生産性に優れた観測方法「RTK-GNSSとIMUによるチルト補正観測」がNETISに新技術として登録されました
PR TIMES / 2025年2月5日 10時0分
経済性が高く、品質確保も簡単に。安全に観測できるRTK-GNSS
測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役社長兼CEO:丹澤孝)は、「RTK-GNSSとIMUによるチルト補正観測」(IMUチルト補正とGNSS測位データを用いて、ポール先端の位置を測位する技術)が、NETIS(国土交通省 新技術情報提供システム)に登録されたことをお知らせします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15437/58/15437-58-aa513bfd70879c021f1a907fa5697a37-1200x695.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左:IMUの観測実験 / 右:立ち入り困難エリアの観測
「NETIS」とは
NETIS(新技術情報提供システム)とは、民間企業等により開発された新技術の活用促進を目的として、国土交通省が運営するデータベースシステムのことです。NETIS登録技術の活用を提案することで、公共工事における工事成績評定への加点対象となり、技術評価点の向上が見込めます。さらに活用結果が良好な場合は、追加の加点対象となります。
「RTK-GNSSとIMUによるチルト補正観測」とは
IMU搭載受信機(※1) を使ったRTK-GNSSにより、IMUのチルト補正とVRSを含むRTK-GNSSの位置観測データを用いて、ポール先端の座標値を取得する技術のことです。
従来のRTK-GNSS観測(※2) とは異なり、斜め観測が可能になるため、高い経済性をもって、観測データの品質と作業員の安全を確保できることが特長です。
※1:「IMU搭載受信機」
Trimble R12i やTrimble R780-2等が対象です。下の「関連製品ラインアップ」をご覧ください
※2:「従来のRTK-GNSS観測」
先の尖った専用ポールにGNSS受信機を取り付け、観測点上に設置して観測します。この時、ポールに付随している気泡管を頼りに、受信機を観測点の直上に合わせる致心・整準作業が必要です。
特長・期待される効果
1. 経済性:観測時間を大幅削減
トータルステーションを用いた観測とは異なり、RTK-GNSSでは移動局側のみで作業ができます。
また、受信機内部のIMUが傾きの方向と角度を常時監視し、RTK-GNSSの位置観測データとポールの長さを組み合わせることで、瞬時にポール先端の座標値を取得することが可能です。トータルステーションと比較すると、1点あたりの観測時間の大幅削減(約84%の工程短縮効果)と工程の大幅減少によるコストの削減(約64%の経済性向上)が見込めます(※)。
※:NETISにより記載された数値です。詳細はNETIS登録ページをご覧ください
2. 品質確保:熟練度に左右されない観測精度
測量用三脚や簡易二脚を使うことなく、鉛直設置時と同等の観測が可能です。
IMUによるチルト補正観測では鉛直より30°以内の範囲において、水平位置を【RTK精度+5mm+0.4mm/deg】で観測します。通常のRTK-GNSSのように作業員の熟練度による精度のばらつきは起こらず、均質な座標値を取得することが可能です。
3. 安全性:作業員の安全を確保
測量用三脚や簡易二脚の持ち歩きや鉛直設置が不要になるため、作業員の疲労軽減が期待できます。
また、ポールを傾けて先端を測定位置に当てるだけで観測できるため、立ち入りが困難な場所や危険個所において、作業員の安全を確保した状態で観測が可能です。
NETIS登録情報
[表: https://prtimes.jp/data/corp/15437/table/58_1_542df65b9940c25583440b6802ed45de.jpg ]
登録技術 関連製品ラインアップ
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15437/58/15437-58-540f605a101cd1e1fdf9ed07a5b78bb9-600x520.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Trimble R12ihttps://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=399
Trimble GNSS受信機の最上位機種。IMU搭載により本体を傾けた状態でも精密観測が可能な、GNSS観測の概念を覆す受信機です。精密測量から杭打ち、横断などの現況測量まで、高精度かつスピーディーに行えます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15437/58/15437-58-c5f0f62dad6097699860680a5f950b2b-600x520.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Trimble R780-2https://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=452
IMUを搭載した、マルチ衛星・マルチ周波数に対応したスマートアンテナです。長年培ってきた測量における多くの技術と、幅広い現場で活用されてきた土木工事用受信機としての現場対応力を融合させた新しい受信機です。
株式会社ニコン・トリンブルについて
株式会社ニコンと米国Trimble Inc.のジョイントベンチャーである株式会社ニコン・トリンブルは、両社のコア技術である測量・測位技術とノウハウを融合させ、GNSS受信機、トータルステーションを中心に高品質、高精度なソリューションを提供しています。
近年ではTrimbleの最先端建設ICTソリューションや3Dレーザスキャナーを国内に導入。また、精密農業、地理空間情報、自動運転の分野においても最先端の技術、ソフトウェア、サービスをご提供しながら、新たな分野開拓の可能性にもチャレンジしています。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
新潟市で除雪支援システム「SRSS」の実証実験を開始 ~高精度3次元地図を応用した除雪DXで担い手確保に貢献~
PR TIMES / 2025年2月5日 16時45分
-
高精度測位補強サービスMADOCA-PPP対応GNSS受信機『Cohac∞Ten++』機能アップデートのお知らせ
PR TIMES / 2025年2月3日 13時15分
-
傾き補正機能付き軽量GNSSスマートアンテナLeica GS05 LTEモデル の販売開始を発表
PR TIMES / 2025年1月23日 17時45分
-
日本の衛星「みちびき」7機体制に対応、小峰無線電機が高精度位置測位技術展示へ…オートモーティブワールド2025
レスポンス / 2025年1月21日 15時50分
-
新型GNSS受信機PENTAX GX2シリーズを発売 「写真測量機能」と「レーザ距離計搭載」機種の登場により作業範囲が拡大!
@Press / 2025年1月21日 10時30分
ランキング
-
1【速報】ホンダとの経営統合が破談 日産が協議“打ち切り”方針を固める ホンダからの「子会社化」提案に反発 幹部「到底受け入れられない」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月5日 15時38分
-
2「横浜駅に頼らない路線」神奈川県ご当地鉄道事情 代表格は「ロマンスカー」でおなじみの大手私鉄
東洋経済オンライン / 2025年2月5日 6時30分
-
3「一緒にやっていくのは難しい」ホンダと日産の経営統合“破談”が現実味 ホンダは日産の「子会社化」を打診も日産幹部「受け入れられない」と反発
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月5日 11時51分
-
4ホンダ・日産の株価急上昇、需給巡る思惑先行 破談報道でも
ロイター / 2025年2月5日 10時39分
-
5やりすぎやん、スシロー! 鶴瓶のCM“抹消”は危機管理的にアリかナシか?
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月5日 6時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください