2024年の「車泊(くるまはく)」利用件数はコロナ前の12倍!利用データ1.3万件・70地域から見えるRVのトレンド
PR TIMES / 2025年1月15日 11時45分
車泊・RVパークsmartの年間利用データを集計分析し、利用者の属性や利用組数・施設などをとりまとめた結果を報告いたします。
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九州周遊観光活性化コンソーシアム(代表機関:トラストパーク株式会社 本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役:山川 修)が「一極集中する都市から人の流れを創る」をコンセプトに、多様化する旅客ニーズに対応した宿や、二次交通が不足している地域などに、地域滞在観光の選択肢の一つとして提案・展開中の「車泊(くるまはく)・休憩駐車管理システム(RVパーク smart)下部※1.参照」について、2024年の利用件数がコロナ前の12倍となったことを報告いたします。以下、2024年の利用データと同年9月~11月に実証した車泊モニターツアーの結果を含めて公表いたします。
車泊サービスについて
「車中泊」という言葉には、宿泊ができない場合に「やむを得ずに泊まる」というイメージがあります。それに対して「車泊(くるまはく)」は「車で寝泊まりをして楽しむ」「安らぎの場として自然豊かな地域で過ごす」ということを目的としています。車泊スペースには、電源と近くに24時間利用可能なトイレがあり、道の駅や公園、お城など本来は泊まることができない施設に寝泊まりすることができます。
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車泊は、公共施設等の未利用・不稼働時間帯のスペースとトイレ設備等をシェア活用するサービスです。無人・キャッシュレス・非接触運用が可能なシステムで、利用者は時間に縛られず手軽に自由な旅ができるのがサービスの特徴です。現在、九州を中心に「RVパークsmart」ブランドとして展開しています。
※RVパークは日本RV協会が「快適に安心して車中泊が出来る場所」として公認している車中泊施設で全国500箇所に普及しています
車泊利用者の動向
2024年の利用件数は13,234組(70施設)となり、2023年の10,566組(66施設)と前年比2,668組の増加となりました。予約者の平均年齢は52歳(前年51歳)で、年間2回以上の利用者(31%)とレンタカー利用者(10%)は前年と変化はありません。
常連客の多くがキャンピングカー利用者で、観光を目的とせず、飲食や温泉を目的に利用されていることから、観光目的の利用は前年の81%から64%へ減少しています。利用人数の1組あたりの平均人数は2.2名でペット同伴率は38%となりました。
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車泊の利用時期・利用トップ10インタビュー
車泊の季節トレンドは、2023年と比較して変化はありません。車泊はキャンプとは異なり、雨の影響を受けにくいためオフシーズンが少なく、毎月一定の利用があります。
利用施設は、昨年同様、宿泊料金が高騰している博多や鹿児島の天文館など、飲食店の多い市街地の人気が高い状況が続いています。利用トップ10の方にインタビューしたところ、年間利用79回(熊本/61歳/男性)の方は温泉好きのご夫婦で、年間利用47回(福岡/60歳/男性)の方はゆかりの地の知人に会うためによく利用しているとのことでした。車泊は全国にお住いの方から利用いただいていますが、特に福岡と関東地区が多い状況にあります。
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※上記の年次利用集計資料や利用明細データは、車泊を導入している地域の自治体や施設管理者にも共有しています
【自治体・施設管理者の声】
・RVパークsmartの年次集計資料等、貴重なデータをお送りいただき誠にありがとうございました。RVパークを整備したことで、多方面から多くのお客様にお越しいただいていることが分かりました。このエビデンスを基に、今後整備予定の道の駅への導入に向け検討を進めてまいります(自治体)。
・早速昨年分のデータの共有をありがとうございます。九州外からの顧客数を拾ったところ42.5%でした。昨年が約30%で、GWを含む5月末が約40%でしたが、年間通して4割に達しているということで興味深いデータでした(施設管理者)。
車泊・RVパークsmartの横展開に向けた車泊モニター実証
2024年9月14日~11月14日に、熊本県天草市~鹿児島県~宮崎県の3県7市町では、車泊・RVパークsmart導入を検討するために、13ヶ所の公共施設等のスペースをシェア活用し、車泊体験をするモニターツアーを実施しました。
本モニターツアー参加者のアンケート調査より、実証地における車泊ニーズや課題、滞在消費額などを可視化しましたので、その一部を公開いたします。
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【地域滞在消費額】
本モニターツアーの地域滞在消費額は、一組当たり27,556円(税込)となりました。
2023年に実施した「くまもと天草~ながさき南島原魅力発見モニターツアー」(https://match.future-city.go.jp/pages/platform/h301/2300026)の地域滞在消費額22,734円(税込)より増えた理由は、参加18組の方が連泊をしたことによるものです。
モニターツアーにおける車泊は無料ですが、宿泊費と比べて安価のため、参加者はその地域ならではの食や体験により多くのお金を使う傾向があります。
【参加者の声(抜粋)】
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【最後に】
車泊サービスは、各地に利用者を送客していますが、その地域に足を踏み入れたことの付加価値をどのように創出していくかは、地域の事業者しだいという現状があります。これまで延べ50地域以上で行ってきた車泊モニター実証を経て「顧客満足度の向上は、地域の人との出会い・おもてなしで決まる」ことがわかってきました。
車泊・RVパークsmartは無人運用が可能ですが、観光協会や地域おこし協力隊など、できるかぎり地域の事業者との接点をつくり、地域ならではのおもてなしを中心に据えた運用を提案しています。旅マエはデジタルで、旅ナカはアナログを重んじる着地型観光DX(Destination eXperience)サービスを地域事業者と共創・開発してまいります。
≪参考≫
※1.車泊(くるまはく)・休憩駐車管理システム(RVパークsmart)とは?
2017年に総務省「IoTサービス創出支援事業」シェアリングエコノミー型九州周遊観光サービスモデル事業において、RVユーザーが観光・防災拠点として安心・安全に車中泊できる仕組みを開発し、熊本・長崎の7地域で実証した事業モデルです。(動画:https://www.soumu.go.jp/midika-iot/project/373/ )。
■リリースに関するお問い合わせや取材は、下記までお問い合わせください
トラストパーク株式会社
ソリューション部 西岡、田ノ上、山口、山崎
TEL:092-437-8934
URL:https://www.trustpark.co.jp/
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