2024年4月8日 17時15分

先行配信『ウクライナと新しい戦時下』を含む小特集「ゲンロンが見たウクライナ」ほか収録

株式会社ゲンロン(本社:東京都品川区西五反田 代表取締役:上田洋子)は、2024年4月10日に批評誌『ゲンロン16』を刊行、全国書店にて販売を開始します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/34496/37/resize/d34496-37-de701d3f51c7814d7c36-0.jpg ]

【編集部より】
『ゲンロン16』は「観光客の哲学」が実践された号となりました。2023年11月に東浩紀と上田洋子がウクライナに滞在し取材を行なった成果を、小特集「ゲンロンが見たウクライナ」としてお届けします。
二人が現地で目にしたのは、「戦時下」という言葉の陰惨なイメージとはかけ離れた景色でした。無人ドローンのぬいぐるみ、FPSゲーム風の義勇兵募集ポスター、ミサイルを抱えた聖母……。街角に溢れるポップ化した戦争の表象から、SNS時代のプロパガンダを考える東の論考「ウクライナと新しい戦時下」が巻頭です。
またこの取材では、インタビューを複数行いました。上田の論考ではその成果をもとに、ウクライナの「ハルキウ派」と呼ばれる写真家集団を紹介します。日常的な対象を写してきた表現者たちにとって、戦争を写すことは可能なのか。生の言葉から考えます。
小特集の最後には、キーウのバービン・ヤル・ホロコースト記念センターの芸術監督を務めた、イリヤ・フルジャノフスキーのインタビューを収めました。ウクライナで起きたホロコーストの記憶の継承を、ロシアとイスラエルふたつの国籍を持つ映画監督が指揮した意味とは。彼はなぜ辞任することになったのか。民族と国家の複雑な関係を伺います。
ほかキーウに暮らす夫婦に戦争が始まったの日のことを聞いたショートインタビューも収録。一面的な報道を離れて、さまざまな声と物を通して戦争を伝える渾身の特集です。

もちろん特集以外の記事も充実しています。マンガと中国武術と戦後日本文化の意外な関係(?)を夏目房之介さんに伺った、大井昌和さん、さやわかさんとの座談会「マンガの奥義は現場にあり」、数学者の加藤文元さん、ドワンゴの川上量生さん、東浩紀が登壇し大反響を呼んだ、ZEN大学(仮称・設置認可申請中)とゲンロンカフェとの共同公開講座をもとにした「訂正する真理」を軸に、大人気作家新川帆立さんによるエッセイ「エンタメ作家の背骨」、若手の研究者たちによる大江健三郎、ミラン・クンデラをめぐる論考、『ゲンロン』には久しぶりの登場となる大澤聡さんによる三木清についてのエッセイなど、注目の記事が満載です。

戦争という対象に、「真面目」な語り口とはべつの仕方でアプローチをする。いつもよりも重厚ながら、ある意味で『ゲンロン』らしい誌面になりました。ぜひ手にとってください。



[画像2: https://prtimes.jp/i/34496/37/resize/d34496-37-c8813951b459d0c8c46c-1.jpg ]

『ゲンロン16』 東浩紀 編

判 型:A5判・並製|ページ数:280頁
価 格:2,530円(税込)|ISBN:978-4-907188-54-2
装画:マリア・プリマチェンコほか|デザイン:川名潤










【目次】

【小特集】ゲンロンが見たウクライナ
[論考]
東浩紀|ウクライナと新しい戦時下
上田洋子|戦争はどこに「写る」のか──ボリス・ミハイロフとハルキウ派
[取材]
上田洋子|「戦争が始まった朝はどうすればいいのかわからなかった」──キーウ市民に聞く
[インタビュー]
イリヤ・フルジャノフスキー 聞き手=東浩紀+上田洋子|ユダヤとロシアのあいだで──バービン・ヤルの虐殺とソ連という地獄

[座談会]
夏目房之介+大井昌和+さやわか|マンガの奥義は現場にあり──ジャズ、八卦掌、戦後日本
[エッセイ]
大澤聡|ふたつの庭、あるいは碁
[論考]
菊間晴子|「見せ消ち」の生を歩む──書き直しの作家としての大江健三郎
須藤輝彦|あいまいなチェコの小説家──ミラン・クンデラのコンテクスト※再掲載
[ゲンロンの目]
新川帆立|エンタメ作家の背骨

[座談会]
加藤文元+川上量生+東浩紀|訂正する真理──数学、哲学、エンジニアリング

[連載]
ユク・ホイ|永遠平和とふたつの普遍的なものの概念 惑星的なものにかんする覚書 第3回 訳=伊勢康平
イ・アレックス・テックァン |レヴィ=ストロースとサイバネティックス 理論と冷戦 第6回 訳=鍵谷怜
石田英敬|1960年代の「想像力」 飛び魚と毒薬 第6回
田中功起|内省と制度批判 制度を内側から変えること 11月30日から3月12日 日付のあるノート、もしくは日記のようなもの 第17回

[コラム]
山森みか|イスラエルの日常、ときどき非日常 #11 具体性を伴った共存に向けて
辻田真佐憲|国威発揚の回顧と展望 #6 「ゆるふわ」ポストも油断できない
福冨渉|タイ現代文学ノート #9 「革命」の憧憬

[コラムマンガ]
まつい|島暮らしのザラシ

寄稿者一覧
English Table of Contents

そのほか、詳細は『ゲンロン16』特設ページ(https://webgenron.com/articles/genron16)をご覧ください。



一般販売について
全国書店・各ECサイトにて販売を行います。
版元ドットコム|https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907188542
Amazon|https://www.amazon.co.jp/dp/4907188544/
※本書をお取り扱いいただける書店様で、販促ツール等がご入用の際は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください