1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

創業50周年を迎え、地域と共に歩みを進める足立区の印刷屋さん(株)安心堂が「東京インターナショナル ギフト・ショー」に出展。地域に根ざした雇用創出から生まれた製品で、"安心とは何か?”を問い掛ける。

PR TIMES / 2025年2月5日 12時45分

株式会社安心堂は2025年2月12日(水)~2月14日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第99回東京インターナショナル ギフト・ショー」に「足立ブランド」として出展します。



足立区の印刷会社『株式会社安心堂』(東京都足立区江北、代表取締役丸山有子)が今年、創業50周年を迎えます。2023年、創業以来の業績低迷と先代の死去という試練に直面したものの、二代目の丸山有子氏は大胆な経営改革に踏み切り、V字回復を果たしました。地域の子供たちの未来を見据えた独自の取り組みにも注目が集まっています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-5785e13a6e879a1d5067cf6c41c94869-2048x1366.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


事業の方向転換、苦境からの回復
2023年、『株式会社安心堂』は創業以来、最低の業績を記録しました。コロナ禍を乗り越え、これからという時期での大きな落ち込み。「このままでは会社を潰してしまう」。そう危機感を募らせた丸山氏は、大きな決断を下します。

それは、これまで避けてきた大ロット生産への挑戦でした。
「父の代は大ロットの仕事を受けていましたが、世の中の変化に合わせて小ロット多品種に転換してきました。大企業の下請けとして痛い目を見てきた経験から慎重になっていたんです。でも、このままではいけないと思いました」

そのきっかけになったのが、取引先からの相談でした。
「この商品は、特殊な技術を必要とする付加価値の高いものでした。何よりも、自身で開発して、これから成長させたい商品であると説明をされたんです。その時、そこまで仰ってないのに、私は勝手に脳内で『一緒にやっていきましょう』と変換していて(笑)。この人のために、何かできることをしようと、お手伝いすることになったんです」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-bad94e5b88f88c2276599dc63bf6a9bd-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<大ロットを受けるきっかけとなったゴルフティー>

ここから様々な仕事の相談を受けるようになったそうです。「うちでもその仕事ができるよ」、そうした旗を上げておくことの大切さを実感したと言います。

生産現場では、社員の意識も大きく変わりました。この商品を世界に広めるためにもロゴが大切で、そのロゴは私たちが印刷している。そう思うと自然と「みんなで頑張ろう」という一体感が生まれ、毎日の作業に活気が溢れます。今年4月に入社した3名の新入社員も、この雰囲気に感化され、積極的に新しい提案を行うようになりました。

大ロットの受注をきっかけに、『安心堂』の事業領域も大きく広がっています。従来の印刷技術に加え、特殊な技術を要する案件にも挑戦。折りたたみコンテナボックスへの機械可読マークの印刷や、有名ブランドの靴用シューキーパーへの印刷など、他社では対応が難しい注文も引き受けるようになりました。

「毎日違う印刷物を手がけることで、社員の技術も向上しています。今日はこれ、明日はあれと、その都度新しい課題に取り組むのは大変ですが、やりがいを感じています。昨年は業績も悪く、父も亡くして……一度底を打ったというか、覚悟が決まったことが良かったかもしれないですね」
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-bfa7b4c4f3011627fc91fc400f9747ac-3900x2600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<寛治さん考案の「手動式小型パッド印刷機なんでもくん」。本当になんでも印刷できちゃう!!>

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-d2f77c22ed3a1da8a2ac0acd0379d04d-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-78e27e095e1279edbc210d5c1fc2625c-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-766e9a71018d914562770595a9687ed6-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-bf41242808d5496218f7c8ee6b6750f7-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-06495671acb926c26fca71b351f4eb85-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


50年の歩みと新たな挑戦
2024年は『安心堂』にとって大きな節目の年となりました。創業50年、『安心堂』という社名に変更して30年、そして丸山氏が社長に就任して10年という記念すべき年が重なります。

会社の歴史は1974年に遡ります。証券会社に勤めていた創業者である丸山寛治氏は、「手触り感のある仕事がしたい」という想いから、印刷会社マルミ産業を設立。
「証券という虚構の世界ではなく、実際にモノを作る仕事に憧れていたようです」。1976年に足立区に本社を移し、1978年から、現在の場所で事業を続けています。

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-c22d4a013daa94299c0d4534c796392b-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<お経が印刷された『焚経香』(ふんきょうこう)>
そして1994年、大きな転換期を迎えます。

「お線香にお経を印刷するという新事業に挑戦することになり、その際に社名も新しくしようということになりました。お線香という細い場所に、非常に細かな文字を印刷するには技術力が必要で、それを可能にする独自のノウハウをアピールする意味もありました」

社名の『安心堂』には、顧客に安心を提供したいという想いが込められています。
「最初は爆発的な売上を期待したのですが、なかなか軌道に乗りませんでした。でも今では『なぜ安心堂という名前なんですか?』と、お客様との会話のきっかけになっています」



2014年、丸山氏は『安心堂』に入社します。その背景には離婚という個人的な経験がありました。「ふたりの子供を育てながら必死に働いていた時、父が『会社を継がないか』と声をかけてくれたんです。社長になるなんて想像もつきませんでしたが、『お前の行動力があれば大丈夫』という父の言葉を信じて決断しました」

入社当初は、戸惑うことも多く、しかもほとんどの仕事は父の寛治さん任せ。いなければ一歩も進まない状況に焦りを感じます。
「この会社は父がいるから成り立っているんだと痛感しました。父がいなくなったら会社が潰れてしまう。そう思うと、全力で新しい取引先を開拓し、自分なりのネットワークを作らなければと必死でした」

2023年、創業者である寛治さんは84歳で他界しましたが、丸山氏はその遺志を継ぎ、新たな挑戦を続けています。
「父は私の仕事について何も言いませんでしたが、仕事仲間から『会長は本当に喜んでいたよ』『すごく褒めていたよ』という言葉をいただくようになりました。直接は聞けなかった父の思いを、今になって知ることも多いんです」
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-3bc634aca82a5a5d92991acec1cde1ee-1280x960.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<代表の丸山有子さん(左) 創業者でお父様の寛治さん(右) 柔らかで愛の溢れる笑顔。雰囲気がよく似ていますね>


地域と共に歩む未来へ
『安心堂』は足立ブランドの第一期認定企業として、地域の製造業の発展に貢献してきました。特に2013年に発足した若手の会(youth)は、二代目、三代目の経営者たちの交流の場として大きな役割を果たしています。

「最初は重荷に感じることもありました。でも、同じ悩みを持つ仲間との出会いが、大きな支えになりました」と丸山氏は当時を振り返ります。事業承継の課題や、先代との価値観の違いなど、世代を超えた共通の悩みを持つ若手経営者たちとの交流は、新しい事業展開のヒントにもなっています。

丸山氏は地域活動にも熱心です。そのひとつが「安心堂こどもCOMPANY」です。2021年にスタートしたこのプロジェクトは、足立区内の児童養護施設で暮らす子供たちと共に、商品の企画から製造、販売までを行い、「働くってなんだろう?」を学ぶワークショップ。

「小学生の時の同級生に施設で育った子がいて、当時は『友達と一緒に暮らせて羨ましいな』と思っていました。でも大人になり、18歳で自立を迫られる彼らの置かれた状況を知り、どれだけの不安を抱えて社会に出ていかなければならないのかと思いを巡らせるようになりました」

プロジェクトの特徴は、単なる職業体験にとどまらない点です。子供たちは2チームに分かれ、上野駅を中心にどの路線の駅名を商品化するかをプレゼンテーション。その真剣な姿に心を打たれ、当初1商品の予定が2商品の製作に発展したこともありました。売上の一部は子供たちへの寄付として還元され、働くことの意義を実感できる仕組みになっています。

「安心堂こどもCOMPANYというプログラムの中で、真剣に向き合ってくれた大人がいたこと、皆で達成感を味わい喜びあったこと、それが子供たちの心の片隅にあればいいなって思うんです。地域の子供たちが何かあった時に、戻って来られる、頼れる場所でありたいし、彼らが困った時に、『うちで働けばいいじゃん』って言えるような存在でいたい。せっかく会社の経営者になったんですから、そのくらいのことができるように、ちゃんと会社を整えておきたい」
ほかにも生活保護受給者の就労支援や、子育て中の方々への内職の提供など、地域に根ざした雇用創出にも力を入れています。それにはもちろん、足立区のネットワークを活用しています。

「内職の方を探すのに苦労していた時、足立区の担当者から生活保護受給者の就労支援センターを紹介していただきました。皆さん本当に器用で、社会との繋がりを持ちたいという強い想いを持っておられます。安心してお任せしています」


[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136487/93/136487-93-91fdcaff1691e1d7f988cce173d8940f-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<働くママにも優しい環境を。地域に根ざした雇用創出>

「足立ブランド」はもの作りが基本のコミュニティですが、丸山氏は「もう一歩外に出て、足立区の未来や子供たちの未来も考えられる組織であってもいいと思う」と話します。

「子供に製造業という選択肢を残したいんです。例えば区外に働きに出ても、足立区で働きたいな、製造業って楽しそうだなって思う環境を作っておきたいし、それが私たちの未来にも繋がります。そのためにはこちらからもどんどん発信していきたいですね」

今年4月以降、業績は着実に回復基調にあります。新入社員の増加や会社の基盤も強化され、地域に根差した活動も順調です。創業50年、社名変更30年、社長就任5年という大きな節目を迎えますが、それを気負うことなく、未来への一歩を確実に踏み出しています。


地域と共に成長する株式会社安心堂は2025年2月12日(水)~2月14日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第99回東京インターナショナル ギフト・ショー」に出展します。
「手動式小型パッド印刷機なんでもくん」や「なんでもくん」で印刷したグッズを実際その目でご覧いただけます。ギフト・ショー内の「SOZAI展」コーナー「足立ブランド」のブースにぜひお立ち寄りください。ご来場心よりお待ちしております。



企業情報
株式会社安心堂
https://anshindo.ink/
なんでもくんオンラインマニュアル
https://nandemokun.com/

会社名:株式会社安心堂
住 所:東京都足立区江北3-21-6
電話番号:03-3896-6181
代表者:丸山 有子
事業内容:
・成形物への印刷(パッド印刷・UV印刷・スクリーン印刷)
・手動式小型パッド印刷機「なんでもくん」の設計販売
・創造的印刷物の製造
・オリジナルお線香「焚経香」製造販売
※通常の印刷依頼、「なんでもくん」を利用したパッド印刷以外の印刷も請け負っています。

「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。
『株式会社安心堂』は、この「足立ブランド」認定企業です。


取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある足立区役所産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。


足立区役所産業経済部 産業振興課 ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605


足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください