新型Vantage Roadster 真のドライバーのために設計されたスリルを兼ね備えたオープンエアデザイン
PR TIMES / 2025年1月15日 11時0分
- 待望の新型Vantage Roadsterは、最もパワフルなフロント・エンジンを備え、オープンエア走行が可能な後輪駆動のスポーツカーとして登場
- 2024年のVantage Coupeに施された技術革新は、Vantage Roadsterにも引き継がれ、業界トップのアクティブ・ビークル・ダイナミクス、エレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-diff)、専用チューニングを施したビルシュタインDTXアダプティブ・ダンパーを装備
- 軽量設計によりクラス最高水準のパフォーマンスを維持し、アストンマーティンの4.0リッターV8ツインターボエンジンで最大出力665PSと最大トルク800Nmを発揮
- ルーフと構造体を含む総重量の差はわずか60 kg
- 電動折りたたみ式コンバーチブル・ルーフは、現在販売中のオープンカーの中で最速を誇り、わずか6.8秒での全開閉、最高時速50km/h(31mph)での走行が可能
- 後方への重量配分を考慮した構造とサスペンションの改良
- 最高速度はVantage Coupeと同じ323 km/h(202mph)、0-97 km/h(60mph)加速を3.5秒で達成
- 2025年第2四半期に納車開始予定
2025年1月15日、ゲイドン、ウォリックシャー(英国):
アストンマーティンは、世界を席巻するVantage Coupeのコンバーチブルモデル、新型Vantage Roadsterを発表することをうれしく思います。2024年に発売された新型Vantageは、アストンマーティンのラグジュアリーかつダイナミックな方向へのシフトを継続し、これまでのVantageをはるかに凌ぐ性能とエンゲージメントを実現しました。そして今、真のドライビング体験をさらに高めるVantage Roadsterが登場しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121164/90/121164-90-87b3e37b7d4dd19404b60630e841dd09-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
最大出力665PSと最大トルク800Nmを発揮するアストンマーティンの4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載したVantage Roadsterは、クーペに備わるクラス最高水準のパフォーマンス、ダイナミックな感覚、視覚的なエキサイトメントをすべて実現しています。オープンエアのドライビングで、青天井の開放感とスリルという新たな魅力が加わります。これまでにも忘れられないドライビング体験をもたらしたVantage Roadsterは、典型的でありながらも最先端のブリティッシュスポーツカーの驚異的な魅力をさらに深めます。
新型Vantage Roadsterの設計は、コンバーチブルが持つスタイル、自由な感覚、冒険心をすべて実現しながらも、従来のコンバーチブルにありがちな設計上の制約は感じられません。Vantage Roadsterは、そのハードトップもまた美しく、重量増加を最小限に抑え、業界最速のフルオートマチック・ルーフシステムを搭載しています。この妥協のないコンバーチブルは、Vantageファミリーの新たな一員として迎えるにふさわしい車です。
これは、1950年にDB2用(クーペのサルーンとコンバーチブルのドロップヘッドクーペ)のVantageエンジン・アップグレード・パックが発売されて以来、75年にわたって受け継がれてきたアストンマーティンVantageのオープントップモデルの伝統を継承するものです。このエンジン・アップグレード・パックでは、キャブレターを大型化し圧縮比を高く設計することで、2.6リッターツインカムエンジンの出力を105bhpから125bhpへと大幅に向上させることに成功しました。
アストンマーティンは、2005年にV8 Vantageを発表してから今年で20周年を迎えます。ゲイドンで製造された最初の「現代的な」アストンマーティンとして、その名を冠した最初のモデルであり、派生モデルではなく独自のモデルとして位置づけられた最初のVantageでもあります。その1年後にはアストンマーティンのロードスターバージョンが登場しました。
アストンマーティンのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるエイドリアン・ホールマークは、次のように述べています。「新型Vantageの技術的および動的性能は、先行するどのVantageをも遥かに凌ぐ卓越したパフォーマンスを発揮し、現在ではクラス最高水準のスポーツカーと評されています。Vantage Roadsterは、Vantage Coupeのすべての利点を備えながらも、当社のエンジニアリングおよびダイナミクス・チームによる入念な作業により、洗練性や性能に一切妥協することなく、改革を見事に成し遂げたという点において、これまでの功績と何ら変わりはありません。Vantage Roadsterは、他に類を見ない世界トップクラスのオープンエア・ドライビング体験を提供します」
エンジニアリング
Vantage RoadsterがVantage Coupeの重要なダイナミック特性を維持できたのは、両車の設計とエンジニアリングが順番にではなく、2台とも同時に行われたためです。Vantage Roadsterはそれ自体が独自に開発されたモデルであるため、チームはパフォーマンス、乗り心地、ハンドリング、過剰な追加重量に妥協することなく、機能や特性を実装することができたのです。
アストンマーティン特注の4.0リッターV8ツインターボエンジンは、従来のVantage Roadsterと比較して、ターボチャージャーを大型化し、カムシャフトプロファイルを見直し、圧縮比を最適化することにより、出力が155PS、トルクが115Nm向上しています。8速パドルシフト・トランスミッションから電子制御式リミテッド・スリップ・デフを介して後輪のみを駆動するVantage Roadsterは、合計665PSの出力と驚異的なトルク800Nmを誇り、0-97 km/h(60mph)までの加速が3.5秒、最高速度323 km/h(202mph)という爆発的なパフォーマンスを発揮します。また、車好きに熱烈に支持されているクラシックなフロントエンジン・リアホイールドライブの構成には最先端のテクノロジーが組み合わされています。ルーフを格納するために大きく傾斜したVantageのボンネットとエグゾースト・テールパイプの下から発せられる、比類ないV8の轟音がドライバーの耳に飛び込みます。
超剛性かつ軽量なルミニウム構造、複合素材のボディパネル、バランスの良いフロントとリアの重量配分(49:51)により、Vantage Roadsterはサスペンションが理想的に機能するプラットフォームを実現しています。フロントにはレースから着想を得た不等長ダブルウィッシュボーン、マルチリンク・リアアクスル、コイルスプリング、ビルシュタイン製DTXアダプティブダンパー(専用チューニング)を採用し、さらに非分離型ステアリングコラムを搭載したVantage Roadsterは、正確性、バランス、落ち着き、そして何よりも信頼性を備え、ハイパフォーマンスのドライバーズカーの揺るぎない素晴らしい特徴を形成しています。
フロント410mmのブレーキ・ディスク(カーボン・セラミック・ブレーキ)は、6ピストンのモノブロック・キャリパーで固定されており、これによりVantage Roadsterは、速度を加速時よりも速く落とすことができ、しかもその動作を繰り返し行うことができます。最適なグリップは、ミシュランが特別に開発し、アストンマーティンがVantage特有の要件に合わせて配合を調整したミシュラン・パイロットスポーツS5タイヤで実現します。このタイヤは、ドライでもウェットでも最高のグリップを発揮するだけでなく、卓越したステアリングフィールとプログレッシブな分離特性も備えています。
これらのハードウェアはすべて、6軸センサーを使用した電子制御によって支えられており、クルマの挙動を驚くほど詳細に把握することができます。これにより、ESPシステムによる路面状況や走行スタイルに応じた最適な設定が可能になります。さらに、Vantage RoadsterはVantage Coupeから革新的なアドバンスド・トラクション・コントロール・システムを引き継いでおり、ドライバーはトラクション・コントロールの設定を8つの中から選ぶことができます。初期設定のレベル5では、最速でクリーンなラップタイムを達成するために最適化される設定になっています。設定値が低いほど介入制御レベルが高くなるため、例えば悪天候時などには、制御によって安心感と安全性がもたらされます。一方で、サーキットで腕を磨きたいドライバーには、トラクション・コントロールをオフにして、電子制御の影響を一切受けない走行を体験できるオプションも用意されています。
Vantageの精神、驚異的な性能、そしてオープンロードへの愛が、クーペからロードスターへと純粋な形で受け継がれるよう、Vantage Roadsterの構造には当初からいくつかの工夫が施されていました。従来は正反対の目標とみなされていた2つの重要な目標が、当初から最優先事項として取り組まれてきました。それは、Vantage Coupeと比較してVantage Roadsterの重量を可能な限り軽くすることと、そしてコンバーチブルカーとしては非常に高いレベルの構造的剛性を維持することでした。
これには、構造とボディ全体の荷重経路を特定し、Vantage Coupeよりも高い剛性を得るために車両後部におけるボディの取り付け方法を改良することが含まれます。さらに、コンバーチブルカーに特有の剛性低下を相殺するために、重量を最適化したシアパネルを戦略的に配置し、Vantage Coupeよりも横方向の剛性をさらに高める構造になっています。
ルーフは、従来の「Kフォールド」ルーフよりも高速かつ軽量な「Zフォールド」構成で、トノカバーの必要性を排除し、さらなる軽量化と低重心化を実現しています。Vantage Roadsterのルーフは、時速50km/h(31mph)以内であれば開閉操作が可能で、ルーフの開閉にかかる時間はわずか6.8秒です。これは、現在販売されている自動開閉式ルーフ装備車の中では最速です。さらに、この精巧な操作は、ドライバーが車の半径2メートル以内にいれば、車内に座った状態、あるいは遠隔操作でもキーを使って行うことができます。
このルーフの動作は非常に速く、軽量な設計にもかかわらず、洗練性は損なわれていません。ルーフは8層もの断熱材から構成されており、ルーフを上げた状態での車内の騒音レベルは、Vantage coupeの車内騒音レベルと同じです。
Zフォールドの採用により、ルーフはよりシンプルかつ軽量化され、Vantage Roadsterの総重量増加はわずか60kgに抑えられています。これは、このカテゴリーの車としては、クラス最高水準の素晴らしい成果です。
ロールオーバー構造も、可能な限りの強度と軽量化の両立を目指し、入念に最適化されています。アルミニウム製ロールオーバー・プロテクション・システム(ROPS)は、「キャストルージョン(Castrusion)」と呼ばれるプロセスで成形されています。これは、鋳造と押出成形の双方から最適な要素を組み合わせる方法で、頑丈で軽量かつシンプルなパッケージングを実現するシステムです。
加えて、質量と重量配分の変化を考慮してサスペンション・システムにも注意が払われています。Vantage Roadsterではリア・ダンパーのソフトウェアの再調整やリアマウントのギアボックスの取付位置の再考が行われています。こうした変更はささいなものですが、アストンマーティンのエンジニアたちが、伝説的なVantageのハンドリング性能をVantage coupeからVantage Roadsterに完全に引き継ぐためにどれほど努力したかを物語っています。
ビークルパフォーマンス担当取締役であるサイモン・ニュートンは、次のように述べています。「Vantageは昨年、現行モデルが旧モデルと比較して出力とトルクが大幅に向上したことで話題を呼び、その鮮やかなパフォーマンスの展開は、熱狂的なファンや純粋派のファンを完全に魅了しました。Vantage CoupeとVantage Roadsterを同時に開発したことで、ルーフを取り外してもVantageの驚異的なダイナミック性能と俊敏なスポーツ性を妥協することなく維持することができました。このため、ドライバーは運転しながら様々な天候を体感するという新たな要素を楽しみながら限界に挑むことができます。これは、ボディ構造の綿密な最適化と、熟練したダイナミクス・チームによるVantage Roadster専用シャシーのチューニングにより実現したものであり、Vantage Coupeの完璧なパートナーと呼ぶにふさわしい存在です」
デザイン
Vantage Coupeの持つ衝撃的なまでの力強さと美しさをVantage Roadsterにもそのまま引き継ぐことが必須条件でした。また、ルーフを上げた状態でも下げた状態でも、その素晴らしいラインを損なうことは許されませんでした。その結果、ルーフを格納したときのVantage Roadsterは、最初からルーフのないモデルとして設計されていたかのように見えるほどです。大きく傾斜したフロントガラスと高いウエストラインが組み合わさり、完璧なプロポーションを持つサラブレッドのようなスポーツカーのシルエットが生まれます。
ルーフは、重くてかさばるトノカバーを必要とせず、シートの後ろにシームレスに格納されます。一方、トランクリッドのデッキは、特徴的なリアスポイラーの印象的な跳ね上げ部分に向かって緩やかに下がっています。Vantage Coupeに導入されているワイドスタンスはVantage Roadsterにも採用され、アストンマーティンを象徴するグリルの開口部も広くなっているため、エンジンの空気流量が約30パーセント増加します。機能と美しさを組み合わせることが可能だということがわかる実例と言えるでしょう。
スポーツカーの傑作を生み出すための素晴らしいキャンバスとして、3色の新しいカラーバリエーション(イリデッセントサファイア、サテンイリデッセントサファイア、ブロンズフレア)が追加されています。また、Vantage Roadsterのルーフは、ブラック、レッド、ブルー、ブラック&シルバーからお選びいただけます。このほか、スポーツカーとしての個性を際立たせる、21種類の補色から選択した色での塗装仕上げも可能です。21インチホイールが4種類あり、7色のブレーキ・キャリパーを組み合わせることもできます。
アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンは次のように述べています。「この新型Vantage Roadsterは彫刻作品と言える傑作です。響き渡るエンジンの轟音とシンプルかつ洗練されたデザインは、ボディに生命を宿らせ、宿命的なつながりを彷彿とさせます。そのフォルムは美しさを放ち、アスリートのような佇まいは獲物を狙うような雰囲気を醸し出し、サウンドは本能を呼び覚ます感覚をもたらします。アートとパフォーマンスが融合して創り出されたこのエンジン音は、そのバランスをさらに高め、音を愉しむことがドライビングの醍醐味のひとつとなります。ルーフを倒せば、そのサウンドスケープはデザインと相まってダイナミックさを増します。シンプルさと力強さ、そしてドライビングを超越した本能的なつながりが融合し、極上の感覚を体験することができるでしょう」
すべてのアストンマーティンモデルと同様、Vantageのお客様は、「Q by Aston Martin」のパーソナライゼーション・サービスを通じて、オーダーメイドやカスタマイズの可能性を無限に追求することができます。Qのデザイナーと職人の技術を活用することで、小さなディテールから本格的なエンジニアリング、完全オーダーメイドのコンポーネントの製造にいたるまで、真のワンオフ・カーを実現するための思い出に残るパーソナルカスタマイズをお楽しみいただけます。
Vantage Roadsterは、Vantage Coupeと同様、アストンマーティンの次世代インフォテインメントシステムを搭載した最新モデルです。社内で開発され、DB12製造時に初めて導入されたこのインフォテインメントは、ゼロから社内で開発された完全オーダーメイドのシステムです。このシステムは、完全なオンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムで、フル静電容量式シングルフィンガーまたはマルチフィンガー・ジェスチャーコントロールが可能な10.25インチ・ピュアブラック・タッチスクリーン・テクノロジーを採用しています。タッチスクリーンによる軽快な操作の一方で、ギアチェンジ、ドライブモードの選択、冷暖房、ベンチレーションといった機械的操作では、ボタンなどのスイッチに触って操作する機能もバランスよく残されています。また、シャシー、ESP、エキゾースト、アクティブ・セーフティ・システムの設定、パーク・ディスタンス・コントロールなどのコントロール・スイッチもあり、頻繁に使用する機能を、道路から目を離すことなく直感的に操作することができます。iOSおよびAndroidデバイスに対応する新しいアストンマーティン・カスタマー・コネクティビティ・アプリによって、お客様のパーソナル・デバイスを介して、お客様のVantageとの双方向の操作、制御、フィードバックが可能になります。
Vantage Roasterには、アストンマーティン390w 11スピーカー・オーディオ・システムが標準装備されています。先進的なハードウェアを駆使して開発されたこのシステムには、臨場感あふれるサウンドスケープを実現するQuantumLogic(R)サラウンド・サウンド・プロセッシングによるサラウンド・サウンド・モードが搭載されています。ドライブ中の音楽サウンドトラックにこだわりのあるお客様には、アストンマーティンのオーディオ・パートナーであるBowers & Wilkins社と共同開発したオプション・システムをご紹介することもできます。Vantage Roadsterの室内容積と形状に合わせ音響工学的に設計されたこの優れたシステムは、Bowers & Wilkins社の定評ある世界トップクラスのスピーカーに搭載されているテクノロジーとイノベーションを採用しています。
Vantage Roadsterの納車は2025年下半期に開始予定です。クーペの兄弟車であるDB12とDB12 Volante、魅力的な新型Vanquish、そしてもちろんSUVのスーパーカーであるDBX707、さらに近日発売予定のValhallaとともに、アストンマーティンの112年の歴史の中で、最も高性能で充実した、魅力的な製品ラインナップになることは間違いないでしょう。
こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
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